CNET Japanの読者ブログ方式が大きく変わった。今までプロに依頼していた「CNET Japanブログ」と我々の「CNET Japan読者ブログ」が一体化されるという。CNET Japanから送られたメールにはこうある。
これまでCNET Japanでは、審査を経て一読者からブロガーとなられた皆さまによる「CNET Japan 読者ブログ」と、編集部からの依頼により執筆されている「CNET Japan ブログ」を並行して運営してまいりましたが、今回のリニューアルにより、これらの2つを統合いたします。この統合により、ブロガーの皆さまがどのようにしてCNET Japanでブログを書きはじめたにか関わらず、『より評価が高いブログがより多く読まれるチャンスを得られる』場を実現いたします。また、今回のリニューアルは、ブロガーの皆さま同士のコミュニケーションにより生まれるブログソサエティの実現基盤にしたいと考えています。
これはいったい何を意味するのだろうか。さらに、今まで必要とされたメインテーマが撤廃され、「みんなのお題」という名のコミュニケーションツールが登場した。たしかに、確かに、メインテーマやカテゴリーが指示されると、それにあわせたブログを書かなければと思うこともある。もっとも、テーマから逸脱することはいつものことだが。
ともかく、原稿依頼されたブロガーと読者ブロガーの垣根がなくなり(といっても、読者ブロガーに原稿料が支払われるという文はどこにもないし、まして依頼されたブロガーの原稿料を減らすという文もまたない)、ブログ上は、「作品こそすべて」ということになる。いわば、有名ブロガーと作品で戦争が出来るということである。これこそ、コンテンツ大戦争の主眼である。つまり、そこが『より評価が高いブログがより多く読まれるチャンスを得られる』場となる。
僕は、1月に書いた「第2の波では組織、第3の波では個人が主体に」では
さて、僕は「革命前夜」でアルビン・トフラーの「富の未来」をとりあげ、第二の波(産業革命)から、第三の波(知識革命)に変わりつつあると論じた。それは同時に、大量生産・大量消費の企業組織主体の価値観から、それぞれの消費者にあった知識を持つ個人の力が主体になるということなのではないか。たとえば、テレビのコンテンツというものも、もともとは作家の知識が大本になっている。インターネットのブログなどは、今まで物言わぬ大量生産品の消費者たちが一斉にしゃべりだしたということもできる。つまり、しゃべる消費者の出現である。メーカーとしては、これら消費者の言葉は無視できない力となる。
さまざまなサイトでは、無料ブログが花盛りである。しかし、これらのサイトでは、ブログは人集めに利用するけれども、ほったらかしになり、続けては見たものの、何の反応がなく、やめてしまったり、ただの仲良しサイトに成り下がっているものもある。僕は、「ブログに関する3つの話題」の中で
伊藤氏の語るブログの現状は、「リードオンリー」が主体で、米国ほど「リードライト」が増えていないということであり、そこには「米のブロガーは本当に世の中を変えてやろうと思って、ブログに意見を書いている。ところが日本人は自分のブログで書いたことでは大して変わらない」という意識の違いがある。そのブログを書くという行為の大切さは「書くという行為をしている人が読むとその読みが深くなる」からである。
とデジタルガレージの伊藤穣一取締役の言葉から引用した。このブログで「世の中を変えてやろう」というブロガー自身の意識の変革がなければ、単なる自己満足に終わり、とフラーの言う「生産消費者」にはなれない。さて、「消費者から生産消費者へ」で僕はこう書いた。
トフラーは生産消費者をプロシューマーと呼んでいる。(prosumer=producer(生産者)+consumer(消費者))。これからは単なる生産者ではなくて生産消費者がメインとなってくるというのだ。これをブログの世界に当てはめると面白いことがわかる。メディアの多くは生産者である。情報を生産し、視聴者(消費者)に送り届けているからだ。ところがブログでは両者がいる。たとえば、生産者側のブログがあれば、消費者側のブログがある。さきほどの「おろかな消費者」は、メディアの言うとおり振り回され、捏造が発覚すると怒る主体性のない批判者のことである。生産者のブログでは、自分たちの都合の悪いことはかけない。書くときはいつも消費者の顔をして書いている。
生産消費者のブログは、自分で調べきっちり検証する。もちろん生産者ではないので裏の事情はわからないが、それでも自分の力で信用できるデータベースを持っている。このようなブログは信頼性が高いので、様々な情報が集まってくる。単なる一時的な批判だけをするブログとの違いはそこにある。ブログ自身に信頼性を高めることは、知識をそこに集めていくことを意味する。逆に、今これが話題だからといって集まってくるブログは誰にも信用されない。
ブログについて、いろいろと書いたが、僕自身ブログに関してそれほど知っているわけではない。ともかく、使い方次第では、そのサイトは知識が集約された「ブログソサエティ」(CNET Japan)になるかもしれない。
「コンテンツ大戦争」で必要なのは、ともかく生き残ることだ。そうこれからは。
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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