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ネットコミュニケーションの初体験をサポートするアイポリス - 「魔法のiらんど」(3)

2006/02/24 19:47
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松村太郎

携帯電話の機能進化が進む中、アーリーアダプター層がどのように携帯電話を使いこなし、生活がどう変わっていっているのかについて、携帯電話と社会のあり方について研究するSFC研究所の松村太郎さんが紹介します。
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 前回まで、魔法のiらんどの現状についてみてきた。カメラ付きケータイの画像のチェックのエピソードから、ユーザー間のコミュニティが成熟の課程をたどっている様子が伺える。この裏には、魔法のiらんどの特徴的なユーザー層と、彼らへのサービス運営者としての気遣いが存在している。引き続きティー・オー・エスの冨永さん、伊東さんに、このコミュニティの作り方について伺ってみたい。 まず、ユーザーとのインタラクションについて。「ユーザーさんとの対話にこれというノウハウを有しているわけではありません。ただただユーザーサイドの言葉に注視してみることが重要だと思います。ティー・オー・エスでも他の会社さんがされているように“ご意見・ご要望はこちら”というコミュニケーションの窓口を設けていますが、むしろユーザー同士の書き込みの方に生の声が含まれていました。そのためこの両者をチェックしながら、新しいサービス作りに取り組んでいます。これはユーザーさんよりも、サービス作りをしているむしろ我々の方が楽しんでいるかもしれません」(冨永さん) この生の声の中にはコミュニティの中で起きるトラブルが数多く存在している。程度もいろいろあるそうだが、いわゆる「荒らし」のようなコミュニケーションのトラブルや、肖像権・著作権を侵害する書き込みなど、インターネット上のコミュニケーションに関する初歩的なミスによるモノが多く見受けられる。「魔法のiらんどは運営当初から「安全」を確保することを念頭に置いています。無料のサービスながら、アンダーグラウンドになるつもりはありません」(伊東さん) 「使っているユーザーの低年齢化が進んでいます。ネットやケータイでのコミュニケーションを、魔法のiらんどで初めて経験すると言うユーザーもいれば、そもそも全く知らない他人とコミュニケーションを取ることに慣れていないユーザーもいます。問い合わせの内容も、荒らしを受けていてどうすればいいか、と言う質問から、あの人とはもう話したくない、という苦情まで様々です。そこで魔法のiらんどには「アイポリス」という組織を作りました」(冨永さん) アイポリスは三重県の障害者団体とのコラボレーションで作り上げたコミュニティ警察のような存在。悪いことをしている人をコミュニティから追い出しても意味がないというポリシーで「指摘・指導」を行う組織だ。例えば文章を著作権に触れる使い方でホームページに掲載しているユーザーを見つけたら「サービスを停止」する。ユーザーからアイポリスにコンタクトを取ってもらい、アイポリスはユーザーに違反箇所を指摘、削除し次第サービスに復帰させるという一連の業務を行っている。 「コミュニティの安全をどのように確保するか、と言う観点で設置しました。一般ユーザーからは安心感を担保する役割になっていますし、相談を寄せたユーザーだけでなく、違反を指摘されたユーザーであっても、満足度が高いです。悪いことだと思いもよらなかった、と初めて気づくユーザーが多いので、ユーザー同士の指摘が活発に行われ、コミュニティ全体としてマナーやリテラシーの向上に役立っていると言えます」(冨永さん) 魔法のiらんどはケータイだけで利用できる無料のホームページ作成サービス。そのため小中学生が初めて使うネットコミュニティとしての存在になっていることは、ユーザー層の低年齢化を見れば容易に考えられる。つまり何の事前知識もなく使い始めるのが魔法のiらんどであり、ここでどのような経験をするか?ということはその後のネットに対する印象やスキルにとって重要な要素になる。 「魔法のiらんどのユーザーのトラブルは、ちょっとしたコミュニケーションのボタンの掛け違いや知識の少なさが発端になっているケースが多いです。ネットリテラシーは小中高校でなかなか習えることではありませんし、家庭内や社会全体として、なかなか教える場や機会が作れていない点は問題意識として持っています。ネットコミュニケーションを初めて経験するの場を安全に保つこと、そしてケータイやネットに対してアレルギーを感じずに使ってもらうことは、サービス運営者の責任ではないかと思います」(冨永さん) 小中高校生が顔が見えない相手とネットを通じてのコミュニケーションを初体験する場、これが魔法のiらんどである。アイポリスの設置はその場を提供している責任を果たす1つの答えだ。こうした責任を果たしていく課程で見えてきた、今後の魔法のiらんどの役割とはいったい何か?(続く)

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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