DNAっていうのはみなさん知っていると思いますが、近年ここDNA関連の技術が進歩しています。 DNA技術の最初のエポック メイキングな出来事は2000年にに人間のDNA解析が完成した(人ゲノム解析プロジェクト)事でしょう。 これには色々ドラマがあって、例によってアメリカでは保守方面からかなりの抵抗がありました。 このプロジェクト自体世界中の生化学者が結集して行われた空前のプロジェクトだったわけですが、当初は”完成まで30年以上かかる”とか”何年かかるか判らない”とか言われ、”そんなものにこれだけの科学者と予算を投じるなんて全くの無駄遣いだ。 その分他の研究をすれば遥かに有意義だ”と言う意見も多かったのです。 それが始めてみたら次々に新技術が開発され、民間企業との競争もあり、わずか(?)10年で終了してしまいました。
その後、このプロジェクトで開発された技術はチンパンジーのDNA解析や各種方面に応用され、今やDNA解析はごく日常の科学手法の一つになりつつあります。 大きな応用方面としては、犯罪の証拠に使われたり、親子、兄弟確証、そして欧米で多いのは先祖をたどるのに使われる事が多いです。
これは一つにはキリスト教、ユダヤ教は祖先からの血のつながりを重視するのに、日本と違って人があっちこっちに動くので親戚関係が判らなくなってしまう事が多いせいです。 特にアメリカの黒人は奴隷として連れてこられ祖先が判らなくなっているので、ここにDNA解析を使って祖先や出身地のアフリカの国を探すのが流行りかけています。
現在の人類の前に居たと言われているネアンデタール人のDNA解析もやられています。 結果は現世人類とは関係が無いとの事。 ネアンデタールとクロマニヨン人(現世人類の祖先)との混血も可能性として議論されていたのですが、これで無くなったようです。
このDNA解析ビジネス、本家アメリカではもう値下げ競争が始まっています。
日本だと4万円からだそうです。
この様にDNA解析は今後更に費用も下がり各種方面に使われていく事でしょう。 でも難しいのは乳がんの様に”DNA解析でガンにかかる可能性は予測できるが治療法はまだ発見されていない”と言う場合、”それでも知っていたい”と思うか、”それなら知らない方が良い”かのどちらかを選ばなければならない事でしょう。 これが極端になると、”あなたの死ぬ時を予想できます”と言うことになります。 事実そう言っている学者もいます。 もちろん可能性に過ぎないわけで、本当に死ぬ時が予測できるわけではありませんが(例えば事故や伝染病などは予想外)、人間の最後の砦である”いつ死ぬかは誰にも判らない”というところが壊されかけているわけで、クローン人間と同様モラルとして大きな問題でしょう。 では今日はここまで。
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