本日、日経エレクトロニクス3月12日号 が発売された。特集は「テレビ+YouTubeの未来」。テレビでインターネットのページを見られる時代が到来した。例えば、WiiやPS3などのゲーム機に「Rimo」を入れると、テレビでYouTubeを見ることができる。さらにこれから「DLNA」(Digital Living Network Alliance) という規格が主流になるという。この「DLNA」規格は、インターネット上の映像を「DLNA」準拠の映像ストリームに変換して家庭のテレビ(DLNA対応)に配信するものだ。しかも、それは貯めておくことができて、検索することができるというのである。
たまたま、「TVニュース七つの大罪」(ニール・ポストマン著/石川好・監修/田口恵美子・訳/クレスト社) を読んだ。するとこんな箇所が出てくる。 双方向性(インターアクティブ)のテレビ、たとえば電話で注文するとたちまち見たい番組を個人的に流してくれるようなシステムのことだが、これを開発している人たちは、近い将来、それぞれの家庭の事情に合わせたコマーシャルを流せる日が必ず来ると豪語する。スニーカーのコマーシャルをバスケットボールをする子供のいる家庭にだけ向けて流すとか、医薬品のコマーシャルならお年寄りのいる家庭に向けてというように、顧客に合わせたセールスが将来、可能になるというのである。 実は、この本、アメリカでは1992年に発刊されている。今から15年前だ。莫大なCM料を出す、大手スポンサーももっと効率的にCMを流したいと考えている。今の、インターネットを見たまえ。GoogleやAmazonは、自分の検索した言葉や本にちゃんとタグをつけ、それに沿った広告を出しているではないか。それならこれから5年後、本格的にインターネットがテレビと融合されたらどうなるか想像してみた。 現在、放送は決められた時間に流される。だが、好きな時間、好きな場所で見られるとどうなるか。例えば、Googleでタレント名を検索すると、過去に出演したテレビドラマやバラエティーの映像が検索できる。 今まで、違法にコピーされた映像だから問題だったのだ。著作権管理がきちんとされていれば、過去の番組が活用されることはテレビ局にとって大変うれしいことだ。 パソコンにアドレスを埋め込むことが普通にできるように、テレビ番組の映像にアドレスを埋めてリンクできるようになる。 例えば、テレビドラマで目に留まった商品が急に欲しくなったとする。テレビを静止させ、拡大してクリックすると商品のメーカーのホームページに飛ぶことができる。これこそ、20年前のスポンサーが望んでいた世界である。今は、検索広告などでお茶を濁していたが、直接クリックしてホームページに飛んでくれれば広告効果抜群である。 ただ、このようにテレビも便利になるのが本来の道かもしれない。でも、そんなに私たちは、情報が欲しいのだろうか。 「TVニュース七つの大罪」に次のような言葉があった。 けっして、人が情報を求めることに反対しているわけではない。ただ、いわゆる情報過多に警鐘を鳴らしているだけだ。テレビのようなニュース・メディアが、そこかしこから、あらゆるものについて私たちに情報を与えれば与えるほど、一つひとつの情報がいったい何を意味するのかを理解するのがむずかしくなる。一つひとつのニュースについて、いちいち自分で考える時間もないし、テレビも、どのニュースが重要で価値あるものなのかを解説してくれることは滅多にない。私たちは情報の洪水に溺れ、ニュース中毒になり、情報がなくなることに耐えられずに、さらに多くの情報を欲するようになる。手にした情報をどう活用しようとする目的もないままに……。 15年前の言葉だが、現在もいまだに変わっていない。
@テレビ番組は時間や場所を問わないコンテンツとなる。
A映像にアドレスを埋められる。
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