最終更新時刻:2009年11月10日(火) 15時27分
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Windowsに泣けてくるところ

公開日時:
2007/02/25 11:49
著者:
PowerYOGA

このブログを書き始めて1ヶ月が経過しました。商用のメディアで活躍されているライターの方々は、どちらかと言えばポジティブな要素を見つけて書こうとする傾向があるのでしょうが、そのような立場にない私は、誰に気兼ねするでもなく勝手気ままに書かせていただいております。

そんなわけで、何となく「まーた、どっかのMac野郎が何か言ってやがる」といった冷ややかな反応ばかりかと思いきや、今のところ同じMacユーザーからの熱いコメントが寄せられる方が多いようです。まあ、非Macユーザーは、私が書くようなことには、さほど関心がなく、一方でMacユーザーは、何かしら一家言を持った人が多いと言えるのかもしれません。

私の意見に賛同していただけるなら、それはもちろん嬉しいのですが、辛辣な反論も大変ありがたいものです。違った視点と、さらに深く考える切っ掛けを与えてくれますからね。
ただし、我々Macユーザーは「狂信的」と揶揄されることもあるように、ややもすると、Macに由来する、ある種の価値観に固執して鷹揚さを欠くことがあるようですので、時折「気をつけろよ」と自分に言い聞かせることにしています。

と書きながらも、今回は年季の入ったMacユーザーの本領発揮(?)とでも言いましょうか、「Windowsを使っていて、どうにも不便で仕方がない」と思う点について書いてみようと思います。

私は、仕事場でMacの隣にVista搭載のPCを置いて両方を活用しながら日々の業務を遂行しているのですが、その大半はMac行っています。理由は、「Windowsではファイル管理が大変だから」です。

私の職務では、毎日大量のファイルを扱います。クライアントから支給される指示原稿や素材画像、自らが作成したイラスト類にDTPデータ一式、その過程で作成するワークファイル、バックアップなどです。
加えて、同時に複数の制作案件が進行することや、私が着手した案件を他者に引き継いでもらうことも多々ありますので、一連のファイルを如何に整理するかがとても重要になってきます。

以降、しばらくMac未体験のWindowsユーザーを対象に書きますが、Macには、「カラーラベル」と呼ばれる機能があり、ファイル名やフォルダ名を蛍光ペンでを塗ったような状態(無色を含めて全8色)にすることができます。
このカラーラベルは、ファイルの状態や分類を示すのに役立ってくれます。例えば、あらかじめ「赤:完成した画像」「青:手直しが必要な画像」「グレー:ダミーファイル」といった具合にルールを決めておけば、割り込みが入った時や、別の日に作業を持ち越す場合でも、中断前の進捗具合を簡単に把握できます。

また、Macでは、個々のフォルダ(実際には、ファイルやアプリも)のアイコンを任意の絵柄に変更することができますので、各フォルダのアイコンをクライアント別、分類別に変更しておけば、ファイルの在り処が把握しやすくなります。絵(アイコン)なら文字(フォルダ名)よりも素早く内容を判別できますからね。

Macfolders_6

ここで着目すべきは、カラーラベルやアイコンは、フォルダやファイルを他の媒体に移動しても維持される点でしょう。別のハードディスクはもちろん、DVD-R、CD-R、USBメモリー、今では懐かしいMOやフロッピーディスクと、Mac用にフォーマットされたメディアであれば何でもOK。理屈から言えば、当然ですが。

Windowsでもフォルダのアイコンを変更することはできるものの、所定の場所に格納されたアイコンデータを参照するやり方なので、参照先のアイコンデータの在り処を変更したり、フォルダを外部メディアにコピーすれば、たちまちリンクが外れ、デフォルト状態のアイコン(もしくは、リンク切れを示すアイコン)に戻ってしまいます。

これに関連することとしては、フォルダのコピーや移動があります。
Windowsでは、例えば、「AAA」という名前のフォルダの複製を作っている最中に、複製先のフォルダの名前を「BBB」に変更すると、AAAとBBBの二つのフォルダが作られてしまいます。
元のAAAフォルダに含まれていたファイルは、たいていは新しいAAAとBBBのどちらかにコピーされているのですが、一度などは、一部のファイルが紛失し、よくよく調べたら、ごみ箱行きになっていたこともありました。複製の場合はまだいいものの、移動の時にそうなると焦りますよね。

おそらくWindowsでは、操作中のフォルダをパス+フォルダ名で管理しているのでしょう。そのため、フォルダ名が変更されれば、途端にフォルダを見失い、しかたなく新たな名称のフォルタをこしらえて、残りの処理を続けるわけです。そのような頼りない仕組みのため、時々エラーを起こします。
一方、Macの場合、操作中のフォルダそのものを監視していて、カラーラベルもアイコンも、フォルダ名でさえも付随するプロパティという扱いなので、コピー中にフォルダの名前を変えても、何ら影響を受けることなく処理が完了します。

もちろん、Windowsでも、「フォルダのコピー中、移動中はフォルダ名を変えない」という運用で回避することはできますが、操作方法に関するルールが増えるのは厄介ですし、そもそもWindows自身がそのような操作を防止する仕組みを備えていて然るべきでしょう。

Windowsには、この手の作り込みの甘さと言うか、不親切さが多々見受けられます。
例えば、XPまでは、マイコンピューターからC:ドライブに対する「フォーマット」が選べ、フォーマットのダイアログでは、当然のように「開始」ボタンを押せてしまいます。もちろんOS自身が入っているので、実行には至りませんが。
さすがにVistaでは、フォーマットを選択した時点でエラーメッセージが表示されるようになりました。半歩前進です。
ちなみに、Macでは、ユーザにやってほしくない操作は、ほぼ例外なく選べないようになっています。

MacとWindowsのこの差は、最初からGUIを前提に設計されたOSと、MS-DOSにGUIを着せるところから始まったOSの違いなのでしょう。
Appleは、「GUIの効用」や「GUIの不適切な応用の弊害」、「ユーザーがGUI上でどのような操作を行うだろうか」といったことを20年以上も前に把握していたものと思われます。
それに対してMicrosoftの方は、「GUIは、個々の機能にアクセスさせるためのギミックに過ぎない」「しょせんは皮一枚の世界なので」といった感じに捉えているのかもしれません。あるいは、「OSの完成度や、それによってユーザーが享受する恩恵などは、圧倒的な販売力の前には、どれほども重要ではない」と割り切っているのか。
だとすれば、皮肉にも、シェア90%超をほこるWindowsのユーザーが、Microsoftの慢心やおごりを助長し、より高度な体験(確か「XP」の由来はこの言葉でしたよね)が得られる機会を遠のかせていることになります。

実際、Windows Vistaでも、使い勝手の面はどれほども改良されていません。ここ3週間ほど使ってみて、つくづく感じるのは、「ああ、Vistaは豪華な衣装を着せられた厚化粧のWindowsなんだな...」です。
まあ、壮大な構想のあちらこちらを切り捨てて、ようやくリリースにこぎ着けたOSに、多くを望むべくもないのですが。

私とて、Windowsユーザーの方々に対して、「だからMacに乗り換えるべし」などと不遜なことを言う気は毛頭ないものの、Windowsユーザーは、もっとMicrosoftを突き上げるべきだとは思います。
源泉徴収的な収益モデルを確立してしまった、かの巨大企業が聞く耳をもっているかは怪しいところですが...。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。

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このエントリーへのコメント

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falcorustycoさん、コメントありがとうございます。
私もスマートフォルダは気に入って使っています。Mailでもスマートメールボックスは欠かせません。

  PowerYOGA on 2007/02/27

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fumikiriさん、コメントありがとうございます。
確かに、★レーティング機能が搭載すれば、私などは、使用頻度の多いロゴ画像やイラスト類を手早く開くのに重宝しそうです。

  PowerYOGA on 2007/02/27

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reimaさん、コメントありがとうございます。
ラベル機能は、探せばWindows向けのユーティリティがありそうですが、他所に持っていったら無効化されるようでは、有り難みも乏しいですよね。やはり、OS自体が普遍的な機能として搭載してくれないと...。

  PowerYOGA on 2007/02/27

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akikaさん、コメントと励ましのお言葉、ありがとうございます。そして、乗り換え予定とのことで、歓迎します。
ご存じかもしれませんが、他にもMacのファイル操作で便利なこととしては、ファイルをかざすとフォルダが自動的に開いてくれる仕組みがあります。フォルダの中身を確認しながら適切な移動先を見つける場合などは、Windowsよりも圧倒的に楽ですよね。
皆がWinから乗り換えようとしない理由も、私もakikaさんが言われている通りだと思います。これからも、どうかよろしくお願いします。

  PowerYOGA on 2007/02/27

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会社でMacとWinの両方を使っていますが、やはりファイル管理はMacの方が一日の長がありますね。
特に最近はFinderから作成できる「スマートフォルダ」を重宝しています。これはiTunesの「スマートプレイリスト」と似た考え方の仮想フォルダなので、実際のファイルの場所に関わらず同じラベルや種類のデータがひとつの場所に「仮想的に」まとめられるのが便利です。
ファイル名を忘れた時でも作成時期や種類さえ分かれば一発で出てくるので、最近健忘症気味の自分にはなくてなならない機能になってます。コレにもぜひ★レーティングが欲しい今日この頃です。

  falcorustyco on 2007/02/27

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ラベルはSpotlightとの併用で格段に便利になりますよね。特定のフォルダ内で赤ラベルだけを抽出したり、です。
仕事が立て込んでくるとフォルダやファイルの整理整頓ってどんどん後回しになりますよね。そんな時、今作業中のファイルや重要なファイルにラベルを付けておくと、Spotlightで一発抽出できて「あれはどこ?」なんて探し回らなくてよくなりました。
Leopardではぜひとも★レーティング機能も搭載して欲しいところです。

  fumikiri on 2007/02/26

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ラベル機能、一時、Macからも消えそうになりましたが、あれが最もウィンドウズに欲しい機能です。
たとえば、パソコン(もちろんMac)を乗り換えた場合、古いパソコンに入っていた書類のラベルを同じ色にして、新しいパソコンですぐ見分けがつく、とか。システムの拡張機能や、アプリケーションも初期状態に色を付けておくとそのあと追加されたものには色がついてないからすぐに見分けがつく、とか。
自宅でMac、職場でウィンドウズですが、職場でやきもきしてしまいます。
あと、私はマウスのホイールボタンをクリックするとExpos?できるよう割り当てていますが、職場でもホイールボタンを押してしまいます。何もおこりませんが。
Vistaの3DフリップもやっぱりExpos?の方が便利だと思う今日この頃・・・

  reima on 2007/02/25

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いつも楽しみに読ませて頂いている、Windows&Linuxユーザーです。
Windowsのファイル管理には同感です。
それに、フォルダアクセスが面倒なんですよね。
全て"スタート"からという、一見シンプルなようでいて、まとまりがなく、目当てのところまで行き着くのに大変です。
Vistaの"厚化粧"私も思いました^^;
長年仕事や勉強のためにWindowsを使って来ましたが、最近はファイルの互換性も高まってきたし、Macのすっきり感が好きなので、近々Macに乗り換えるつもりです。
Windowsユーザーは他を知らない人が多いから、使い勝手が悪くても「こんなもんか」と思ってしまう人が多いのが残念です。
後は「皆が使っているから」という理由で文句を言いながらも使い続けている人がいます。
乗り換えるのが面倒くさい(操作を覚えるのが)というのも、大きな理由のひとつなんでしょうね。

何だか、だらだらと書いてしまいましたが、これからも楽しみにしていますね。

  akika on 2007/02/25

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