朝日の4/16日版「反グーグル包囲網 米メディアがライバルと提携」
「グーグルは著作権者の収入源を奪っている」
マイクロソフトの顧問弁護士トーマス・ルービン氏は3月6日、米出版社協会での講演で、グーグルの「著作権保護への無頓着な態度」を痛烈に批判した。
問題にしたのは、ユーチューブの動画投稿サイトのほか、グーグルが04年から始めた「ネット図書館」。米ハーバード大や著名図書館の蔵書をスキャンしてデジタル化し、ネット上で閲覧できるようにする計画。実現すれば、世界の貴重な蔵書がどこにいても瞬時に手に入る「夢の図書館」で、すでに一部は読めるようになっている。近く日本でも出版社と提携し、サービスを始める予定だ。
だが、著作権保有者らは強く反発し、賠償訴訟が起きている。
ユーチューブの動画投稿サイトに対しても、メディア・娯楽大手で音楽専門局「MTV」などを傘下に持つバイアコムが3月上旬、「約16万本の映像が15億回以上も無断で視聴された」と指摘。グーグルとユーチューブを相手に10億ドル(約1190億円)以上の損害賠償を求め提訴した。日本の著作権団体やテレビ局も、違法投稿の削除を要求している。
しかし、YouTubeが開いた動画サイトの穴はむしろ広まるばかりである。一部の放送局や映画会社はYouTubeと提携し(パートナー欄)ているほどだ。しかし、視聴者にとって、違法か合法かは関係ない。より簡単に、安く見るシステムがあればよいだけだ。
そこで、包囲網はYouTubeの欠点である、時間制限をなくしてこんな対策を取るという。
今は動画配信でグーグル・ユーチューブ連合がシェア約8割を握る。だが、時間制限のあるユーチューブと違い、NBCなどの新サイトはテレビ番組などを一本まるまる視聴でき、開設当初から数1000本単位の作品を用意するという。グーグルにとってはかつてない強力なライバルの出現となりそうだ。
それに呼応してか、世界中のネット配信会社が様々な発表を行った。
今まで、テレビ局やメジャーな映画会社のみの組織との提携よりも、より直接的に制作会社や蚊帳の外の独立系映画会社と手を結んだのだ。これは、グーグルが好む「ロングテールのヘッドの部分よりもテールの部分」(グーグルとスターウォーズには触れなかったが、「はてな」ではロングテールのヘッドに目を向けるのは「ダークサイドに堕ちた」と言っている)に目をつけた方向だ。そして、この方法こそ、日本のテレビ局に牛耳られている制作会社がネットに呼び込む誘い水になる。
YouTube対抗馬の本命か--世界初のビデオマーケットプレイスをうたうJalipo では、ネット配信のシステムまでできていることが発表された。もちろん、地上波ほどのハイビジョン画質は期待できないが、ネットで外国のテレビが見られる環境が整ってきたといえよう。
一方、日本のテレビ局の対応は遅い。CNET Japanブロガーの高瀬氏の記事「YouTubeの存在は、罪でしかないのか」では
一方、今後の展開について放送事業者は、引き続き削除要請と技術的対応要請を求めつつも「まずはViacom訴訟の結論を注視する」という意見が多い。TVメディアを積極的に活用した「違法行為はやめましょう」の啓蒙活動、著作権を一括管理し、かつ専門でYouTubeなどに対抗する「放送版JASRAC」の設立などは一切予定されておらず、訴訟の影響によるYouTubeの「破滅」を期待しているのだという。
まるで、YouTubeの問題では日本のテレビ局にとって単なる悪夢としか捉えてないようだ。しかし、海外のテレビ局とネット配信の体勢はすぐそこまで来ている。もし、この機を逃してしまえば、日本のテレビは海外のテレビコンテンツに飲み込まれるか、制作会社をとられる事態となるであろう。
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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