ロス疑惑の三浦容疑者が再び、サイパンで逮捕された。
三浦容疑者 逮捕のきっかけはブログ…(デイリースポーツ3/1)
捜査官によると、三浦元社長はブログで、昨年の早い段階でサイパン旅行に行き、同年後半に再びサイパンを訪れる予定にしていたことなどを公表。ロス市警は逮捕後にサイパンから元社長の身柄を移送するのが可能と判断し、サイパン当局に連絡を取ったという。
この記事は改めて、ブログが世界に向かって開いていることを思い知らされた。どれほどパーソナルな日記であっても、ブログに書いたとたん、公表しているのも同じことになる。私たちは、意識してそのことを考えて書いているのだろうか。
昨日の朝日新聞(3/1)では、
名誉棄損「ネットは別基準」 書き込みで無罪 東京地裁
インターネット上の書き込みが刑法の名誉棄損罪に当たるかどうかをめぐり、東京地裁は29日にあった判決で「ネットならではの基準で見極めるべきだ」とする判断を示した。波床(はとこ)昌則裁判長は会社員の男性(36)の公判で「男性はネット利用者として要求される水準を満たす調査をし、書き込んだ事実を真実だと信じていたので、犯罪は成立しない」などと述べ、無罪判決(求刑罰金30万円)を言い渡した。
弁護人によると、ネット上の書き込みをめぐる名誉棄損で無罪とされたケースは初めてという。判決は、一般市民が発信でき、情報の信用性の判断も利用者に求められるという実情を踏まえ、ネットを舞台とした「表現の自由」をめぐる新たな判断を示した形だ。
男性は、飲食店グループを経営する企業と宗教団体が一体であるような文章をホームページに記載したとして、この企業に刑事告訴され、東京地検は04年に在宅起訴。並行して、民事の損害賠償訴訟も起こされ、77万円の支払いを命じた敗訴判決が最高裁で確定した。
29日の判決は、書き込みの内容について「同社が宗教団体と緊密な関係にあるとは認められない」とし、真実ではないと認定。真実だと信じた確実な資料や証拠もなく「従来の名誉棄損罪の基準では無罪となることはない」と述べた。
その一方でネット上の表現行為については、中傷を受けた被害者は容易に加害者に反論できる▽ネット上で発信した情報の信頼性は一般的に低いと受け止められている――と指摘。発信者に公共の利益を図る目的などがある場合、「真実でないことを知っていて書き込んだり、ネットの個人利用者なりの調査をせずに発信したりしたときに罪に問われる」とした。
つまり、真実でないことを知らないからどうとでも書ける。真実を知っている人間は真実を書かなければならないということになる。もし、真実を知らなければ情報を発信できないということになれば、誰もが萎縮してブログなどは成り立たなくなってしまう。それだけ、新聞やテレビに重大な責任を負わせているのである。しかし、テレビは、その重大な責任を自覚しているだろうか。
最近、タレントの発言で問題になるケースが多いのは、このメディアの影響力を知らずにブログと同じような感覚で発言しているからである。
タレント中川翔子のTBS「サンデージャポン」での発言が批判された。イージス艦衝突事故のとき、行方不明である漁師について
「これは絶対に避けられるべき事故ですよね。ホントに二人とも絶対に避けられた。死ぬことを。死ななくて済んだことなのに、こんなことになるなんて。こんな寒い時期に」
(「しょこたん」不適切発言 タレントがコメントするのは無理?)
思えば、倖田來未の「羊水発言」
「やっぱ子供の話をしてましてね。なんかこう、ま、ウチのマネージャーが結婚しまして。でーまーちょっとぉ、いつ子供作んの? みたいな話とかしててね。やっぱこう、そろ、3、ま、やっぱ、35ぐらいまわると、あのぉ、おーお母さんの羊水が腐ってくるんですね(笑)。なので、ちゃう、本当に(笑)。いや、例えば汚れてくるんですよね。だから、できれば35までに子供を作ってほしいなぁっちゅう話をね、ちょっとしてたんですけれども」
(失言騒動は仕組まれたのか?〜倖田來未の“事件”から見るネットの影響力)
ブログでは、単なる無知で笑って済ませることもラジオやテレビでは、大事になってしまう。つまり、ニュースジャーナリズムがすでにバラエティー化しているのに、タレントを批判したところで番組が良くなるわけでもない。特に、最近は無知なタレントを血祭りに上げるのが流行っているが、批判しているネットイナゴにしたって、それほど頭がいいわけでもない。
本来、メディアは読者や視聴者に向かって公正なニュースを届ける義務がある。ブログは、それに対してのコメントであるから、立場としては、これらのメディアを自由に批判できるはずだ。ところが、インターネットにのったとたん、読者にとってはこれもまたニュースとなってしまう。このニュースメディアの立ち位置とパーソナルなブログの立ち位置が微妙にクロスしているのである。
かつて、テレビはマクルーハンによって「臆病な巨人」と呼ばれた。また、大宅壮一によって「一億総白痴化」と呼ばれた。ブログメディアはなんと呼んだらいいのだろう。
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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