最終更新時刻:2009年11月7日(土) 10時00分
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関心は「あちら側」へ行ってしまった

公開日時:
2006/05/30 11:28
著者:
miriox

先週、ネットの行方を占う節目となる発表が続いた。この発表を通じてユーザー(消費者)の関心がどこにあるのかを実感した。

1つは「GoogleのClick-to-Play 動画広告」。

グーグル、ビデオ広告配信サービスへ--米紙報道(CNET Japan)

2つめは「Windows VistaやOffice 2007のβ2リリース」。

マイクロソフト、Windows VistaやOffice 2007のベータ2を公開(CNET Japan)

3つめが「ヤフーとイーベイが提携」。

グーグルの勢いを止められるか--ヤフーとイーベイが提携へ(CNET Japan)

4つめが「デルとグーグルが提携」。

デルとグーグルが提携--第1弾は検索ソフトのプレインストール(CNET Japan)

多くのユーザーがどのニュースに関心を示しているのか、気になった。CNET Japanのトラバの数でいれば、「Windows VistaやOffice 2007のβ2リリース」が多かった。ところが、「はてな」や「ECナビ人気ニュース」のソーシャル・ブックマークサービスのブックマークの数ではその逆の結果となった。「Windows VistaやOffice 2007のβ2リリース」は「GoogleのClick-to-Play 動画広告」「ヤフーとイーベイが提携」「デルとグーグルが提携」の5分の1程度しかブックマークされていなかった。消費者の関心はすでに「こちら側」でなくて「あちら側」へ行ってしまったといえる。たしかにOfficeのPowerPointは使っているが、「.doc」で保存することはなくなった。文章を作成するにしても、簡単なものならBlogエディタで作り、「非公開(下書き)」で保存するか、ちょっと込み入ったものならホームページ作成ソフトの「ホームページ・ビルダー」をエディタとして使えば事足りる。docファイルはHDDの中に埋もれている。以前ならOfficeのβ判がリリースされたとなれば、ちょっと試してみようかという気にもなったが、いまなら正式に販売されてから考えればいいやと意識が変化している。

マイクロソフトも「Windows Live」「adCenter」の本格展開と、「あちら側」戦略を打ち出してくるがGoogleやYahooのキャッチアップに精一杯でなにか影が薄い。かつてのブラウザ戦争のとき豊富な資金量に物言わせ覇権を握ったのに比べれば、OSの独禁法問題がじわじわとボディブローとして効いてきているのか、ビル・ゲイツ氏が大人になったのか非常に穏やかである。マイクロソフトも1990年前半のIBMのように大企業病に陥り、眠れる巨人となったか。

MicrosoftがYahoo!に出資交渉――米紙報道(ITmedia News)」「「MicrosoftがeBay買収を検討」の報道(ITmedia News)」との報道をきくと、なにかマイクロソフトの焦りのようなものを感じる。

MS Officeが店頭に並んだとき、法人需要はあるかもしれないが、個人ユーザーにどれだけの勢いで売れるか興味深い。取り込むことができるかはOfficeで作ったファイルがどれだけ「あちら側」で“共有”できるかWeb2.0的イメージを抱かさせるか、そのマーケティング戦略しだいか。

一方、ソーシャル・ブックマーク・サービスでブックマークされるサイトである。新聞サイトのブランド力の凋落だ。朝日、読売、毎日の全国3大紙よりヤフー、ライブドア、エキサイトのポータルサイトを情報源とするユーザーが多い点だ。

紙媒体の新聞はなくなるのは予想していたが、新聞という箱モノに固執していれば、コンテンツとしての新聞も死滅しかねない。由々しき事態である。

ネットは法律的・社会的な問題を抱えているものの、着実にパッケージによるビジネスモデルは終焉を迎えている。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。

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