韓国のモバイルというと、端末メーカーは日本にも参入しているので結構なじみがあると思います。Samsungは二年くらい前にボーダフォン時代から端末を日本でも展開していますし、最近はLGがようやくチョコレートフォンだしたりと、結構アクティブな印象もあります。ただ、実際に使ってる人はあまり見かけませんが。。
そのSamsungやLGのお膝元韓国のモバイル市場において、コンテンツ、メディア関係者にとっては大きな変化が今年ありました。
韓国も日本のモバイルインターネット同様、これまではキャリアが大きな主導権を握っており、その厳しい審査を経た「公式サイト」がほとんどを占めてきました。キャリアの主導のもと、良質なゲームや音楽などが整理されて提供され、モバイルコンテンツ市場の成長を牽引してきました
しかし韓国においても、日本と同様に、コンテンツ市場の飽和、データ定額制などの普及、検索サイトの普及などの変化が急速に進み始めています。そうした中、新しい収入源として、日本でもここ1-2年で急速の拡大した「一般サイト」の利用を促進するべく、今年に入って大手キャリアがこぞって「一般サイトの手数料」を大幅に下げるという動きがありました。
そもそも「一般サイトの手数料」って何?というのがあると思うのですが、そこは少し韓国独自の事情があるようです。
まずは「モバイル広告市場が立ち上がっていない」ということです。
残念ながら詳細な市場規模の数字は持っていないのですが、大手のキャリアや現地の有力CPと話をしても、まだ韓国においてはモバイル広告が市場になっていないというのが共通の見解のようです。このため、日本において一般サイトでモバイルビジネスをする際に大きな収益源として考えられる「広告」が期待できないため、一般サイトにおいても、ユーザ課金に頼っているという状況があるようです。
そのためか、「一般サイト」とは言っても、韓国においてはキャリア毎にブランド名が冠せられており、例えば、最大手SKTelecomの場合でいうと、公式サイトは "NATE"というブランドで、同様に一般サイトにも "open i"というブランドが付いています。違いは、キャリアによる審査のあるなしで、"open i"は手数料を払えば参加できる仕組みになっています。このopen iのような仕組みを使うと、キャリア公式でなくても、決済エージェンシーを使ってユーザ課金ができる仕組みになっているようです。
「一般サイトの手数料」というのはこの決済の仕組みを使うために払わなければならない手数料のことで、これまでは例えば、KTFでは28.5%も支払わなければならなかったのが、今年の9月から突如1%に引き下げられました。これまでは、一般サイトで100円のコンテンツを販売しようとすると、30円くらいキャリアに手数料でとられてしまうのでほとんどビジネスにならなかったのですが、これがただ同然になったというわけです。。SK Telecomなども同様に18%だった手数料を5%に引き下げました。
ただ、そもそも「ユーザ課金」に頼る以上、日本国内で一般サイトが爆発的に成長した要因の一つになった「広告」ビジネスのように、一般サイトが爆発的に成長するかは疑問です。キャリアからの「一般サイトを盛り上げる」というメッセージだけは明確ですし、最大手のSK Telecomでも一般サイトはまだ500を超えるくらいしかないそうですかあら、これからの韓国の一般サイトビジネスは見ものかもしれません。
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