先日台北に出張に出かけた際に、こんな一枚のポスターを見かけました。

そのまんま日本のポスターのようですが、右上を見ると台湾の最大手携帯キャリアの中華電信のロゴが入っています。
台湾で中華電信向けに東芝が供給している携帯電話のポスターなのですが、タレントもキャッチコピーもそのまんま、翻訳さえされていません。これが台湾の町中に張られていると思うと不思議な感じがしませんか?そこで担当者に聞いてみると、これでいいというかむしろ「これがいい」らしいのです。
台湾には好日家が多いとは聞いていましたが、さすがにこんなポスターが大丈夫とは少し驚きました。日本で米国製品のポスターが英語そのまんまというのと同じ感覚でしょうか?
先日、宮崎で開催されたInfinity Venture Summitというイベントのいくつかのセッションの中で「日本のネットベンチャーがいかにグローバル展開をするか?」というテーマが議論されていました。
ここでグローバル展開という場合、多くは欧米、つまり英語圏が意識されています。つまり、日本では市場サイズに限界があるので、潜在顧客数が圧倒的に多い英語圏に向けていかにサービスを展開するかという議論です。確かに、GoogleのSNSのOrkutが米国ではイマイチでもブラジルで数百万人単位で使われて大人気だとかというニュースを見るにつけ、ネットサービスにおいても国境を越えてターゲットがいる英語圏のグローバル性は魅力ではあります。ジェイマジックが勝負しているモバイルネットサービスの分野は日本がリードしているという神話のようなものが今もありますが、実際モバイル広告市場は米国の方が市場規模は大きくなっているわけで、単純にサイズだけ見ると英語圏進出は当然検討しなければならない大きなテーマだったりします。
ただ、やっぱり英語圏で勝負するのは結構難しいですよね、というのが私の個人的な意見です。この辺の議論はいろいろな場所でしつくされている感もあると思いますが、東京に本社があって、日本で資金調達して、日本で人材採用をしているとすると、やはり英語圏の人向けにとんがったサービスを提案するのは容易ではないと思います。もちろん、日本人経営者でも、米国や中国で起業して現地で人材採用できるような才能をお持ちの方は別だと思いますが。
で、先程の台湾の話に戻るんですが、「アジア圏」である程度のサイズを確保するという戦い方はないのかな、というのが私の最近の興味です。
台湾は極端な例としても、韓国にしても中国にしても特に沿岸部などは日本の若者文化の影響はかなり受けているわけで、言語の違いはあっても地理的な近さは無視できないと思います。また、ネットサービスと言う意味では、韓国で最大手のポータルは、YahooでもGoogleでもなくnaverというローカルの会社で、中国でもsina.comが支持されています。東南アジアなどの状況は詳しくは知りませんが、アジア地域の中である程度うまく各地域にローカライズしながら、アジア全体を経済圏としてネットサービスを展開することはできないものかな、と思っていたりします。
こういう成功例ってないんでしょうか?アジア版IACみたいな。
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