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シャワーケータイ(F703i)について

2007/02/05 15:46
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松村太郎

携帯電話の機能進化が進む中、アーリーアダプター層がどのように携帯電話を使いこなし、生活がどう変わっていっているのかについて、携帯電話と社会のあり方について研究するSFC研究所の松村太郎さんが紹介します。
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F703i - 703i Gallery #31 今回のDoCoMoの703iシリーズの中で、欲しいな、と思う端末はN703iμなんだけれど、一番うまく作られているな、と思ったのはF703iだ。水深1mに落としても大丈夫なきっちりとした防水機能を、ごつくないかわいらしいスクエアなフォルムに盛り込んだ。富士通の発表会では実際にモデルが湯船で利用するパフォーマンスも行っていたのがユニークだったけれど、あのプレゼンテーションはお風呂じゃなくてシャワーだったらなお良かったと思う。 ターゲットは若い女性だ。友人にこんなことを聴いて回るのも変だったけれど、ケータイをお風呂で使うという人は結構多い。シャワーを浴びながらメールを見たり、湯船につかりながら長話をしたり。ほぼ本や雑誌を持ち込む感覚である。全く防水ではないケータイでそれをやるんだから危なっかしくてしょうがないと思ってしまう。お風呂ケータイじゃなくシャワーケータイだと思うのは、一人暮らしの女性はユニットバスが多いから、というだけなんだけれども。 そんな彼女たちにぴったりの雰囲気を、F703iは持っている。線の細いフォントの待ち受けやメニュー画面だったり、光の演出のあたりが好まれそうじゃないですか。シャワーに防水ではないケータイを持ち込んでいるくらいなんだから、お風呂で使う時間がいくら毎日あったとしても、そのためにG-SHOCKやSO902iWP+といったゴツい、防水対応のタフなケータイがデザイン的に選ばれてこなかったことがよくわかる。 先日クアルコム・ジャパンの山田社長とお話ししたときに伺ったのだが、お風呂の中は住宅の中で一番電波の届きにくい場所だそうだ。そのため建物の中でのチェックで、お風呂場で通話できるかが目安になることがあるという。それに加えて水分がある。お風呂の中はケータイにとって、とにかく過酷な条件の環境だと言うことになる。そこで使われるというライフスタイルを見つけ出してうまく製品にしたから、F703iは上手いな、と感じたのだ。 さて、お風呂はケータイにとって過酷な環境である、と書いたけれど、どんな機能があると面白いだろうか。 通話とメールはすでに使われている機能だけれど、これにビジュアルをつけるのは反則だろうか。さすがにテレビ電話や写メールはちょっとね。普段生活をしていてテレビ電話がかかってくることはかなり希だけれど、もしかかってきたときにうっかり出ちゃうことがないように、環境に応じて何らかのブロックがかかると良いかもしれない。まあシャワーを浴びていればケータイのカメラのレンズも湯気で曇るから大丈夫かもしれないけれど、湯気くらい自然にブロックしてくれるとうれしい。 通話やメールと共に、ワンセグやラジオはお風呂でゆっくり過ごすのに良いツールだ。すでにお風呂ラジオ、お風呂テレビ、お風呂CDプレーヤーなどが家電店で売られているから新しいアイディアというわけではないけれど、ケータイにその機能がついていれば、わざわざ他の機械(とその電池。お風呂電化はたいてい電池式なので)を用意する必要がない。F703iでうれしいのはミュージックプレーヤーかもしれない。カラオケの着うたがダウンロードできるかどうか調べる必要があるけれど、お風呂の中で歌を歌うのは気持ちいいじゃないですか。 またバスタイムそのものを楽しむ機能があっても良いかもしれない。例えば温度センサーがケータイに入っていれば、熱いか、ぬるいかと言ったことを判断してくれる。ちょっとこれでは実用的ではないので、FeliCaを使ってみようか。FeliCaリーダー搭載の湯沸かし器があれば、タッチしてお風呂に入るだけで自分の好みのシャワーや湯船の温度に調整してくれるだろう。 センサー系でいけば、高齢者や子供向けになるかもしれないけれど、血圧や心拍数のモニタリングとアラートの仕組みを組み合わせると良いかもしれない。またお肌の保湿チェック、これをケータイにやらせるのは難しいだろうか。ただお肌の状況を見て、どのようにパックしたら改善するか、と言ったコンテンツを表示してくれるとお風呂でケータイを使う動機が増えそうだ。 ちなみに端末の話ではなくなるけれど、F703iをシャワーケータイ、お風呂ケータイとして使う際に足りないピースは料金プラン。SoftBankのように、何らかのカタチで通話定額を提供してあげることが、ゆっくりとしたバスタイムのお供としてのケータイのストーリー簡潔を邪魔している気がする。お風呂のために通話定額を作るのは、ターゲットが狭すぎるけれども。 ちょっと大喜利みたいになってきたけれど、こういう使い方やシチュエーションを限定したときに、ケータイにどんな機能が乗ってくると良いか、と言う考え方は結構面白いかもしれない。上に上げた話が全てマーケットのニーズだとは決して思わないけれど、ニーズを作り出す元になったり、シーズを生かす手段になったり、使い道がないわけではない。 実はクアルコム・ジャパンの山田社長とは、お風呂の話をしていただけではなく、未来のケータイとはいったいどんなカタチになるのだろう、という話題で盛り上がっていた。話の経緯も含めて、またご紹介したいと思います。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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