2つのケータイを都合良く使い分けるスタイルTwo Phonesについて考えている3回目。前回までで機能の振り分けが終わって、いざ1ヶ月間のふりかえりを進めていきたい。
基本的にはN703iμが主でポケットに入れて常に持ち歩く。911Tは基本的に、鞄の中。そのため911Tでは留守番電話サービスを使わず、もし着信が取れなかったり、911Tを持ち歩いていない場合は、N703iμに着信転送がなされる設定にしておいた。これで、ケータイとしてのミニマルな機能はN703iμで、ケータイとしてのリッチな機能は911Tで、それぞれ使うという役割分担が成立した。
とはいえ、最初の想定と違ってきた点として、まず料金の面がある。通話やメールはN703iμで、と思っていたのだが、通話から崩れた。SoftBankのWホワイトは、安い基本料金の割には通話料の単価が安い。そのため911Tでよく発信するようになり、必然的に911Tへの着信が増える。また911Tが対応しているBluetoothも大きい。ヘッドセットも気に入ったモノが手に入ったので鞄の中や机の上にケータイを置いて快適に通話する、というシーンが増えてしまった。
そこでN703iμは通話の役割を奪われ、メール中心のコミュニケーターへと、変化してしまった。
そのメールもちょっと困った事になった。今までパケット定額制で使っていたので意識したことがなかったが、メールの量は変わっていなくても、メールのデータサイズは大きくなっていた。原因はデコメールだ。写真付きのメールでなければ1通1KB以下のメールがほとんどだったところが、同じメッセージの内容でも1通10KB、20KBが当たり前になったのだ。とはいえ、DoCoMoでパケット定額を契約するのは敷居が高い。どうしたものか。
さらにもう1つの読み違いがおサイフケータイの在処だ。
主としてポケットに常に入っているN703iμにはおサイフケータイが搭載されていない。これはN703iμのレビューでも残念だ、と指摘していた点だったが、それがそのまま響いた格好だ。つまり鞄に入れがちなケータイの方におサイフケータイが入っているので、これがまた不便なわけだ。
ちょっと買い物に出かけるだとか、散歩に出るとき、クルマに鞄をおいてお店に行くときなどは、コンパクトで主として身につけるケータイしか持たないことが多い。そのときに、電車に乗ったりコンビニでなにか買いたくなったときに、ポケットの小銭に頼ることになり、持ち合わせがなかったりすることが多々あった(前提として、財布、現金をなるべく使わない、と言う生活を実践していることもあるんだけれども)。
やはりTwo Phonesのスタイルにおいて、オシャレサイドのケータイにはおサイフケータイの機能が必要だし、パケットも定額料金で組む必要があるし、それでいてコンパクトでなければならない。コンパクトな点は合格点以上だったが、オシャレサイドのケータイとしては、N703iμに力不足を感じた瞬間である。
おサイフケータイが入っていて、薄型コンパクトなケータイ? 今見渡してみると、ふさわしそうなのはauのMEDIA SKINくらいかもしれない。MEDIA SKINと言えば、今までのケータイとは一線を画す表面の肌触りと有機ELを採用したくっきりとしたディスプレイが特徴のケータイ。これに白羽の矢を立ててみようか。
Two Phonesのスタイルで、リッチサイドのケータイとして不満なく使えている911Tは全部入りのケータイと評されるが、MEDIA SKINも今ケータイに入りうる機能が全部入っている。カメラ、GPS、ワンセグ、FM、そしておサイフケータイ。全てが13.1mmの薄さの中に納められた良くできたパッケージだ。ならば、同じく全部入りの911Tはいらないのではないか? MEDIA SKINだけで、理想的な環境を実現できるのではないか?
とはいえ、そこにも障害がある。MEDIA SKINを持っていて、ちゃんとピントのあった写真を撮りたかったらどうするか? ワンセグでテレビを見ていて、あるいはネットサービスのケータイ向けページを頻繁に使っていて、電車の中で電池が切れてしまって、Suicaで改札を通れないかも、と心配することになったらどうするか。
そんなことよりなによりも、Two Phonesの最大のメリットである、チョイスできることが失われてしまう。僕は好きだけれども、もしもMEDIA SKINのデザインが気に入らなかったらどうするか? 画面が小さい、だとかカメラが弱いだとか、気にくわない人もいるかも知れない。MEDIA SKINが使えるのは、自分が使っているキャリアではないかも知れない。
自分が使いたいスタイルで利用できる必要な機能は全部入っていて、デザインが選べて、キャリア(サービスや料金)も選べる、という状態になっていればTwo Phonesなんて言い出すこともなかった。そう思うと、日本のケータイ事情はまだまだ不自由だと思わされる。どうすればよいか。考えるきっかけを得るまでのTwo Phones生活1ヶ月は、長かっただろうか。
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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