テレビ朝日「地球危機2008」の弁当の話は、番組方針の「地球温暖化問題」のために単なるCO2問題に特化していた。僕は、生産地が海外に移転することで、本来生産従事者たちが支払うべき所得税等の税収が大きく落ち込み、そのため社会保障費などに予算を当てられず、負のスパイラルに落ち込むのではないかという危機感を感じている。企業増税をすればいいのではないかという単純な話ではない。本社が海外に移転してしまえば、その収入すらなくなるのだ。現実、中東では有り余るオイルマネーのために無税の国があるという。そこにコンビニ各社が本社を移転する?ありうるかどうかは、わからない。
さて、現状平均500円の弁当を維持している。しかし、消費者の収入が減れば400円、300円が普通になるとどうなるか。コンビニはより安い素材を求め、奔走することになる。当然ながら、相対的に収益は減り、コンビニ店員の時給も減る。24時間営業は維持できなくなり、地方のコンビニは閉店する。すると、自分で料理を作る文化が復活する? そんなことはない。TBSの「噂の東京マガジン」で「やってTRY」というコーナーがある。女の子の料理の仕方を笑うコーナーである。家庭料理とは、母親が娘に教えていくものだと思う。これが家族の文化となる。ところが、本当に母親が娘に教えているかどうか。せいぜい、花嫁修業で料理教室に任せていればいいほうだと思う。これは、日本全体が核家族になり、両親共働きで娘と接する時間がなくなったり、コンビニ弁当ですませたりする。つまり、家族文化の衰退である。 知的産業で派遣という契約形態は,技術者,それも優秀な技術者を駄目にします。派遣形態の場合,右向け左向けと命令されて仕事をすればよいので,人を受け身にするばかりか,時には悪い条件で働かされ,精神的にも,体力的にも,耐え難い状態になることがあります。といって技術者が学んで効率を上げると,ソフトウエア会社の儲けは減ってしまいます。大学でソフトウエア・エンジニアリングをしっかり教えようという動きがありますが,産業体制がこのままでは無駄に終わるでしょう。大学で習ったことを実践する場所も機会もないまま,若手は開発現場をたらい回しさせられるわけですから。 文化というものは、手間がかかり、時間がかかるものである。コストカットのために無駄だと思って捨てたものの中にこそ、これからの世界に生き残る要因があるのではないか。 私の辞書の無敵の民とは、「自分の仕事がアウトソーシング、デジタル化、オートメーション化されることがない人」を意味する。・・・フラットな世界には「代替可能な仕事と代替不可能な仕事の二つしかない」。・・・フラットな世界の最も顕著な特徴の一つは、たくさんの仕事が代替可能になったことだ。 そして次の3つの無敵の民を推奨している。 @「かけがえのない、もしくは特化した」人々 A「地元に密着」して「錨を下ろしている」人々
B新しいミドルクラス(@Aに当てはまらない知識労働者、ホワイトカラー層)
Aフラット化する世界の創造性
「個人情報が輸出されるフラット化する世界」の中で
トーマス・フリードマンはアウトソーシングされない職業として「無敵の民」になることだと言う、
このBの新しいミドルクラスについて、こんなことを書いているブログを見つけた。 『フラット化する世界』時代のクリエイティビティ 「ミドルクラスの仕事を増やしつづけるには、フラットな世界に適合する特定のスキルが必要になる──一時的にでもかけがえのない存在になるか、特化するか、錨を下ろすことができるようなスキルがあれば、当面は無敵の民でいられる。新ミドルクラスでは、誰もが臨時雇いなのだ。」 そして、こうした時代に新ミドルに必要な能力は4つ、だという。
創造力を発揮するためには、幅広い無駄な知識が必要である。豊穣な文化も同様だ。さまざまな人間の様々な情報が飛び交ってこそ触発されて新たな発想が生まれる。コストカットが問題なのは、すべてを効率的・経済的に考え、人間がそこにいることを無視することである。消費者は弁当を買うためにあり、生産者とは無縁であるという考え方は、人が文化を持っていることに対する大きな侮辱である。もともと、消費者と生産者はひとつのものであり、家族文化の中に料理を作る生産者と料理を食べる消費者が同一なのは至極当然なことなのである。ただ、文化の発達・社会の発達の過程で職業として分けられたに過ぎないのだ。無駄こそ、文化を作る宝である。
・学ぶ方法を学ぶ能力。
・IQ(知能指数)も重要だが、CQ(好奇心指数)とPQ(熱意指数)がもっと大きな意味を持つ。
・他人を管理したり交流したりするのが、上手でなければならない。
・創造性を培わなくてはならない。
ここで特に気になったのは、最後の「創造性」の部分。これからの時代、この「創造性」が非常に重要な意味を持つように思うのだが、先のエントリーでも書いたように、日本のウェブサービスにどうも創造性が欠けているような気がしているのだ。日本では、早くからブロードバンドのインフラが整ったにも関わらず、韓国やアメリカに比べると、オリジナリティ溢れるウェブサービスが、なかなか生まれて来ていない。先行する海外のサービスを真似ていれば、ビジネス的には成功する確率は高まるのだろうが、そればかりでは限界がある。創造性を高めるのはどうしたらいいのだろう。これは難しい問題だ。
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