物語が一番面白いものは、ウソと事実が適度にかき混ぜられ、一見事実であるかのようなものである。かつては、オーソンウェルズの「火星人大襲来」、最近では「ダヴィンチコード」。後で客は「やられた!」と思い、拍手喝采を送るのだ。
しかし、やってはいけないものがある。事実のような顔をして、ウソを並べるのだ。それをまやかしという。まやかしで儲かるのなら、世の中はウソばかりとなる。
さて、情報番組の指針を3月中にまとめるという。(読売2月24日)
一方で、下請けの制作会社の中には「ルールをあまり厳格にしすぎると、番組が作れなくなる」と反発する声もある。今回の捏造問題を巡っては、あらかじめ想定した結論に学者の解説などを都合良くつなげる手法にも批判が出ているが、制作現場では、こうした手法を当然視するスタッフも少なくないという。
朝日新聞では「やらせ」か「演出」か、テレビ映像どこまで許される(朝日2月25日)
「すべて真実だとうのみにしている人が多いことに驚いた」と話すのは都内の番組制作会社に勤める男性ディレクター(33)。記事と違い、映像がないと成立しないのがテレビ。「すべてのウソを排除したら、何も撮れなくなる」
日刊スポーツで2月18・19・20日であるあるの特集。
番組制作会社で情報バラエティー番組のADだった26歳男性
最初にあるある問題が報道されたとき、何でこんなことで大騒ぎするの?って不思議に思えた。でも実験してないデータまででっち上げたのは、やりすぎたったかな。外国人の研究者の発言をニュアンスを変えてテロップつけるなんて、普通です。仮説と仮説つなぎ合わせて、新説をつくるなんて素晴らしいこと。アイデアの勝利ですよ。TBSが学習塾に「学力が向上する音」として風鈴を持ち込んだのも全然ありです。持ち込んだものがテレビ局だとしても、塾の校長がその案に賛同して協力してくれたんですから、いいじゃないですか。あれもこれもダメと言われたら、面白い斬新な番組なんて、一切作れないですよ。(日刊スポーツ2月19日)
どうやら、テレビ局ではウソの限界が視聴者の常識より大幅に高いらしい。そしてウソがなければ番組が作れないとまで言っている。ウソをついてまで番組を作れって誰が頼んだよ。あっ、テレビ局か。
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とりあえず、ここで取り上げた引用文もまた、意図的に作り上げられた「ウソ」や「曲解」がある事に気づくべきでは?
偏った見方さえしなければ、視聴者側にもTV局側の意見にも正論は存在します。
ただし、今はTV局側をやり玉にあげやすい状況なので、こうやって読者が食いつきやすいようにTV局側のコメントを刺激的な形で並べれば、日刊スポーツも朝日も意図通りPVを上げる事ができます。
どんな番組や企業の宣伝にもウソや誇大がある事など、社会人であれば常識的に学んでいく事かと思います。
要は提供する側はやりすぎないように(今回はやりすぎ)、視聴者側としては踊らされないように(今回は踊らされすぎ)、それに尽きると思います。