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ケータイなしでのサバイバル - 六本木編 -

2007/03/09 14:16
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松村太郎

携帯電話の機能進化が進む中、アーリーアダプター層がどのように携帯電話を使いこなし、生活がどう変わっていっているのかについて、携帯電話と社会のあり方について研究するSFC研究所の松村太郎さんが紹介します。
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 昨今、ネット上でShutdown Dayが話題になっている。3月24日の1日、24時間、コンピュータなしで生活が出来るか否かを問うて、それを実践するというシンプルな実験の企画。こういう極端なトライは様々なアイディアへリーチするきっかけになるので、僕はとても好きだ。例に漏れず、僕も参加しようと思っているけれど、ワークショップで議論しましょう、という声が合ったので、実現したいと思っております。また詳しくはこちらでもお知らせします。これに関係するかしないか、久々にした失敗談の話。

 昨日の夜、仕事を終えて一度家に戻ってから、映画を観る約束があったのでふらっと出かけた。仕事ではなかったので、そのとき鞄も持たず手ぶらで出てしまった。ちなみに鞄の中には手帳やデータをバックアップしているiPod、デジタルカメラ、サイフなんかが入っているのが常だけれど、この辺のツールを全て家において出かけた。

 この時点で外に出かけるのに「あり得ない」と思われる方もいるかもしれないが、数年前からいかに持ち物を減らして不便なく生活できるか、と言う実験を自分で個人的に行っている。そのためポケットにはサイフではなくカードケースだけ。そして手帳は持つことがあっても、手帳やメモやカメラは基本的にはケータイで済ませるようにしている。最近では交通機関含め、電子マネーが普及してきたことで、持ち合わせているカードケースの中身もだんだん減り始めている。

 しかし昨晩は、要のケータイを忘れてしまったのだ。

 時間と場所を決めて約束していたんだけれど、場所は六本木ヒルズという約束しかしていなかった。スポット名ではあるけれど、たくさんのエリアがあって、待ち合わせに適したピンポイントの場所の名前ではない。六本木ヒルズに着いたら、「いまクモのアートの下あたりでけやき坂の方向に向かっているんだけども」と自分の場所と動いている方向を伝えて、上手く落ち合うつもりだった。

 ケータイがなければ、今自分がいる場所も、動いている方向も伝えることが出来ない。ケータイがないことによって、自分の行動パターンが変わり始める瞬間である。

 ケータイの電話帳のおかげで、電話番号はほぼ覚えなくなった。ケータイがなくなったら困るので、保険として番号お預かりサービスには入っているけれど、ケータイそのものがなくなってはそれも意味がない。電話が出来なければメールだ。たまたま相手のケータイメールのアドレスは短くて覚えていたので、六本木ヒルズのネットカフェからメールを送ればいいと思った。

 ところが20時で閉店していたのである。六本木交差点まで行くのは時間がかかるのでそれは保留。コイン式のウェブブラウザがあったら.MacメールなりGmailなりからメールが送れるじゃないですか。たまたまメールアドレスを覚えていなくても、過去に送信したメールや署名から相手の電話番号やメールアドレスを知ることが出来るかもしれない。ケータイメールでは装飾としての署名がメジャーだけれど、ネットのアカウントの中の情報を頼るなら署名というサービスは重要な情報源になりますね。

 結局ネットに乗ることは出来なかったので、次に友人ネットワークを使って相手にメッセージを伝えようと
いうトライに入ることにした。まずは公衆電話の場所探し。六本木ヒルズにはよく行く方だけれど、公衆電話の場所は自分の記憶の中には残っていない。公衆電話と同じように、こちらも普段お世話になったことがなかったインフォメーションセンターで聞いて発見することができた。

 とにかくカードケースしかないので、電話をかけるための小銭もない。小銭はポケットではなくサイフにしまっているので。IC式のテレホンカードはカードケースに入っていたのだが、実はとっくに廃止されて磁気式のみになっていたのだ。記念品というか、使いかけの遺物ですね。仕方がないので六本木ヒルズ内のATMで1000円をおろし、スターバックスでその1000円を使ってドリップコーヒーを買って100円玉と10円玉を作る。

 いざ電話をかける状況になったのだが、手帳も電話帳もないので、覚えている電話番号の数はとても少ない。というかほぼ皆無。ほぼ唯一覚えている友人の電話番号からたどろうとしたが、電話に出てくれなかったので、この方法も失敗に終わった。ここまでの15分間、六本木ヒルズを走り回ることになったが、それ以上にどっと疲れた印象である。

 いろいろ試してみたが、結局のところ、現地についても待ち合わせしている人に会えそうもなかったので、ケータイを取りに家に帰ることにした。早めに出かけていたので、一度家に帰ってからでも映画には間に合う。家にあったケータイから連絡をしたら、すっと待ち合わせ場所と時間を変更して、悔しいほどスムーズに落ち合うことができた。

 基本的には僕がドジなだけなんだけれど、こうやって街の中で久々にサバイバルしようとすると、ケータイ1つの存在に相当助けられている自分の生活に気づかされる。Shutdown Dayで言うところの「コンピュータ」にケータイを含めるか含めないかで、僕自身は答えが変わってしまうな、と痛感してしまう。逆に、もはやケータイはコンピュータではない、と行ってしまった方が楽なくらい。

 みなさまはどうお考えになりますか?

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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