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テレホーダイのサイクル再び - SoftBankの通話生活(2)

2006/11/08 15:32
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松村太郎

携帯電話の機能進化が進む中、アーリーアダプター層がどのように携帯電話を使いこなし、生活がどう変わっていっているのかについて、携帯電話と社会のあり方について研究するSFC研究所の松村太郎さんが紹介します。
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 22時頃に家に帰ってきて、AC電源に接続してから愛用している黒いMacBookを開く。家の無線LANに自動的に乗っかって、iChatが開く。iChatはAIM互換のアカウントとGoogle Talkがセットアップしてある。最近Windows Messengerも新しいヴァージョンでIntel Macに対応したのでつけるようになった(それまではマシンのパフォーマンスに影響を来していたので使わなかった)。それぞれのIMにログインすると、iChatで音声チャットやビデオチャットをかけて話し込んだり、テキストのメッセンジャーでやりとりをしたり。これがごく一般的な秋の夜長の過ごし方だった。 SoftBank同士の通話料無料というふれこみも助けて、SoftBankにMNPで乗り換えてから1週間以上が過ぎる。しかしながらこのインターネット上の無料のコミュニケーションを使う生活にはあまり変化が見られなかった。それだけでなく、ちょっと心配な点が出てきた。それは今月の通話料の明細のことである。 SoftBankで端末の頭金が0円になる新・スーパーボーナスに加入すれば、SoftBank同士の通話料が0円になるゴールドプランに加入していきなり月額料金70%引きになるため、迷わず僕もそのプランをチョイスした。もしもSoftBankのケータイをビジネスで使う場合は、とてもよいチョイスになる。もともと名刺に印刷してあった電話番号なので、僕のMNP適用についても都合がよかった。 昼の時間帯はSoftBank同士でいくら話しても通話料はかからないため、ケータイであるにもかかわらず、仕事で電話をつなぎっぱなしにしながら作業をしたり打ち合わせをしたりすることもできる。後の問題はバッテリがどれだけ持つか、ということと、相手がSoftBankのケータイかどうかという問題くらいだ。 しかしプライベートでSoftBank同士の通話料0円を使おうとすると、そういうわけにはいかなくなる。ご存じの通り、ゴールドプランでは21時から25時(翌日午前1時)までの累計通話料が請求月内で200分を超えたら、30秒あたり税込み21円の課金がなされることになる。この1ヶ月200分という数字、1日にすると約6分半である。これがまた難しそうなハードルなのだ。 プライベートユースでこの通話料0円の恩恵を最大限に生かせるのは、お互いが仕事がキチンキチンと定時で終わる人か、お互いの仕事が深夜まで長引くことが多い仕事の人か、夜更かしができる学生くらいなものだ。そうでなければ、だいたいコミュニケーションを取ろうとすると、21時〜25時の時間帯に引っかかってくる。早起きして話すチョイスをすれば、モーニングコールも無料になるけれど、これから寒くなる季節、果たして早朝モーニングコール作戦が現実的かどうかは、布団の暖かさに相談した方が良さそうだ。 そういわれてみれば、過去に似たような経験、つまり時間に制限されるコミュニケーションツールを使っていた経験があったことを思い出した。 それはNTTが設定していた同一番号にかけ放題になるサービス「テレホーダイ」である。インターネットやパソコン通信に接続する際に、「ピーピーガラガラゴショ」という何ともいえない音を立てるアナログモデムを使っていた時代は、プロバイダの電話番号にモデムから電話をかけてインターネット接続を確立していた。僕が高校生で初めて自分でプロバイダ(246-net)の契約をした1997年頃の話である。 テレホーダイはまさにそのダイアルアップ接続をしていた頃にお世話になったサービスで、23時から32時(翌朝8時)までの時間帯の通話料が無料になる、という内容だった。すると何が起きたかというと、23時になる瞬間からプロバイダに電話をかけ続けて、ネットに早くオンラインになろうとがんばるのだ。 もちろんほかのテレホーダイユーザーも同じことをするので、プロバイダのダイアル回線をユーザー同士で奪い合うのである。設備の弱いプロバイダを使っていると、お話中で何度も再ダイアルをして、5分後、もしくは10分後に接続することができ、当時使っていたIMであるICQで続々とオンラインになる友人に、毎日23時の恒例行事である回線争奪戦の労をねぎらうところから、その日のネットタイムがスタートしていた。 このテレホーダイの時間設定のおかげで、常時接続が普及するまでは、ネットは23時以降のアクティビティがより活発だったのだ。ならばSoftBankでの通話に関しては、20時台の通話が活発になり、21時〜25時のトラフィックが落ち、25時を過ぎると皆が眠りにつくまでまたトラフィックがあがる、というサイクルができあがりそうだ(ちなみに昨日25時きっかりにダイアルしてみたら、お話中になったりコールせずに急に切れたりして、混み合っているようだった。たまたまだと思うけれど)。 1週間SoftBankのゴールドプランを使った感想として、通話料0円というプランは魅力だけれど、これの恩恵を受けられるシチュエーションは、プライベートに関してはなかなか少ないのではないか、というのが率直なところだ。もしも以前のVodafoneのLOVE定額のように、特定の番号だけでも、月額315円で21時〜25時の200分制限を緩和してくれるオプションがあったら流行りそうな気がする。 上の話は通話料0円の時間帯を押し広げるというアプローチだが、通話料0円の相手を増やす、というアプローチもSoftBankのケータイには存在している。ちょっと飛躍する話だけれど、Yahoo! BB Phoneや日本テレコムなどとSoftBankのケータイとをうまく組み合わせることによるFixed Mobile Convergence(FMC)を実現して、通話料0円の領域を押し広げていくことはできないか。 イギリスのBTが行っていて、世界的に注目を集めている「Bluephone」の事例も眺めつつ期待してみたいと思う。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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