これは、トヨタにソニーのロボット技術を一部提供の記事で思い出した、「ロボット法考察」の採録である。
【Three principle of robotics ・AIBOversion】「ロボット工学三原則・AIBO版」
AIBOを開発するにあたって、ソニーは、次のようなロボット三原則を定義しました。
《第一条》ロボットは人間に危害を加えてはならない。自分に危害を加えようとする人間からも逃げることは許されるが、反撃してはいけない。
《第二条》ロボットは原則として人間に対して注意と愛情を向けるが、ときに反抗的な態度を取ることも許される。
《第三条》ロボットは原則として人間の愚痴を辛抱強く聞くが、ときには憎まれ口を利くことも許される。(AIBO辞典Tの項目・AIBOオフィシャルサイト)
この三原則を読むと愛嬌たっぷりのAIBOを思い出す。もちろん、この三原則はアイザック・アジモフ(またはアシモフ)の「われはロボット」のロボット工学三原則のパロディだ。
第一条ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。
第二条ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。
第三条 ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。
(日本語訳は アイザック・アシモフ 小尾芙佐訳 昭和58年「われはロボット」早川書房 P5 より引用)Wikipediaロボット工学三原則
ホンダのASIMO(オフィシャルサイト)はこの「アジモフ(アシモフ)」からという人がいるが、「Advanced Step in Innovative Mobility = 新しい時代へ進化した革新的なモビリティの頭文字を取って名付けられた」(テクノロジーサイト)とある。
さて、このロボット工学三原則の影響を受けて手塚治虫の「鉄腕アトム」の中にもロボット法が出てくる。
ロボットは人を傷つけたり殺したりしてはいけない
ロボットは人間につくすために生まれてきたものである
ロボットは作った人間を父と呼ばなくてはならない
ロボットは何でも作れるがお金だけは作ってはいけない
ロボットは海外へ無断で出かけていってはならない
男のロボット女のロボットは互いに入れ替わってはいけない
無断で自分の顔を変えたり別のロボットになったりしてはいけない
おとなにつくられたロボットが子どもになったりしてはいけない
人間が分解したロボットを別のロボットが組み立ててはいけない
ロボットは人間の家や道具をこわしてはいけない
これは「青騎士の巻」で紹介されたロボット法である。鉄腕アトムでも物語後半になると「奴隷解放」の話に近くなる。ついには「アトム今昔物語」(いずれも講談社手塚治虫漫画全集より)になると「ロボット人権宣言」という章の中で
第一条「ロボットは人間を幸せにするために生まれてきたものである」
第二条「その目的にかなう限りすべてのロボットは自由であり自由で平等の生活を送る権利を持つ」
と名誉回復が遂げられる。AIBOやASIMOには人権宣言はなかったが、ロボットが人間のコピーである限り、その進化に合わせて必ず問題は出てくるであろう。
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