東海岸でケータイについてウォッチングしてきた記事は以前書いたことがある。このときは、日本とアメリカのケータイの利用に関して、割とショックと共に受け入れることになったエピソードだった。しかし今回はそういうショッキングなことは特になかったのでご安心を。ちなみに訪れたのは僕にとって初めてのアメリカ西海岸、サンフランシスコからサンノゼまでのシリコンバレーのエリアだった。 旅支度の話から。僕が使っているauのMEDIA SKINとSoftBank 911T、いずれも国内専用モデルなのだ。特に911Tは、SoftBankだから使えるんじゃないか、なんて考えていたので出発前日になって使えないことが分かって焦ってしまった。以前から持っているSoftBank X01HTにSIMカードを差し替えて出発した。 ちなみにX01HT、SMSやPCのメールはOutlookで扱えたが、いわゆるケータイメールは使えなかった。そこでアドオンソフトとして「SoftBankメール」というソフトがリリースされ、早速インストールしてみたのだが、これがもうどうしようもないくらいもたついて遅い。みんなそうなのか、自分だけがそうなのか、回りにユーザーがいないから何とも言えないけれども、これはメールを打つ気になれない使い勝手の悪さだった。 現地に着けば勝手にネットワークを見つけてくれて、Cingularのネットワークでケータイが使えるようになった。このあたりは本当に便利だな、と感じる瞬間である。もちろん料金は日本にいるときの10倍くらいのレートになっているし、パケット代も定額ではなくなっているのは注意しなければならないけれど、やはりこちらでキチンと使えるケータイを持ってきて正解。現地でのコミュニケーションに大変役立った。 さて、ケータイがこちらでどのように使われているか、と言うのを街中で観察してくることも、今回の旅の目的に含まれていた。霧と冷たい湿った風のSan Francisco(結構これが寒かった)と、うって変わってからっと晴れ上がったシリコンバレーの気候らしいPalo Alto、San Joseのあたりでの話だけれど、街中で利用されている目に付くケータイというケータイがMOTORAZRだったのだ。 もしかしたらヘビーに使っているユーザーにMOTORAZRが人気だ、という事なのかもしれないけれど、びっくりするくらいのMOTORAZR旋風を1週間の滞在で目の当たりにしてしまった。通話中のMOTORAZRユーザーとすれ違うと、こちらに見えているサブ液晶にはシンギュラーのロゴが表示されていた。 日本で薄型の端末を見ていると、MOTORAZR自体、そこまで薄い、小さい、と言う印象を持つわけではないけれど、やはりアメリカでは「薄くて幅が広いから、スマートに使える」(話しかけたユーザー談)といった受け入れ方をしているのかもしれない。 そしてあのベロの部分のような、MOTORAZR独特の折りたたみのカットにフィットするケータイカバーもかなりの頻度で見ることが出来た。黒や茶色のレザーっぽい素材で、あの薄い端末にジャケットを着せている様子も結構カワイイ。ケータイショップを見ても、色々な種類のカバーが売られていたのも印象的だった。 そしてもう一つは、こちらもMotoloraのケータイなんだけれど、目立ったのがWindows Mobile搭載のMotorola Q。BrackBerryのスタイルで横長の大きめなディスプレイと小さな小さなフルキーボードを搭載したのがこの端末。ビジネスパーソンに好まれている、と言う話を聞くことが出来た。 しかし持っているユーザーに話を聞くと、口を揃えて「使いにくい」と言うんだけれど、メールがいつでも見られたり、渋滞情報にも対応したGoogle Mapsで地図を調べたりして、機能としては便利に使っているようだ。「注意して通りを歩いていなければ、この手の端末でメールを書きまくっている女性や男性に良くぶつかられる」とは、Palo AltoのメインストリートであるUniversity Avenueの日常だという。シリコンバレーらしい光景と言うべきか。
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