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メディア体験の重要性、全く興味のなかったワンセグ

2006/04/24 14:17
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松村太郎

携帯電話の機能進化が進む中、アーリーアダプター層がどのように携帯電話を使いこなし、生活がどう変わっていっているのかについて、携帯電話と社会のあり方について研究するSFC研究所の松村太郎さんが紹介します。
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 2006年4月1日から29都府県でワンセグ放送がスタートした。2006年内には全国へエリアが拡大するとのことだが、県庁所在地からの放送に留まり、。手の平で鮮明なテレビ放送の受信が可能な他、データ放送による文字情報を閲覧することも出来る。僕は確かにテレビっ子ではあるけれど、ここだけの話、はっきり言ってワンセグには全く興味がなかった。2005年末までは。 ワンセグは地上デジタル放送の1チャンネル分(13セグメント)のうちの1セグメントを使ってケータイやカーナビなどに高画質な映像を届けることが出来る。2008年までは地上波デジタルのチャンネルをサイマル放送している(地上波デジタル放送と同じ映像が見られる)。映像はH.264/AVC 約312kbpsで圧縮された320×240(4:3時)もしくは320×180(16:9時)で出力されてくる。これがワンセグ放送の最低限の知識。 知識はともかく、2005年12月末までは全くワンセグに興味がなかった。なぜ世の中でそんなにワンセグが騒がれているのか理解できなかったし、ワンセグ端末が欲しいとも思わなかった。そのころ家のテレビはアナログ放送で13年前のブラウン管テレビだった。寿命が来ていて映像が黄ばんでしまっていて、友人が見たら「見るに堪えない」と驚かれるくらいひどい映像を見ていた。そんな調子だからワンセグはおろか、地上波デジタルの「高画質」「高音質」という触れ込みも上手く飲み込めてない状態だった。 僕のテレビ環境はリビングの黄ばんだテレビに加えてカーナビについているアナログテレビチューナーもあった。もちろん鮮明な画像とはほど遠い、走っていても止まっていてもノイジーで乱れる映像しか得られない。とはいえ家のテレビがあんなだったから、別に映像が乱れようが問題なかった。家のテレビにしてもカーナビのテレビにしても、音はちゃんと受信できる。今振り返ると、テレビについて、割と音で満足していた自分がいた。僕が大学生の頃にSFCの授業で佐藤雅彦先生が「音は映像を規定する」という「ルール」があった。これをフルに活用していたということなのかもしれない。 そんな音重視のテレビ生活を送っていた我が家も、さすがにテレビを新調してお正月からデジタルハイビジョン生活になった。2005年末に森祐治さんとお話ししていて共感し盛り上がったことは、店頭で「キレイだな」と眺めているのと、家のリビングにデジタルハイビジョンのテレビがあることは根本的に違うということだ。量販店の店頭に並んでいる40インチオーバーの液晶やプラズマのハイビジョンテレビを眺めるのと、家のリビングでリモコンを手にとってつけたテレビがハイビジョンだということとは、メディア体験でとても大きな違いがある。 僕は日常生活の中でハイビジョンが当たり前になって初めて、テレビの「画質」への興味を覚えることとなったのだ。それまで画質に無頓着だった僕が、アナログの小型テレビの画質も、SD対応のHDDレコーダーで録画したビデオも、カーナビのテレビの映像も、デジカメやケータイのムービーも、デジタルビデオカメラのホームビデオも(これは言い過ぎかもしれないけれど)、どれも見るのにストレスを感じるようになってしまったのだ。理由は映像の画質が低いから。 その上でワンセグのテレビ放送を再び見てみると、にんまりしながら落ち着いて見ることが出来た。生活の中でデジタルハイビジョンを獲得してしまった人類は、ワンセグくらいの画質がなければ、モバイル向けのテレビ放送だって満足しなくなる。そんな実体験から、僕はワンセグを改めて評価することになった。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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