それは、その個人の独自な視点で集めた知識である。僕は、この読者ブログのエントリーでこの「個人的データベース」をもくろんでいる。
このエントリーで扱うものは、主に「ネット・メディア」に関するニュースについてなどだが、当然なことながら、時間がたてば、そのニュースは忘れ去られる。だが、そのニュースで学んだことは知識となり、蓄積される。このニュースをニュースのままで腐らせるか、知識として醸造させるかがデータベースの存在価値に大きく関わっている。
そのニュースが信頼できるかどうかは、できるだけ多くのニュースを集め、できれば、その素材の元になった本などの文字資料を探さなければならない。なぜなら、多角的に集めた素材こそ、データベースに使えるのである。したがって、単純にリンク先をしめしただけでは、ただのコメントであり、感想である。読者は、ニュースの表面的なものより、どこにも流れていない情報を知りたいのであり、それは自分で集めていくしかない。
まったく違った事件でも、丹念に読み解けば現代日本の様相につながっている。これは、次にくるニュースを読むことに役に立つ。
CNET Japanといえば、ITニュースがメインである。どうしても理科系のメディア機器やパソコンのハードスペックに偏りがちである。しかし、専門家が専門的な講義をして何が面白いのだろうと思う。面白いことはより人間に近い部分である。僕は、ハードはもちろんだが、テレビで流れる番組(たとえば「あるある大事典」から見えるテレビ局と制作会社の問題)やコンテンツ(たとえば、阿久悠氏の死去をきっかけに芸能分野のメディア史まで広げる)など、今、現代日本のメディアを取り巻く環境まで広げる。そして、関係者が書いた本を調べ、その中の特徴的な文章を載せることでデータベースの価値を高めることができる。
これは過去の知識が現在にも生きていることを強調するためであり、僕は100本ごとに五十音索引をつけようと思っている。(100本目の索引)。各月のアーカイブはあるのだが、時系列の索引は本数が増えてくると使いにくい。タイトル別の索引があれば僕自身も読み返しやすい。おそらく、このようなことを実施しているのはあまりないのではないか。本でも、目次を見るよりも巻末の五十音索引の方が見つけやすい。
僕はこのタイトルでこんなことを書いたことがある。
人の周りにはさまざまな情報があふれています。本、新聞、雑誌、映画、口コミ、このような情報のほとんどは読まれずに捨てられていきます。しかし、ある情報は体系化されて学問という「知識」に変化されていくかもしれません。さらにその知識は、ある人にとっては人生を生きる「知恵」として役立ちます。人にはさまざまな姿があるように、その「知恵」もまたさまざまでしょう。そしてその人の「知恵」もまた、他人にとっては新たな情報として影響してゆくのです。
この「情報」→「知識」→「知恵」の循環がまた人生を豊かにしていくのです。こう考えていくと、人は無駄に情報から何も学ばずに捨てているように思えてなりません。しかし、やみくもに本を読んでもそのような情報に突き当たることもまたまれなのです。それはただ、経験のみによって探し当てることしかないのかもしれません。ただ、このような「データベースの引き出し」によって、人生を豊かにする手伝いができるとしたら大変意味のあることかもしれません。
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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