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着実にコマを進めるApple

2006/09/13 04:56
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中島聡

Microsoftでチーフアーキテクトを務めた経験を持つUIEvolution CEOの中島聡氏が、「Web 2.0」と呼ばれる新しいネット時代のサービスのあり方や、ライフスタイルの変化について考察します。
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 例によって、「次は何を発表するのだろう」とマスコミをさんざん煽っておいて、メディアとブロガーの注目が一同に集まったところで、スティーブ・ジョブズの口から直接伝えられる新商品。いつものことながら芸術的なマーケティング・テクニックだ。このテクニックのおかげで、はるかに少ない予算で、Microsoftを上回るマーケティング効果が得られるのだからすごい。

 それはさておいて、今回のAppleの発表。メインは「DVDクオリティの映画配信の開始」。パートナーはもちろんWalt Disney。当然といえば当然の流れなので、あまり驚くべき点もないが、一つだけ注目に値するのがiTV。

 普段は発売まで存在すらひたかくしにするAppleが、「今の段階では詳しく言えないけど、iTVというiTunesで購入した映画をテレビにストリーミングするデバイスを$299で発売するよ」と宣言したのはとても珍しい。

 何らかのワイアレス・テクノロジーを使って、WindowsもしくはAppleマシンからテレビに向けて映像を配信する仕組みのようだが(MicrosoftのMedia Extenderのようなものか)、ジョブズが「We think it completes the picture here」と言うからには、これがAppleとしての「テレビの新しい楽しみ方」の答えなのだろう。つまり、パソコンをテレビの横に置く必要はなく、iTVというデバイスを使って映像だけを飛ばせば良いのだ。

 私のもう一つのブログ、life is beautifulの「アップルにして欲しい次の革命」というエントリーで書いたとおり、我々のテレビとの接し方はすでに大きく変化しはじめており、既得権を持ったテレビ局がどんなに抵抗しようと、役人や学者が「放送と通信の融合とはなんぞや」と禅問答を繰り返していようといまいと、従来型の電波を使った放送が、ネットワーク経由でのビデオ配信というものにとって変わられるという流れは決して止めることは出来ないのだ。 

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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