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「プッシュトークプラスはリアルタイムグループウエアだ」 - NTTドコモ 山脇晋治さんに聞く(3)

2006/02/14 20:47
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松村太郎

携帯電話の機能進化が進む中、アーリーアダプター層がどのように携帯電話を使いこなし、生活がどう変わっていっているのかについて、携帯電話と社会のあり方について研究するSFC研究所の松村太郎さんが紹介します。
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 第三のコミュニケーションツールをコンシューマー向けに提供する。そんな位置付けを持ったプッシュトークの導入の経緯をNTTドコモ 山脇さんにうかがってきた。しかし僕はプッシュトークそのもののコミュニケーションの面白さはさることながら、プッシュトークプラスが持っているモバイル通信の未来に興味津々だった。そこでプッシュトークプラスについて山脇さんにお話を伺った。山脇さんによると「プッシュトークプラスとはリアルタイムグループウエア」ととらえる頂ければ」とのことである。 プッシュトークプラスはプッシュトークの法人向けソリューションになる。通常のプッシュトークは対応端末に電話帳を持ち、最大5人までのグループで通話を楽しむことが出来るが、プッシュトークプラスは電話帳をネットワーク上に持ち、管理者はPCの上から1000回線までを様々なグルーピングで管理することが可能になる。同時に通話できる人数も20人に増え、自分が所属しているグループのリストやプレゼンスを手元の端末から見ることができる。 プレゼンス情報は予め5個の言葉のプリセットがあり、「会議中」と設定すると、ネットワーク電話帳に自分が会議中であるという表示に変更される。ビジネスの現場に合わせて15個までプレゼンスの言葉を設定することが可能だ。この言葉を「プレゼンスワーディング」と言うそうだ。このプレゼンスワーディングによって、その人がどんな状況にいるか、これから連絡を取ろうとする人やグループが対応可能かどうか、予め把握した上でコミュニケーションを取り始めることができるようになる。 僕がここで思い出したのがインスタントメッセンジャーでのコミュニケーションある。インスタントメッセンジャーは元々5種類ほどプレゼンス機能が備わっていて、これに加えて表示名(ログイン名・ユーザー名・名前表示)を使ってより詳しいプレゼンスをアピールする使い方が広がってきている。いかに自分の状況をセンス良くスマートにアピールできるかがポイントだ。例えば「taro@夕食は鍋料理」と言った具合だ。決して「夕食は鍋料理」にセンスがあるとは思えないけれど。 このプレゼンス機能はオンラインか否かを判断したり、相手の状況を推し量ってからコミュニケーションを起こすだけでなく、明確にコミュニケーションを取らないまでも、自分の状況をコンタクトリストの人たちに表現したり、プレゼンスの上で会話をしたりするアクションとして興味深い。プッシュトークプラスのプレゼンス機能に関して、これと同じような機能がケータイに乗ってくる、と僕はとらえていた。僕にとってこれはとても注目している事だった。 と言うのも、ケータイで進化が止まっている機能は電話帳が筆頭ではないか、と考えているからである。確かに検索の方法やコミュニケーションランキングなど、使い勝手の面で機能が向上しているが、機能として大きく変わっているとは言い難い。電話帳のネットワーク管理は、プライバシーなどの懸念はあるが、電話帳の進化の1つの道だと思っている。 僕は電話帳の進化について、ネットワーク管理に対応して手元に相手のプレゼンスがリアルタイムで反映されるようなイメージを持っていた。その片鱗を見せてくれるのがプッシュトークプラスのネットワーク電話帳だと思ったのだ。そんな期待を勝手に寄せつつ、電話帳の進化について質問すると、山脇さんは冷静に返した。 「確かにアメリカで普及したPTTには元々ネットワークで管理できる電話帳やプレゼンス機能まで含めたサービスでした。しかしコンシューマー向けではネットワーク接続をしてユーザー管理をするのでは、使われないサービスになってしまう、と言う懸念を持っていました。プレゼンス機能を提供する点に面白さはあるとしても、現段階でコンシューマー向けにはオーバースペックだと思うのです」(山脇さん) コンシューマー向けには、あくまでシンプルにその機能を使ってもらえるように提供する、これがプッシュトークに対するドコモのスタンスだった。一方で基本的なプッシュトークのサービスについて「基本的な機能では法人向けには物足りないのではないか?」(山脇さん)という視点から、PTTのフルサービスとも言えるプッシュトークプラスを法人向けに用意したことになる。 「今後ケータイのコミュニケーションに関する機能拡張がさらに進んでいくことになりますが、コンシューマー向けと法人向けとでは、今回のプッシュトーク・プッシュトークプラスがほとんど別サービスとして提供されているように、サービスの方向性が全く違ってきます。新しいコミュニケーションが、コンシューマ向けなのか、法人向けなのか、きっちりと見極めなければなりません」(山脇さん) ウェブの世界では、サービス提供者の意図とは違う使い方が広まって、その機能を正式に取り入れられる場面がしばしば見られる。しかし日本のケータイではウェブに比べて技術的な自由がなかなか確保されないのが現状だ。しかし日本のケータイユーザーは与えられた機能の中で、運用面で新しい使い方を見出している例がいくつかある(追ってご紹介していければと思います)。プッシュトークがコンシューマーにどのように受け入れられ、活用され、あるいは新しい使い方を見出すのか? その使い方をフォローするサービスが追加されるのか? そんな視点で見守ってみたいと思った。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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