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「ドキュメントを表示する」ためのメタデータ、という発想

2006/02/21 04:17
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中島聡

Microsoftでチーフアーキテクトを務めた経験を持つUIEvolution CEOの中島聡氏が、「Web 2.0」と呼ばれる新しいネット時代のサービスのあり方や、ライフスタイルの変化について考察します。
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 Microsoft OfficeのファイルフォーマットをXMLにしようという話は、97〜98年ごろからあったのだが、一番の理由は「タイトル」、「作者」などのメタデータを標準的なXMLタグとして用意して、他のアプリケーションやサービスからのアクセスを可能にしたいというものであった。

 そのころは、いまほど「オープンであること」が重視はされていなかったが、HTMLドキュメント内のTITLEタグで提供されるメタデータをサーチエンジンが利用し始めていることは既に知られており、それと比べるとバイナリーフォーマットである Office のファイルフォーマットは不利であるという認識は(少なくともMicrosoft内の一部の人たちは)持っていたのである。まだ Office のファイルフォーマットをウェブ上のドキュメントのデファクトスタンダードに出来るかもしれないという望みを持っていた時期のことである。

 「インターネット急進派グループ」の一員であった私としては、その「メタデータの形で『タイトル』、『作者』などのさまざまな属性をアクセス可能にする」という考えをさらに延長して、「メタデータの形でドキュメントの内容までアクセス可能に出来ないものか」と考えるのはごく自然な流れであった。

 しかし、「ドキュメントの内容をメタデータの形でアクセス可能にする」と言っても、Word ドキュメントなら本文を抜き出すだけのことなので簡単だが、Powerpoint や Excel のドキュメントの場合は、表示をつかさどるアプリケーションとの関係もあるので、そう簡単ではない。もちろん、「スライドのデータを表現するメタデータフォーマット」、「表計算データを表現するメタデータフォーマット」をアプリケーションごとにそれぞれに定義することは可能ではあるのだが、それでは、それぞれ異なるメタデータフォーマットを表示することの出来る専用ビューアーを複数用意しなければならなくなり、本末転倒である。

 そこで結果として出て来た発想は、「ドキュメントを表示する」ためのメタデータのフォーマットを一つ定め、それを利用して「自分自身をどうやってディスプレイに表示すべきか」をメタデータとしてドキュメントに持たせる、という発想である。そうしておけば、アプリケーションごとに専用ビューアーを用意せずとも、その「表示用メタデータ」のビューアーさえ用意しておけば、どんなアプリケーションで作ったドキュメントであれ、少なくとも表示はできるようになるのである。Windowsにもともと備わっていたグラフィックAPIコールをシリアライズした、Metafileの考え方をXMLに拡張したものである。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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