AppleのiPhone Roadmap Eventで、iPhoneの「次」について発表された。Steve Jobsのプレゼンテーションがインターネットで配信されています。
まずiPhone 2.0について。企業が求めているメール、スケジュール、アドレスブックの統合環境に対応すべく、Microsoft ActiveSyncプロトコルに対応し、Exchangeサーバとの間でアクティベートを可能にした。またCiscoのIPsec VPNにも対応。もちろん紛失時のロックにも対応。これで、現在業界2位になっているSmartphone市場のシェアをより獲得しようという方向性だ。
β版が今日から、正式版は2008年6月末にリリースされるそうだ。
そしてお待ちかねのSDK。無料のiPhone SDKが用意される他、ソフトを開発して販売しようと考えている場合は$99のStandard Programと$299のEnterprise Programが用意されている。
まずiPhoneのApp Storeという場をAppleが担当してソフトウエア販売を総括する。これは日本のケータイのキャリアが行っているゲートウエイのサービスに近い。ソフトウエア開発者は自由に値段を付けることが出来、開発者70%、Apple30%で売り上げ配分をするモデルだ。
30%! とはいえ、以前アメリカでケータイ向けのリングトーンサービスをやっていた岡田さんに聞いた経験談によると、海外のケータイキャリア上にサービスを展開する際には30%という数字は良心的な部類にはいるようだ。
もちろんApp Storeでのインデキシングや料金徴収代行、電子署名の管理、違法ソフトの締め出しなんかをAppleが担当してくれるのであれば、手数料として良いのかもしれない。ちなみに無料で配布するソフトウエアに関しては、0円に30%を掛け合わせても0円なので、配布にお金はかからない。これもまたポイントだ。
さて、SDKのプレゼンテーションは「2週間」がキーワードになる。
ゲームメーカーのEAやSega、Salesforce.com、AOLのAIM for iPhoneなど、予めSDKを提供して2週間で何か作れ、というオーダーを出して上がってきたソフトウエアがプレゼンテーションで紹介されている。これは実用的なアプリケーションですら、短期間に開発することが出来る、と言う点をアピールするモノだ。
これは、iPhoneやiPod touchを、簡単に自前の機能を持つケータイ端末として開発できることを意味している。現在の日本のケータイでは、Javaなどの開発環境と、スタンダードなCHTMLやFlash Liteなどの環境が提供されていて、割と自由度の高い状況であった。だから、日本のケータイの技術者としては、「たいしたことはない」ととらえるかもしれない。それにも一理ある。
しかしiPhoneやiPod touchのリッチでシンプルな操作方法のユーザーインターフェイスと、そのベースにあるOS Xという眠れる獅子を起こして利用することが出来る可能性が広がった、と言うことを考えると、少し違ったインパクトが生まれるのではないだろうか。ケータイともパソコンとも違う自分なりの「ネットツール」を作り出せる、としたらどうだろう?
おなじみのフレーズ、「One more thing...」も興味深かった。
Kleiner Perkins Caufield & Byers(KPCB)が1億ドルのiFundを立ち上げるそうだ。これはiPhoneプラットホーム開発に対する投資ファンドということになる。ここで、先ほどのキーワードである「2週間」という数字が浮かび上がる。もしかしたら、このファンド、アメリカでのモバイル市場における「小さな成功」を乱発してくるようなモノになるんじゃないか。
なんて、そう簡単な話ではないと思うけれども、実際に僕もSDKをダウンロードしていじってみようと思います。すぐにお見せできるようなソフトを作る自身は、基礎的なプログラミング能力上、自身がありませんが。
ちなみに今この時点で欲しいソフトは、iChat(AOLが作ってくれました)、Google Talk、Flickr Uploader & Viewer、アウトラインエディタあたりでしょうか。
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