最近、ニュース記事にコメントがつけられるサイトが増えている。例えば、CNET Japan「ヤフー、エンタメに特化した新ニュースサイト「ネタりか」を公開、エキサイトニュースのつぶろぐニフテイの「トピックイット」ヤフーの「みんなのトピックス」さらには、コメントがつけられないサイトまでつけられるサービスが始まった。「コメントできないサイトに無理矢理コメントできるネットサービス「MOOOS」ページにコメントを付箋で勝手に貼る「ニコニコブックマーク(仮)」など。いろいろ。
実は気になる事件がある。CNET Japanの報道した「ポータルはメディアか?!悪質書き込み放置事件で議論沸騰」という事件である。
韓国では「ポータルサイトはメディアなのか?」という命題については、以前から活発な議論が行われている。それは各メディアサイトよりも多くのアクセス数を誇るポータルサイトが掲載する記事の影響力や、記事掲載に対する方針についての議論でもある。
韓国インターネット記者協会によると「ポータルサイトは毎日8000件以上生産される全記事のうち、自分たちの基準に合う200件程度の記事を選別し、サイトの主要面に配置する。クリック数が高い記事は題目まで変えて掲示することもある」という。原則的にポータルサイトは取材や記事執筆などは行わないが、こうした行為を行えばポータルサイトもメディアではないか、という議論が起こるのは当然だろう。
日本においても、ポータルサイトは独自の取材を行わず、各新聞社、通信社の配信されたニュースを流している。もし新聞社のウェブサイトにコメント機能がついたらどうなるか?新聞にいちいち突込みが入るようなものだ。もちろん、書いた人間は記者と違うが、記事と読者のコメントが入るという奇妙な関係はインターネットならではのものである。日本では韓国のようにメディア論はあまり行われない。韓国の記事の言う「メディア」とは、マスコミを含めた報道メディアのことをさすものと思われる。しかし、厳密に言えば、このような問題は実はインターネットを離れても容易に想像できる。例えばテレビは報道か娯楽かというようなものだ。ニュースを報道している分には、報道メディアであり、ドラマやバラエティーを放送する分には娯楽メディアである。このあいまいさゆえに「あるある大事典」問題は出てきたのである。ポータルサイトとて同じことであろう。ユーザーに対してあらゆるサービスをすることは娯楽メディアの領分であり、ニュースを配信することは報道メディアの領分である。そこに突っ込みを入れることは、つまり、ポータルサイトがあらゆるメディアを飲み込んだぬえ的なものとしか言いようがない点で、テレビと兄弟のようなものであろう。
※よく考えたら、CNET Japanの読者ブロガーの存在自身が、「記事にコメント」の最たるものであること気がついた。もし、この結論が「非」であれば、自己否定につながり存在そのものがなくなってしまう。つまり、インターネット以前の報道メディアとインターネット以後の報道メディアの定義が大きく変わらざるを得ないことを意味している。
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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