最終更新時刻:2009年11月10日(火) 21時59分
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「涼宮ハルヒ」に見る欲求喚起型プロモーション:前編

公開日時:
2006/07/03 01:57
著者:
katsube

とあるアニメのネットを巻き込んだプロモーションが注目されている。

CD、DVDの売上においてオリコンのランキングにDVD第一弾は初登場1位(参考ページ)、主題歌CDは5位(オリコンニュース)、Amazonの売上ランキングの上位を席巻するという、地方局でしか放映されていない番組としては十分すぎる結果を残している。

涼宮ハルヒの憂鬱だ。

■「涼宮ハルヒの憂鬱」ってどんな作品?

「涼宮ハルヒの憂鬱」は、130万部の売上をほこるライトノベルを映像化した作品だ。地方高校に通う涼宮ハルヒを中心に繰り広げられる学園ストーリー。

高校一年生の初登校日、「ただの人間には興味がありません。この中に宇宙人、未来 人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上」という衝撃的なコメントを残した彼女は平凡な日常に退屈していた。

退屈を吹き飛ばすため、まわりの人間を巻き込みSOS団というクラブを設立するが、そこに集まったのは彼女が切望する宇宙人、未来人、超能力者。たが彼女はそのことに気が付かず、また彼女も世界の運命を左右する...。

ビミョーに非日常系学園ストーリーのキャッチの通り、学園祭でのバンド仲間で映画を撮ったり、夏休みに合宿に行ったりとこれから高校生になる少年少女にはあこがれの生活に、高校を卒業してしまった人には懐かしく写るシーンが多く、作品自体にも魅力的な部分が多い。

前説はこれくらいにして本題に入りましょう。

■公式サイトの意味

ネットに携わるものとして注目すべきは公式サイト
訪れていただければ、一般的な番組のWebサイトとの違いは一目瞭然、説明の必要はないでしょう。

まるでシロートが作ったようなこのサイトには二つの意味がこめられていると思われる。

一つは作品中でもSOS団のWebサイトを作るシーンがある。
公式サイトはこれを再現したものだ。であれば一高校生が作ったような出来にしなければならい。

二つ目は「?」な気持ちを訪問者に持たせることだろう。
「涼宮ハルヒ」はTV放送の順番と、実際のストーリー展開がまったくことなる。例えばある事件が起こる。その間に全く関係のない、舞台も時間も全くことなる話が続き、ひょこっと解決編が放送されるといった具合に、視聴者に「?」を持たせることが多い。

Webサイトもそれに乗っ取ったのだろう。
知っている人には分かるが、知らない人には「?」だ。やり方次第ではあるが、それで興味を持った人はその他の情報を調べようとする。説明がされたブログやWebサイトを読んだり、原作の小説に手を出す人もいるかもしれない。「全体像が見えなくてよくわからないが、何だか面白そう」という心理を想起させ、視聴者の興味を刺激する、それに一役買っていると言えるだろう。

同時期に放映されていた同種のサイトといくつか見比べてみたが、いずれも「番組の説明」に終始している。
番組を盛り上げるための「道具」として使っているところはあまり見受けられなかった。

■YouTubeの効能

こちらのブログに考察がされています。

涼宮ハルヒが起こしたYouTubeの憂鬱、ネットマーケティングの大成功例。
http://mitaimon.cocolog-nifty.com/blog/2006/05/youtube_e773.html
YouTubeには既に放送された全話アップされているだけではなく、英語字幕までついたものまでアップされてます。それにハルヒはキー局放送じゃありませんから見たくても見れない人がいっぱいいるわけです。ネットのハルヒに関する言説を見た人は実際の放送が見たくて仕方がなくなる。その欲望のはけ口を YouTubeが支えているわけです。
(上記ページより引用)

もちろん著作権的に問題があるわけですが、「YouTube」で “haruhi” “ハルヒ” などのキーワードで検索すると、国内・国外問わず様々な人がアップしているのがわかります。特定のエリアに住んでいる人しか見れないという限定条件が、返って欲求をわきおこす結果となったともとれる。
 ※制作者サイドが意識したか、していないかに限らず結果論としてです。


 

■2ちゃんねるで起こる“祭り”と“疑惑”
涼宮ハルヒの放映と同じ頃、2ちゃんねるを中心とした濃いネットユーザーの間では、ある祭りが起こっていました。主題歌CDをみんなで協力して購入し、オリコン1位を獲得しようというもの。これが後々になって様々な疑惑を生むことになるのですが、それは次回のエントリーにて。

■関連ニュース

角川エンタ販売のDVD2タイトルが驚異的な売上記録
http://www.eiga.com/bunkatsushin/060627/index.shtml
シリーズ総発行部数130万部を誇る人気ライトノベルをTVアニメ化(東京MXテレビ
他で放送中)した「涼宮ハルヒの憂鬱」のセルDVD第1弾「?朝比奈ミルクの冒険 Episode 限定版」(発売:角川書店/税込4830円)が初回4万8千枚出荷の大ヒットとなった(通常版は税込3780円)。本作は全9巻リリース予定で、同じく全9巻で累計20万枚の大ヒットなったアニメ「ハチミツ
とクローバー」に続き、角川Eの今後の大きな柱になりそうだ。

(上記ページより引用)


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勝部 麻季人(かつべまきと)

(株)リクルート 自動車ディビジョンに入社後、システム開発・運用およびマーケティングデータの分析などを中心にカーセンサーnetのWebサイト運営に関わる。SEO対策では数十万のユーザー獲得に成功。1年ほどAllAboutJapanにて「HTML・XML」ガイドも勤める。

その後、日本でNo1のユーザー数を誇るメールマガジン配信サイト(株)まぐまぐを経て、現在はリクルート時代の上司と(株)ClubTを設立、取締役に就任。仕事の傍ら青山学院大学 第二部で経営学を専攻中。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。

このエントリーへのコメント

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タナカ様

>「ああ、こんな立派な経歴の持ち主に盗んでいただいて、光栄至極だ」と感じているに違いありません。

それは絶対ないです(笑)もしかして反語表現のレトリックとして言っていますか?それ。だとしたらおちょくってるとしか思えないですね。私だったら安倍総理にパクられても訴えますよ。先の松本零士&槇原論争のように、名のある人であればあるほど、そういうときの対応は厳しくしなければなりません。おたく、認識がちょっと酷すぎるんじゃない?

  メニッポス on 2006/11/14

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公式サイトねぇ。。。

>一つは作品中でもSOS団のWebサイトを作るシーンがある。
>公式サイトはこれを再現したものだ。であれば一高校生が作ったような>出来にしなければならい。

再現することによる効果は何を狙っているのかがわかりません。
このあたりを詳しく説明していただければと思います。

「一目瞭然」と書かれているのだから、それだけしか見てないのでしょうね。。。

「Webをみるとわかるだろ!高校生レベルを単なるシュミレーションしただけだ!」という話として受け取っていいのかなぁ????

まぁ、あることに気がついているかどうかがわからないので、とりあえず突込みを入れさせていただきました。
もし、ご存知でなければMixiなど、あちらこちらでリサーチしてみるといいかもしれません。

  つち on 2006/07/14

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見ていて我慢ができなくなったので書き込ませていただきます。

カツベさんのおっしゃるとおり、私は「涼宮ハルヒが起こしたYouTubeの憂鬱、ネットマーケティングの大成功例。」というブログを読んでいませんでした。たとえパクりに近いほど中身が似ていたとしても、知らなかった人に伝わったのですから、この記事の価値はあるのではないでしょうか。それになんといってもCNETのブログです、知らないコメントとCNETの記者さんのどっちが信用できるかはあきらかですよね。だからむしろ、どこの馬の骨ともしらない人が書いた元記事への言及は、いっそのこと行わない方がよいですね。

「[mi]みたいもん」とかいうブログの作者は、当然リファラ経由で既にこの記事は読んでいて、「ああ、こんな立派な経歴の持ち主に盗んでいただいて、光栄至極だ」と感じているに違いありません。パクられたように感じて悲しんでいるはずなどないではないですか。
よいものは切磋琢磨してこそできあがるものですし、それなりの経歴をお持ちのカツベさんが「こんなもの、誰でも思いつくでしょう」と書かれているのであれば、それを信じるのが礼儀だと思いますよ。なんでも否定するだけではダメですよ。>スカイパさ

  タナカ on 2006/07/04

10

>スカイポさん
> 引用の仕方とか、もう少し気を使
> うべきじゃないかと、スカイパさ
> ん同様、私も思います。

これは先にもコメント欄に書かせていただきましたが、結果的にそう感じる方がいらっしゃったということは、現実問題としてわたしの方に配慮が足らなかったと思います。

今後の反省点として注意させていただきたいと思います。


> 決して誰もが思いつくことでは
> ないし、思いついたとして、少な
> くともみたいもんさんの表現は、
> 非常に洗練されていて、誰が読ん
> でも素晴らしいエントリーだと感
> じました。

これも上のコメント欄に書いておりますが、氏のエントリーがすばらしいというご意見には同感です。



ただ書いている側としては、似ている論については文意がまったくことなるのになぁというのが正直なところなのですが、難しいですね、表現するというのは。

  かつべ on 2006/07/03

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かつべさんの書かれているこの記事全体が、一部のYoutubeの関連の引用先である、みたいもんのエントリーに書かれている指摘事項ときわめて似てしまっているということに関して、引用の仕方とか、もう少し気を使うべきじゃないかと、スカイパさん同様、私も思います。そこは、少なくともCNETという公の場を使う以上、最低限、気をつけなければ行けないことだと思います。
 もう一点、エントリーの内容は誰にでも考えつくものだというのは、いささかひどい物言いだと、そう思います。
 決して誰もが思いつくことではないし、思いついたとして、少なくともみたいもんさんの表現は、非常に洗練されていて、誰が読んでも素晴らしいエントリーだと感じました。

  スカイポ on 2006/07/03

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> スカイパさん
改めて二つの記事を読み比べてみましたが、それぞれの文章の主題はハッキリと違いがあるように思われました。

[mi]みたいもん(以降[mi])は、ハルヒのブームがなぜ起こったか、どういった具合に進行していったかといったことについて広く書かれています。

しかし、このエントリーで取り上げている公式サイトうんぬんの話は、メディア論を主題として取り上げているという点でしょう。

パッと読んでカッとされて、キーボードをたたかれたのかもしれませんが、もう一度、書き手がどういった主題を扱っているのかを理解し、読み直していただければと思います。またご指摘されていた、違うことも書かれていますよ。



一応(長いですが)補足をしておきますと、おそらく2つの点においてすれ違いがあるからではないかと思います。

一つは1次情報の入手方法の違い、
二つ目に新しいものの認識の違いではないかと。


スカイパさんは[mi]を一時情報源とされていらっしゃいますが、まずここですれ違っています。

わたしが[mi]を読んだのはつい最近で、それ以前に他所(ネットおよびリアル)で聞いたり、友人とブレストする中でそういう考えもあるかもね、という流れになったのを覚えて

  かつべ on 2006/07/03

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> スカイペさん
> となるからには、[mi]みたいもん
> でまとめられた以上の考察をお願
> いしたいところです。

コメントありがとうございます。
考察は一番最後の方で登場する予定ですが、それまでは状況説明に終始することとなります(^^;

基本的にあまり知らない方向けの記事を想定してますので、しばしご辛抱をくださいませ。

  かつべ on 2006/07/03

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お返事ありがとうございます。

問題点をクッキリさせるために、少しキツめの言葉を使っていくことをお許しください。

僕が問題だと感じているのは、「ネットに携わるものとして注目すべきは公式サイト。」から「番組を盛り上げるための「道具」として使っているところはあまり見受けられなかった。」の部分までについてです。

この部分は、まんま「[mi]みたいもん」での主張と同じです。そしてkatsubeさんは、当然「[mi]みたいもん」の件の記事を読んでいますよね? 引用までしているくらいですから。
「[mi]みたいもん」の記事のコアになるのは、YouTubeの部分ではありません。「なんだこの公式ページは? 全然意味が判らない」という疑問から来る、一連の考察部分です。
この部分について「[mi]みたいもん」の考察ではなく、katsubeさんの考察であるかのように書くのは、他人のものを、原典を明らかにせず、自分のものであるかのように使うという意味で、「パクり」であり「パクられた人が不快に思い」「他読者も、同じ考察の繰り返しだと感じてしまう」のではないかと、そういう疑問を持ちました。

もちろん、例えばkatsubeさんが「はてブの人気エントリーに[mi]みたいもんの『涼宮ハルヒが起

  スカイパ on 2006/07/03

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> で、そこでどこまで広がりを持たせるかが悩みどころでして(^^;

となるからには、[mi]みたいもんでまとめられた以上の考察をお願いしたいところです。

  スカイペ on 2006/07/03

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>スカイパさん
コメントありがとうございます。
この記事は簡単に言うと「総括」を狙って書かれています。


引用先含め、雑誌、ブログなど様々なところで言われていることを整理すること、今回の件を知らない方にそれらのブログなどへガイドすることもあわせて目的としています。


このエントリーは語弊があるかもしれませんが「つかみ」です。CNET読者で、ハルヒを知らない人に興味を持ってもらうことを目的とされています。(冒頭でストーリーの説明などからはじまったのもそのせい)

次回以降のエントリーでは紹介色をさらに強く打ち出す予定です。こういう流れで事が起こって行った、そのときにこのブログではこういう議論がされていた、といった感じになります。

その後、ひと段落したところで、最後に私見的な考察を交えて終了という流れを予定しておりますが、そういう狙いが伝わりづらかったかもしれないですね。

何か不快な思いをされていらっしゃいましたら、お詫び申し上げるとともに、次回以降の参考にさせていただければと思います。

という文章で答えになってますでしょうか?

  かつべ on 2006/07/03

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この記事、パクリっぽくて、疑問に思ったのでコメントします。

katsubeさんも引用している「[mi]みたいもん」のハルヒマーケティングの記事ですが、katsubeさんはYouTubeの効用部分のみ引用していますが、katsubeさんの記事の前半部分、視聴者に不親切な情報を与えること、公式サイトでもそのコンセプトを徹底すること、これらも同様に、「[mi]みたいもん」の同記事にに書いてありますよね? しかもYouTube部分より重視して書いてありますよね?

それをYouTube部分だけを抜き出して、あとは自分オリジナルの発想であるみたいな書き方をすると、「[mi]みたいもん」の人の心象を害するのではないでしょうか? 倫理的な問題はないでしょうか?
また、「[mi]みたいもん」の件の記事は、はてブなどでも超がつくほど人気があるので、他読者も、「あれ?[mi]みたいもんと同じことを改めて言い直して、どうするつもりなんだろう」と不思議に思わないでしょうか?

どうでしょうか? どう思いますか?
もしかしたら僕が読み間違えていて、本記事の前半では、「[mi]みたいもん」で書かれていないことについて書かれているのでしょうか?
この辺が自分の中で混乱しています。ご意見をお聞かせください。

  スカイパ on 2006/07/03

2

>ゆきちさん
コメントありがとうございます。
ありましたね、ハピマテ騒動!すべて事が終わった後で知り合いから聞いたのですが(^^;

お察しの通り、今度取り上げようかどうしようか悩んでいたところです。


今回のエントリーは全3?4回程度の続き物になってまして、「ハルヒ」を中心としてどういった現象が起こったか噛み砕いて説明することを目的としていました。

で、そこでどこまで広がりを持たせるかが悩みどころでして(^^;

次回のエントリーを書く際に、参考にさせていただきたいと思います。

貴重なご意見ありがとうございました(^^)

  かつべ on 2006/07/03

1

今度とりあげるのかもしれませんが、アニメファンが無理矢理オリコンランキングを挙げるのは、これが初めてではないですね。
http://happymaterial.com/
なんてのがあります。

  ゆきち on 2006/07/03

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