いよいよ、米国時間の6月9日、Appleは開発者向け年次イベントWWDCが開幕し、そのオープニングがSteve Jobsのスピーチだ。今年はチケットが売り切れるなど、開幕前から異様な盛り上がりを魅せているWWDC。うまくいけば、そのKeynoteを聞いた林信行さんとのトークを右のPodcastで紹介したいと思っている。
林信行さん(nobiさん)といえば、日本のITジャーナリストの大先輩で尊敬している方。Mac関連の記事を目にしている方なら、nobiさんの文章を読んだことがない人はいないのではないか、というくらい精力的に活動されている。そんな林さんと、昨年12月末からPodcast番組「NOBI-TARO PODCAST」をスタートした。もちろん内容はMacに関する内容で、毎月5本程度のアップデートをしている。
このPodcastでご紹介した、5月12日からのシリーズでは、iPhoneについての話題を「避けて通れない話」として紹介した。何を隠そう、nobiさんも僕も、5月に入ってアメリカ、イギリスのオンラインのApple StoreでiPhoneが売り切れ状態になってから、毎週火曜日の夜は少なくとも午前3時頃までは夜更かしして、Appleから不意のiPhone発表に備える日々が続いていた。結果的には2008年6月9日のWWDCでの発表となりそうで、 無駄に初夏のさわやかな夜を楽しんだだけだった。
林さんとの5月12日の番組で、iPhone 3Gについて話をしていた。
「WWDCでiPhoneがメインテーマになってくることは間違いなく、それに合わせて3G版がリリースされるか、そして日本での発売はどうなるのか、これが関心事」(nobiさん)
結果的に言えば、WWDCのちょうど1週間前にSoftBankが日本での発売を発表したため、日本でも間違いなくリリースされることになりそうだ。1つめの疑問は晴れたことになる。
では新しいモデルが予想されているiPhone 3Gについて。そもそもなぜiPhone 3G版が現実味のある噂になっているかというと、現在販売されているiPhoneはGSM/Edgeという日本では利用できない通信規格であるため、日本で発売されることになればW-CDMA、CDMA2000X、PDC、PHSという4つの以外のチョイスはない。そしてPHSやPDCは日本独自の企画であり、PDCは2Gだから今さら選ぶ余地はない。そしてSoftBankに決まったと言うことは、W-CDMAというチョイス以外なくなる。
僕が参加したPRADA phoneのリリースパーティーのタイミングも面白かった。PRADA phoneはアメリカでiPhoneが登場する直前にリリースされた。そして今回もまた、iPhone 3Gがアナウンスされるであろうタイミングの直前に3G版のPRADA phoneがリリースされた。このあたりも少し想像をかき立てる原因になっている。
日本はケータイ先進国であったはずなのに、アメリカのケータイのスタンダードから1年遅れてユーザーに先進的な端末が届けられる、という構図になっている点が気にくわない。その話はまた別の機会に。
既にいくつかの噂が飛び交っているiPhone 3Gの端末としての仕様。これについての会話を少しご紹介したい。ちなみに1ヶ月前の会話で、かつ製品登場前の話なので、予想というか、期待を込めて読んでいただければと思う。6月10日には答え合わせができるはずだ。
日本語入力環境の改善
iPod touchを触ると、これまでの日本語入力も良くできていると言えば良くできているけれど、やはり日本のケータイと直接比較すると候補を選ぶところがちょっと使いにくい。iPhone 2.0向けのSDKには、新しい日本語入力のメソッドが含まれているという話があり、iPhone 3Gでは新しい入力インターフェイスが付いてくるかもしれない。また、ビジネス対応の点でも、日本語入力をしっかりする必要がある。
テレビ電話に対応
3Gの目玉はやはりテレビ電話に対応できる回線交換の帯域の太さ。日本でテレビ電話はあまり使われていないかもしれないが、間違いなくインカメラが搭載され、iPhoneに話しかけるスタイルでのテレビ電話が可能になるのではないか。また無線LAN環境下でiChatを介したビデオチャットが可能になると面白い。そこまで踏み込んでくれると、ケータイ業界も映像コミュニケーションに対してそわそわし始めることになりそうだ。
ビデオ撮影に対応
iPhone 3Gのカメラは動画を映し出す。テレビ電話対応なら当然かもしれない。となれば、.Mac Web GalleryやYouTubeなどに撮った動画をそのまま掲載できるようになるのではないか。まあこのあたりは既に日本のケータイでもメール経由で実現できるが、メールを使わず、専用のインターフェイスで送り込める仕組みが付くと面白そうだ。現に、AppleのKeynoteやiMovieには、YouTubeのアカウントを設定して直接アップロードするダイアログが付いている。
iTunes StoreにWi-Fiがなくてもアクセス
3G対応になり、回線速度も上がるため、これまでのiPhoneではWi-Fi環境下でしか対応できなかったiTunes Wi-Fi Storeから「Wi-Fi」が取れるのではないか。つまりWi-Fi環境でなくてもいつでもiTunes Storeにアクセスし、好きな音楽を試聴、そして購入することができるようになるのではないか。
Push Mail
日本のメールを使っていると、新着メールが届くと当たり前のようにケータイに自然に着信する。iPod touchを使っているユーザーは、ケータイのようにPCメールが自動的にケータイに入ってきたら便利だと思うはず。実はiPhoneはアメリカのYahoo! Mailでアカウントを設定するとPush Mailに対応することができる。Gmailや.Mac Mailではこのようには行かないのだが、何らかのアップデートがかかって、PCメールを「日本のケータイメール」のように扱えるようになるのではないか。
バッテリの問題
先日クロサカタツヤさんとお話をしていて、3Gチップの発熱とバッテリの問題がどうクリアできるのか? という話題になった。新しいiPhoneは現行機種よりさらに薄くなる、という噂が出ているが、3G対応のチップセットを採用することになった場合、果たして現在の筐体を保って、手で握ってもやけどせず、そして1日以上待ち受けられる利便性を保持できるのか、という点が心配である。どうこれらを解決するのかが見物、という気もする。
価格の問題
これも海外では現行より安くなる、ということがまことしやかに語られているが、日本における僕の売値のターゲットとしては5万円〜7万円の間になるのではないか、と思っている。これは米国で現在売られている価格帯と同じなので、特に思い切った発言ではないのだが、先日のJ-CASTニュースにはもうちょっと違った視点を出している。もしも3〜4万円で売られることになれば、最近SoftBankやEMOBILEが狙っている「デュアルホルダー」のキラー端末になるのではないか、ということだ。
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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