最終更新時刻:2009年11月12日(木) 3時27分
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Android 〜携帯電話にオープンな世界がやってくる〜

公開日時:
2007/11/07 07:35
著者:
宮田拓弥

OpenSocialのことを書こうと思っていたら舞い込んで来たのが、Android / Open Handset Allianceのニュース。

まず、今回Googleが発表した携帯向けフリーオープンプラットフォーム"Android"と、それを推進する"Open Handset Alliance(OHA)"ですが、概要をまとめると。

- OHAは、Googleが音頭をとって組織した言わば業界団体で、これまで国やキャリアやメーカーなどでばらばらだった携帯電話のプラットフォームをフリーでオープンなものに統一していくことを目的としている。
- Androidは、OHAが発表した携帯向けプラットフォームの第一弾で、オープンソースでApache v2ライセンスで提供される(ソースコードのコミュニティへの公開は必要なし)。
- 現時点での、OHA参加企業は、Aplix、Ascender、Audience、Broadcom、China Mobile、eBay、Esmertec、Google、HTC、Intel、KDDI、Living Image、LG、Marvell、Motorola、NMS Communications、Noser、NTTDocomo、Nuance、Nvidia、PacketVideo、Qualcomm、Samsung、 SiRF、SkyPop、SONiVOX、Sprint Nextel、Synaptics、TAT - The Astonishing Tribe、Telecom Italia、Telefonica、Texas Instruments、T-Mobile、Wind Riverの34社。

という感じでしょうか。いずれにしても週明けにSDKがでるので、それを見るともっといろんなことが分かってくると思います。

今の時点で、「gphoneじゃなかったんだ」とかいろいろと受け止め方はあると思いますが、まずは日本ローカルな視点で見てみると、まずは大手二つのキャリアが参加していることが目につきます。

ドコモは、Androidのライバルと言えるNokia系のSymbianに幅広く投資をしているため少し意外な印象を受けました。ただ、系列の端末メーカーにも「ドコモ共通」のプラットフォームをSymbianベースで開発させていることなどを考えると、OHAに参加はしたものの、最初のうちは対応機種は数機種だけという感じが予想されます。KDDIもKCPなどがあるので、いきなり全面的にAndroidが標準になったりはしないかなと。そういう意味では、日本国内の端末やプラットフォームに話を限定すると、今年、来年くらいはAndroidはあまり大きな存在にならなそうです。

一方で、グローバルな視点で捉えると話はまったく変わります。

MotorolaやLGなどの端末メーカー、QualcommやNvidiaなどのチップメーカー、WindRiverやNuanceなどのソフトウェア・アプリケーションベンダーなどが参加をしていることを考えると、来年以降iPhoneがまだ数百万台というオーダーで勝負しているタイミングで、いきなり数千万台というオーダーの端末がAndroid仕様になるという可能性を秘めており、グローバルな土俵ではいきなりすごい勝負になりそうです。一ファンとしては、iPhoneはセクシーでいけてるデバイスだと思いますが、ビジネスという意味ではGoogleはいきなり自分たちの広告が表示される携帯電話が数千万台オーダーで、中国やアメリカで出回ることになるので、Googleのしたたかさが際立ちます。

当面比較の対象になりそうなSymbianとの対比で言うと、アプリケーションデベロッパーの視点からは、Symbianはそれまでのアプリ開発プラットフォームであったjavaと比べて、「動作が速い」「ネイティブのライブラリにアクセスできる」などのポジティブな面と、「技術的なハードルが高い」C++の素養を持ったエンジニアが必要になるためなかなか簡単には取り組めないというネガティブな要素がありました。AndroidはLinuxをベースにしているため、まずは「どのくらい早く動作するの?」というのがかなり気になるところではありますが、キャリアや端末メーカーを巻き込んである程度簡易にネイティブのライブラリをいじれるような感じもしますのでその辺は楽しみです。いずれにせよ、Symbianの親会社のNokiaは市場の半分くらいを握っているので、今後「Nokia vs Google」という新しい展開になることは間違いありません。

SDKもない段階なのであくまで想像ですが、OpenSocialも当然Android連携を視野に入れているはずなので、「PCのIMと携帯のテレビ電話でシームレスにビデオチャット」とか、「携帯の通話・メール履歴でSNSのフレンドリストが動的に変わる」とか、「リアルタイムで初詣や渋滞の混雑状況を把握できるアプリ」とか、いろんなアプリケーションが実現できそうです。

端末メーカーやキャリアによって仕様がばらばらであることをビジネスモデルにしている、テスト事業者やソリューションベンダーには厳しい部分も出てくると思いますが、本当の意味で「携帯電話がオープンなインターネットデバイス化」するという意味で、このOHAは歓迎すべきものだと思います。今後どんなアプリを開発できるのか、考えるだけでもわくわくします。いよいよ、PCとモバイルの垣根が壊される時が来ましたね。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。

このエントリーへのコメント

1

たしかにLinuxをカーネルに利用していますが、アプリ開発者がアクセスできるのは、あくまでGoogle版Java環境だけで、ばりばりのサンドボックスモデルのような・・・Linuxアプリが動作するとか、ネイティブなコードがとかそういうことじゃないので、本当にこれでPCとの垣根が壊されるほどのインパクトを与えるのか疑問です。

  hitori on 2007/11/23

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