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Google Gears、Safari 3

2007/06/12 14:29
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松村太郎

携帯電話の機能進化が進む中、アーリーアダプター層がどのように携帯電話を使いこなし、生活がどう変わっていっているのかについて、携帯電話と社会のあり方について研究するSFC研究所の松村太郎さんが紹介します。
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 San Franciscoで行われたAppleの開発者イベントWWDC2007のキーノートスピーチで、Steve Jobsが披露したのがSafari 3。Macの次のOSとして10月にリリースされるLeopardに搭載されることはあらかじめアナウンスされていたのだが、これのWindows版のパブリック・ベータまでリリースされたのは意外だった。Internet ExplorerとFirefoxにぶつけるカタチでブラウザのシェア争いに参入すると思いきや、僕がフォーカスしたいのはケータイとの絡みである。

 iPhoneのリリースは6月29日18時とアナウンスされていて、これに関する情報もWWDCの会場から色々伝わり始めた。キーノートスピーチの中でも、iPhone向けアプリはWeb 2.0とAjaxによってオープンに開発することが出来ることが伝えられた。通話機能やGoogle Mapsとの連携をどのようにすればよいのか、と言う詳しい話はまだ出てきていないけれど、ブラウザやPCのデスクトップで動くウィジェットを作る感覚でiPhoneのアプリが開発できるのであれば興味深い。

 昨年のSidekickの記事で、通話するアメリカのケータイ事情とWeb 2.0によって加速するネット利用とが融合して、日本のスタンダードとは全く違うケータイの発展の動きをし始めたことを指摘した。まさにこの話がiPhoneの上で確実に実践されることになったのが、iPhoneのアプリに関するアナウンスだと考えることが出来る。

 そう考えてみると、WindowsでもSafariをリリースしたのは、PCやMacの上で表示できたり動作すれば、iPhoneでも動作する、という開発環境を広めるためなのかも知れない。iPhoneに限らず、AppleのSafariベースのウィジェットが広がることそのものにも意味があるとは思うけれども。

 2週間前、GoogleはGoogle Gearsを発表した。Googleのアプリケーションはブラウザからインターネットでその都度アクセスすることで利用する、と言うウェブアプリのスタイルだった。しかしGoogle Gearsを導入すると、アプリとデータベースによって、オフラインでもウェブアプリを利用することが出来るようになる、というのが簡単な概要。

 まずはGoogle ReaderによってRSSをオフラインの環境でも利用することが出来るようになっているが、デベロッパーの要望にももちろん出ていたが、一般ユーザーたる僕の意見としても、GmailやSpleadsheet&Documents、Google Maps、Google Gadget類はオフラインでも利用したいと瞬間的に思ってしまった。僕はどちらかというとデスクトップのアプリケーションの方が好きなのでウェブアプリにそこまで頼っては居ないけれども、である。

 Google Gearsを見たときに、やはり考えたのはケータイでの利用。Google Gearsのエンジンを持っているケータイがあったら、ウェブアプリがつなぎっぱなしではないケータイの上でも動作して、いち早く新しいソフトウエアや機能を使っていく母体になるな、と考えていた。

 Google Gearsのイメージと、iPhone上でのSafariのアナウンスを合わせてみると、アメリカのシリコンバレー周辺で模索されている新しいネット+モバイルのソフトウエア環境が何となく見えてくるのではないだろうか。やはりそれは、パソコンからアクセスするネットをポジティブに生かしながらオープンで、マッシュアップの場になりうるモバイルコンピューティングの環境を整備していこう、と言う方向付けと見て良さそうだ。

 一方日本のケータイに目を戻してみると、JavaやBrewなどのケータイ向けの開発環境は成熟し、セキュアな通信や非接触ICによる決済といった、生活に直結するサービスを取り込むカタチで発展してきている。派手さや自由さがあるマッシュアップはないけれど、ケータイ端末の機能やビジネス的な枠組みから整備した生活アプリケーションの使い勝手は、閉鎖的だと言う指摘はあるが、海外から見れば大きな近未来のフィールドテストみたいな感じかも知れない。

 この話はまた別の機会にするけれど、日本でモバイルSuicaの生活に3ヶ月も慣れてしまうと、アメリカでバスや電車の乗り換えでチケットを買い直さなければならないことが面倒でならなかった。それで何本か電車も逃したし。まあ慣れない土地なのでそもそも逃していたのかも知れないけれど。

 現在のiPhoneやGoogle Gearsによるモバイルアプリケーションは、日本において、ノートPCの代わりになるかも知れないが、ケータイのリプレイスにはなり得ないのではないか。しかしながらそう言っていられるのも時間の問題であることもまた、指摘しておきたいと思う。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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