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MySpaceとCingularの提携に思うこと

2006/12/20 12:07
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中島聡

Microsoftでチーフアーキテクトを務めた経験を持つUIEvolution CEOの中島聡氏が、「Web 2.0」と呼ばれる新しいネット時代のサービスのあり方や、ライフスタイルの変化について考察します。
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 9月に「UIE、MySpaceと提携」と発表してから丸三ヶ月、ようやく実際のサービスのローンチにこぎつけたのでここを借りてアナウンス。

 具体的には、Cingularからのプレス・リリース(英文)を見ていただくのが一番良いが、要約すれば、MySpaceの提供するSNSサービスへアクセスするための専用アプリをCingular Wireless(米国の二大携帯事業者の一つ)のユーザー向けに独占的に提供しますよ、という話である。その専用アプリの描画エンジンがUIEngineであり、サービスの「おもてなし」設計をしたのが、UIEvolution である。

 携帯電話の普及率は急速に伸びているが、携帯電話向けの「データ・サービス」という意味でははるかに後進国である米国において、携帯電話からブログも更新できます、友達ともコミュニケーションがとれます、写真をアップロードできます、というのはかなり画期的だ。日本と違って、めったに携帯電話で写真を撮影する人など見ないアメリカでも、こんなサービスが普及すれば大きく変わるかも知れない。ウォール・ストリートはこのニュースを好感を持って受け入れ、News Corpの株価は25セント値上がりしたという。

 ちなみに、News Corpという従来からのメディア会社が、ネット企業であるMySpaceを買収し、それをテコにGoogleから莫大な広告費を勝ち取り、携帯電話会社とも提携をしてこんなことをしている、という点は注目に値する。

 日本では、ライブドアや楽天などのネット企業がテレビ局を買収しようなどという話が一時期持ち上がっていたが、米国では逆のことが起こっているのだ。それもこれもAOLによるTime Warnerの買収がうまくいかなかった結果、「やはりメディア産業はネット企業には運営できないよね」という反動があったあげく、「ネットでのページビューは広告媒体としては無視できないけど、自分じゃそんなサービスは作れないから」と、メディア企業によるネット企業の買収が進んでいる結果である。

 こうなると立ち位置が微妙になってくるのが、「ネット系メディア企業」であるYahooやAOL(日本だとインデックスあたり)。Googleのような技術集団でもなければ、News Corpのようなメディア産業のプロでもない。そんな立ち位置のまま、News CorpやWalt Disneyと肩を並べる企業になることができるのか、はたまたMySpaceのようにメディア企業に買収されてしまうのか。ここ3〜4年が勝負だろう。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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