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『顔ちぇき 〜誰に似てる?〜』

2007/05/18 07:32
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プロフィール

宮田拓弥

携帯電話向けアプリケーションの業界で、常に新しい製品・サービスを模索・開発してきた宮田拓弥氏(ジェイマジック株式会社代表取締役社長)が「ケータイ用アプリの未来」について考えていきます。
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これまでは、基本的に自分の会社(ジェイマジック株式会社)のことは手前味噌になってしまうのでこのブログでは書きませんでしたが、4/26に発表させて頂いたモバイルメディア『顔ちぇき! 〜誰に似てる?〜』では非常に大きな反響があり、CNETさんからリクエストを頂きましたので、紹介をさせていただきます。

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『顔ちぇき! 〜誰に似てる?〜』は、3キャリア対応で無料でご利用いただけるモバイルメディアです。

普段何気ない会話でよく出てくる「○○さん××(有名人)に似てるね!」という会話を、カメラ携帯で簡単に調べられないか、というところから始まった企画で、自分の顔や友達の顔を携帯のカメラで撮影してメールで送ると、すぐに似ている3人の有名人の名前とパーセンテージが分かるというものです。

試験提供は以前から行っていましたが、サービス公開からまだ3週間で延べ700万人以上の方々に利用していただくという程の人気となっています。試験提供の段階でも非常によい反応が来ていたので、そこそこは盛り上がるだろうと考えていましたが、さすがに100万人単位の利用が毎日続くという現状は全く想像できませんでした。

ジェイマジック株式会社
は、今回顔ちぇきでも使っている「画像認識」技術を活用することで、モバイルインターネット向けに新しい「検索」の仕組みや「メディア」などを展開しようということで2005年10月に設立をした会社です。

「画像認識」とは、その言葉の通り「画像」の「認識」、つまり「画像」の中に何が写っているのかを「認識」する技術です。通常カメラはその瞬間をいかに現実に忠実に保存するかということが主たる機能ですが、「画像認識」技術を付加・活用することで、「何が写っているのか」という情報を新たに画像に付加できることになるため、これまでにない新しいアプリケーションが実現できることになります。

ジェイマジックでは、この「画像認識」技術を応用することで、消費者の役に立つ、面白いアプリケーション、サービスをどんどん展開しています。ただ、多くの方は「画像認識」と聞くと、空港のゲートでの「本人認証」や地下鉄の駅などの「監視カメラ」など「お堅い」アプリケーションを想像されるため、弊社がすでに提供している「雑誌に掲載されている広告の商品をカメラ付き携帯で撮影するとその場で商品が購入できるサービス」「初めて来た街で見つけたよさそうなレストランの口コミ情報をその場で一発で検索できる仕組み」などのコンセプトや価値が、すぐには理解いただけないこともある、というのも現状です。

今回顔ちぇきが利用している「顔画像認識」技術も、もともとは「お堅い」アプリケーション向けを想定して開発された技術です。すでに様々なセキュリティー分野で活用が進んでいます。その「お堅い」技術を、「画像認識」の持つ可能性、価値を多くの消費者の方々に理解していただくために、エンターテインメントに応用しようというのがそもそも顔ちぇきの始まりです。正確な数字は失念しましたが、何かの統計では、全世界で撮影される写真の約2/3は人間の写真だそうです。そしてその多くには顔が写っています。つまり、誰もが自分の顔や友達の顔に興味があるのです。

私は誰か特定の有名人に似ているといわれることはあまりないのですが、普段言われない名前でも「xxに似てますね」と初対面の人に言われると、「いやあ、そんなことないですよ」と謙遜しながらも、ちょっと嬉しかったりします。同じような経験は皆さんあるのではないでしょうか?また、「世界に2人(3人?)は自分と瓜二つの顔の人がいる」と言いますが、有名人でなくても、一度会ってみたいと思ったりもします。

今回利用した技術は、本来多くのデータベースの中から「確かにあなたですね」と本人を正確に「認証する」技術ですが、誰かに「似てる」という情報に対してもニーズがあるのではないか、と思ったわけです。元々がいかに正確に「認証する」ということを目的として開発された技術であるため、「似てる」というアプリケーションに応用するためには、技術者の試行錯誤がかなり必要でしたが、今回何とか正式サービスにこぎつけました。

現状では、まだ顔画像認識技術をそのまま応用したというレベルであるため、「髪型」「仕草」「肌の色」など、通常の人間が「似てる」と判断するときに重要な情報を取り込めていません。今後は、動画対応などを通してこうした情報を取り込んでいくことで、「顔ちぇきが長谷川京子のxxです」と自己紹介の場で堂々と言っていただけるくらいのレベルまで進化させていきたいと考えています。企画としては、「局アナ」「お笑い」「サッカー選手」「歴史上の人物」など新たなジャンルの追加や、「坂口憲二に似てるランキング!あなたは、3089番目に坂口憲二に似ています」というランキング機能など、どんどん新しい機能も追加していきます。また、テレビの番組や他のメディアなどと連動することで、より楽しんでいただける企画も検討しております。

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今回、顔ちぇきに関して、一切広告等のプロモーションを行った訳ではないのですが、CNETさんを初めとするインターネット系のニュースで取上げられたことに加え、それがmixiやYahooのニュースでもトップページのニュースにその日に取上げられたことであっという間に100万人単位での利用が集まりました。今回は私たちの会社が力を入れている「画像認識」をベースにしたサービスの「試験的」な意味合いもあり、これだけ多くのアクセスを想定しておらず、サービス開始当初は一日以上結果メールが返ってこないという状況が発生していしましました。この点に関しては、CNET読者の方でも実際にご利用いただいて遅延を経験された方もいるかもしれません。申し訳ありませんでした。現状は、一部の混雑時間帯を除いて、数秒で結果が返ってくる状況にまでサーバ増強が完了しています。

今回こうした多くの利用者の方々に使っていただけているということで、何点か大変勉強になったことがあります。

まずは、モバイルインターネットの利用者(ニーズ)の広がりです。

これまで弊社で運営している携帯ソーシャルメディア『eyenowa』では、当初から想定していた通り20-30代がコアの利用者になっています。ところが、今回顔ちぇきでは、テレビのニュースでも何度か放映されたということが(恐らく)最大の要因となり、10代から60代まで非常に幅広い方々にご利用いただいています。会員登録制をとっていないため年齢に関しては、あくまでお問い合わせをいただいた方々からの情報となるのですが、たまたま朝テレビを見ていたらニュースで面白そうな携帯のサービスが紹介されたので、初めて携帯サイトにアクセスしてみたと思われる問い合わせも多数寄せられました。正直、40代以上のこれまでモバイルインターネットなど使っていなかったような層が多数使っていただけているという状況は驚きでした。運営する側としては、基本的な携帯電話の使い方に関する質問も多数寄せられるのは大変ですが、こうした利用者層もサービスに取り込めて行けると新しい広がりになりそうです。

また、ネットの口コミの力にも驚かされました。

繰り返しになりますが、このサービスに関しては一切プロモーションを行っていません。ネットやテレビなどのニュースが最初の起爆剤になったことは否めませんが、その後のブログやSNSからの伝播力はすさまじかったです。現在でも、検索エンジンやブログ検索、SNSの日記検索などで「顔ちぇき」と検索していただくと、数千件以上の検索結果が得られると思います。そのほとんどが、ブログなどの個人の方々のページで「私はxxに似てるらしい」という内容を画像付きでアップされているものです。特に、SNSなどでは「友達が紹介していた顔ちぇきをやってみました」という日記が毎日のようにアップされて更に利用が増えるというスパイラルがおきていました。その結果、通常で言うとテレビ放送などの日がアクセス数の特異日でずば抜けてアクセスが来るのですが、顔ちぇきは基本的に右肩上がりで口コミによる効果(ジェイマジックが仕掛けたわけではありませんが)が見て取れます。

もう一つ、携帯向け検索エンジンのパワーも思い知ったのですが、長くなったので別の機会に書くことにします。

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最後になりますが、ジェイマジックでは、自分が情報を得たい全ての「もの」「まち」「ひと」に「カメラ」をかざすだけで、その場で情報が得られる「見たままを検索する」というプラットフォームの開発を進めています。

「この商品ネットだといくらだろう?」
「このDVDもういらないけど、オークションでいくらで売れるかな?」
「このレストラン門構えはいいけどおいしいの?」

など、日常生活の中で得たい情報が携帯をかざすだけで得られるようになると考えています。

今回は「ひと」に関するサービスの一例として「どの有名人に似ているか?」という誰もが興味を持つ部分をサービス化することになりましたが、今後、テレビに出ている「このエビちゃんが着ている服が欲しい!」というようなニーズにもすぐに応えられるようなサービスも展開していく予定です。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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