最終更新時刻:2009年11月11日(水) 8時54分
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ワーナーブルーレイ一本化とフォーマット戦争

公開日時:
2008/01/05 18:53
著者:
mugendai

 AVウォッチによると米WarnerがBlu-rayに一本化。6月以降BDのみ発売−「消費者は明確にBDを選択した」というニュースがきた。

 次世代光ディスクにおいて、Blu-ray DiscHD DVD2フォーマットを発売してきたWarner Bros. Entertainment4(現地時間)6月以降Blu-rayに一本化することを発表した。同社のビデオソフト部門Warner Home Videoは、5月までBDHD DVDの両フォーマットでタイトルを発売、6月以降BDのみでタイトルを投入する。

 両フォーマットを提供していた映画会社は、現在ではワーナー一社のみであるが、かつてはパラマウントも両フォーマットを提供してきた。僕は「パラマウントHD DVD単独化でやっぱり見えてきた米映画業界の戦略」の中で、本田雅一氏の記事「Blu-rayとHD DVDを巡る新展開〜 誰がためのフォーマット戦争維持なのか? 」を引用して、

 その記事の中で、コンブロー氏の

「現在、HD DVD市場は危機的な状況であり、ユニバーサルが両フォーマットをサポートすれば、HD DVD市場は維持できなくなる。だからこそ、HD DVD単独サポートを続けることでフォーマット戦争を継続させなければならない という言葉が重要である。つまり、「フォーマット戦争を継続させなければならない」ためにパラマウントがHD DVDに単独サポート参入を決めたのである。その理由は何か。簡単である。できるだけ消費者を買い控えさせたいのだ。

 と書いた。うわさによればパラマウントのHD DVD単独サポートは18ヶ月の期間限定らしい。すると、2009年には、BDか両フォーマットに戻ってくるかもしれない。しかし、気になるのは、マイクロソフトがパラマウントの親会社バイアコムと提携をしていることだ。

 CNET Japanの「MSとバイアコム、広告とコンテンツで5億ドル規模の提携」によると、

 一方、MicrosoftMTVComedy Centralの番組やParamount Picturesの映画を「MSN」や「Xbox」といったさまざまな製品に使用することができるようになると、両社は声明で述べている。Microsoftはすでに「Xbox Live Marketplace」でViacomの一部のコンテンツを配信している。

 さきほど書いたパラマウントのHD DVD単独サポートについても、180億ドルというマイクロソフトの金が動いたとも噂されている。まあ、噂はともかく、「フォーマット戦争を継続させなければならない」ために何でもするとすれば、マイクロソフトはパラマウントに縛りをかけなければならない。そこで、今回の提携が生きてくる。

 僕は「本当に次世代DVD、華開くのか」でこう書いた。


 一方、マイクロソフトやアップルもそのコンテンツをダウンロードさせるためのセットトップボックスを作り始めている。Xbox360やアップルテレビはHDD容量は少ないものの、セットトップボックスになりうることには変わりは無い。

 このように、視聴者に直接映像を届けることが可能になると、ブルーレイとHD DVDの存在価値はどうなるか。DVDレコーダーやプレイヤーを作っているのはソニーや、松下、東芝など日本企業がメインだ。製造には莫大なロイヤリティーがメーカーに手に入る。コンテンツホルダーとしては、ソフトを大量に売りたいが、売れ残りは増やしたくない。しかも、売れる時期は広告を出す時期の数週間でその後、急速に売れ行きが落ちる。映像や音楽コンテンツは、どれだけヒットするかを見極めることは大変難しい。また、広告に金をかければ売れるものでもない。そうなると、むしろ、ディスクを製造するよりダウンロード販売したほうが、製造コストは廉価で済むし、わずか1本でも可能だ。こうなると、コンテンツホルダーはダウンロード販売をメインに考えていくのではないか。そのことは、つまり日本の家電産業外しである。ユニバーサルが未だに、ブルーレイに入らずにHD DVDに固執する理由、実は日本外しのためではないだろうか。

 ブルーレイ陣営は、ホッとしているかもしれないが、マイクロソフトや米映画業界にとっては、これから一波乱や二波乱があってもおかしくない。なぜなら、コンテンツダウンロードのフォーマットが決まるまでの短い期間だからだ。そして、例の「違法ダウンロード違法化問題」も、当然そこに絡んでいる。(参考エントリー「著作権者たちのいらだち)

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。

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