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Macを持ち出す感覚 - Apple iPhone

2007/01/10 10:09
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松村太郎

携帯電話の機能進化が進む中、アーリーアダプター層がどのように携帯電話を使いこなし、生活がどう変わっていっているのかについて、携帯電話と社会のあり方について研究するSFC研究所の松村太郎さんが紹介します。
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iPhone 噂通り、Apple Computer改めAppleからリリースされたiPod由来のケータイ「iPhone」。iPodがMP3プレーヤーのAppleによるリ・デザインとして成功した結果の普及だったとすれば、このiPhoneもケータイのAppleによるリ・デザインとして成功するんじゃないか、という期待を込めてのご紹介である。ちなみにこれを書いている僕のケータイ環境は、SymbienOSベースで日本で一番売れているケータイメーカーSHARPが作ってるDoCoMoのSH903iと、Windows MobileベースのスマートフォンSoftBank X01HTである。どこに嫉妬するか、という話になるかもしれない。

デザインとインターフェイス

 iPhoneのインターフェイスは、僕が思い描いている理想のケータイに近いモノがある。全面タッチパネルで背面はiPodのような金属の仕上げではない白いカバーで覆われている。本当は金属がよかったけれど、まあ最高にクールじゃないですか。タッチパネルのインターフェイスはアナログのボタンやフルキーボードが必要なときに機能するという仕組み。とにかくキーロックがかかっているときに、ディスプレイにスライドスイッチが表示されていて、画面をスイッチの方向にこすらないとロックが外れないあたりところで、すでに惹かれる。

 このタッチスクリーンがすごいのはこれだけではない。最近のMacのノートブック型のパッド型のマウスは、1本指と2本指で機能を買えることが出来るようになっている。つまり1本指だと普通のクリック、2本指だと機能付きクリック(右クリック)という具合だ。全くボタンがついていないiPhoneではこれだけでは足りず、二本指をタッチして指の間隔を広げると、写真やウェブブラウザの「拡大表示」をしてくれる。これなら実際に本体についているボタンはいらない。ここまで書いてきて気づいたけれど、タッチパネルなのにペンがないのだ、iPhoneは。

 最近のケータイにはいろいろなセンサーがついている。SH903iにもX01HTにも調光センサーがあり、ディスプレイの明るさやダイアルキーのバックライトのON/OFFを制御してくれる。iPhoneには加速度センサーと対物センサーが搭載されていて、端末の向きによってインターフェイスの縦長・横長表示を変えてくれるし、電話として使うときに耳に近づけるとディスプレイが消えてスピーカーから音が出なくなるそうだ。センサーは人からの気づかない入力を受け止めるためのモノだと思うけれど、それをさりげなく着こなしている感じがiPhoneからはするのだ。

iPodの進化ではなくMacを持ち出す感覚

 iPhoneはMacOS Xのサブセット「OS X」で動作している。そのためマルチタスクが可能な他、ウェブブラウザはSafari、メールソフトはMail、電話帳はAddress Book、スケジュールにはiCal、SMSはiChat、音楽・写真・動画再生にはiTunesという具合で、アイコンやインターフェイスのシステムが近いため、MacOS Xをそのまま持ち出したような感覚になる。iPodが進化したというよりは、Macを持ち出すという方が近い。これにケータイや無線LANやBluetoothの通信手段が取り付けられたモノがiPhoneである。僕はこの中で、電話帳とSMSのインターフェイスが気に入った。

 順番に並んでいるモノを高速スクロールさせて目的のモノを探すというのは、iPod wayだ。とにかくキーパッドを入力させないのだ。そして指でリストをなぞると、ダイアルのルーレットを回したようにスクロールが続く。初代iPodでは実際に回っていたホイールがタッチホイール、クリックホイールと回らないが回しているアナログ感覚のインターフェイスが、iPhoneにもDNAとして受け継がれている。電話帳やスケジュールを自動的にMacやPCとシンクロしてくれるのもiPodと同じ。ケータイの通信機能や無線LANが搭載されて、シンクロの対象にインターネットサービスが追加されている点は進化したポイントだ。

 そして何より、SMSのインターフェイスが面白い。MacのAIM互換ソフト、iChatと同じように、SMSの1通ごとに吹き出しとなって連続的な会話が展開されるような仕組みだ。時系列のメールリストではなく、相手の人単位でメッセージがまとめられている。確かに日本でもケータイメールはある程度断続的に会話が展開されていくので、相手ごとにスレッドがまとめられている表現がしっくりくる。

 そして一番大きそうなフィーチャーはウィジェットへの対応である。MacやWindows VistaといったOS、Yahoo!やGoogleやWindows Liveなどでウィジェット、ガジェットとして普及しつつあるウェブミニアプリ。これがiPhoneの中で動くのだ。日本そのほかのケータイでもJavaなどでアプリケーション開発が可能だが、それこそMacと同じウィジェットをiPhoneで持ち出すことも出来る。ただ最新情報を同期するにはオンラインであることが常に必要だが、iPhoneはケータイなのだ。問題ない。

日本導入は3Gヴァージョン登場後?

 残念なお知らせ。iPhoneの初期ヴァージョンはGSMのクワッドバンド(850, 900, 1800, 1900MHz)に対応しているが、日本のPDCは当然のこと、ワールドワイドに対応するW-CDMAの3Gネットワークにも対応していない。つまり日本では使えないのだ。無線LANやBluetooth、そしてiPod Dockコネクタは搭載しているので、iPodとして利用するには問題がないが、それではやはりつまらない。日本を含むアジア導入は2008年らしいが、当然3Gもしくはスーパー3Gに対応して登場してくるだろう。

 SIMロックをかけない形で導入してくれれば、少なくともDoCoMoとSoftBankのケータイとして利用することは出来るはずだが、iChat風のSMSインターフェイスを見ると、SMSがきちんと流通・普及している日本唯一のキャリアであるSoftBankとフィットしやすいのではないかと思う。僕が使っているSoftBank X01HTの割賦期間がちょうど2008年までなので、心待ちにしておこうと思います。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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