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「プッシュトーク」導入の経緯 - NTTドコモ 山脇晋治さんに聞く(1)

2006/01/23 21:55
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松村太郎

携帯電話の機能進化が進む中、アーリーアダプター層がどのように携帯電話を使いこなし、生活がどう変わっていっているのかについて、携帯電話と社会のあり方について研究するSFC研究所の松村太郎さんが紹介します。
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YAMAWAKI shinji - consumer service manager at NTT DoCoMo #02 日本のケータイユーザーの多くが未体験のサービス、プッシュ・トゥ・トーク(PTT)。過去2回、auの「Hello Messenger」とDoCoMoの「プッシュトーク」をどちらも3時間位ずつフィールドで使って試した感想を書いてきた。もうちょっと深く使い込んでみなければ分からないこともたくさんあるが、サービスを開始にはどのような経緯があったのだろうか。さっそくプッシュトークを提供しているNTTドコモのプロダクト&サービス本部マルチメディアサービス部、山脇晋治さんにお話を伺った。プッシュトークの定着を目指すーープッシュトークの概要を教えてください。 「11月11日に新端末、D902i・F902iの発売と同時にスタートしたのがプッシュトークです。シンプルなPTTを実現する従量課金の音声通信サービスです。1プッシュ30秒以内で5.25円の課金です。1月1日から月額1050円の定額でご利用いただけるカケホーダイと、プッシュトークプラスの2つのサービスを開始しています。SO902iの発売を待って、902iシリーズの標準機能として搭載します」ーー902iシリーズにプッシュトークを載せた意図は何ですか? 「プッシュトークを音声・メールの次の新しい日常コミュニケーションツールとして定着させることを目指します。そのためまずはドコモのフラッグシップモデルである902i全てに載せることが絶対条件でした。会社の中でも早いタイミングから902iに載せることは決まっていました。今後の90xシリーズのも搭載されます」ーー定着を目指すなら全てのシリーズに載せていくことになるのでは? 「確かに出来るだけ全ての端末に載せていくべきですが、ドコモのサービスはプッシュトークだけではありませんので。今後普及が進めば標準機能になっていくと思いますが、現段階ではまだ未定です。例えばFOMAの70xは今後、端末にコンセプトを持たせながらリリースしていく予定です。そのコンセプトとプッシュトークが合致するなら、プッシュトークを搭載する70xシリーズも出てくるでしょう」 Hello MessengerにはPTTとテキスト・画像のチャットを組み合わせたエンターテインメント性を併せ持つコミュニケーションツールとしてまとめられているが、DoCoMoのプッシュトークは純粋なPTTサービスになっている。その上で、90xシリーズ標準の機能としていくということは、ハイエンドの端末を使う敏感なユーザーやビジネスユーザーから火をつけていきたいと言うことだろう。ただ70xシリーズにも端末が持つコンセプトに合致すれば搭載するという言葉通り、2006年1月17日に発表されたP702iに、70xシリーズとして初めてプッシュトークが搭載されている。日本で受け入れられるか?ーープッシュトークをスタートするきっかけを教えてください。 「アメリカでPTTが普及しているという情報から、2003年12月にサービスに興味を持って調査を開始したのが始まりです。当時先駆けてサービスを開始したNextelがPTT導入を期に、契約数を伸ばし解約数を抑えている。そこでドコモでも取り組めないか、と考えました。調査した結果、法人市場で主に受け入れられ、定額制という料金がブレイクの要因だと分かりました」ーー日本でも同様に法人市場に定額制でアプローチをするのですか? 「日本で同様のブレイクが起きるとは率直には受け止めませんでした。アメリカで提供されているPTTの多くは契約や事前登録が前提になっています。たしかに法人市場向けにはそのようなサービス形態でも問題はないと思いますが、日本では法人市場に比べコンシューマー市場の方が大きい現状があります。もう少しアプローチを変えれば、コンシューマー向けにも受け入れていただけるのではないかという思いがありました」ーーコンシューマー向けにどのような変化をつけたのですか? 「法人ユーザー向けでは事前契約や登録が期待できますが、コンシューマー向けにはハードルになってしまいます。またネットワークにアクセスして利用するのもハードル。iモードメールのサービスにフレンドメールという、iモードのブラウザから利用するサービスがありますが、ネットワーク上での登録が手間で利用が伸びていません。経験則として端末のメニューからすぐに使えるようにしなければなりません。そこで対応機種さえ持っていれば使えるという環境でスタートしました」ーー“Pボタン”の存在もその理由からですね? 「はい、目立つように。それだけではありません。音声通話が着信したときに、基本的には通話キーを押しますよね。同じ音声を使ったコミュニケーションなので、着信があったときに同じ感覚で受けられるのは重要だと思ったんです。またプッシュトークではボタンを押しているときだけ相手に声が伝わるサービスなので、押しやすい位置、端末のサイドにボタンが欲しい。そしてプッシュトークで話そうと思い立ったらすぐにかけられるきっかけとして。そんないろいろな意味があります」 Nextelは2005年8月にSprintとの合併を完了したアメリカのケータイキャリア。アメリカでは法人向けの市場でPTTが受け入れられていたそうだが、サービス提供の形態がコンシューマーにはハードルが高い。そこで申込み不要の課金形態から使い始められるようにし、端末にも専用のボタンを設けるなど、ユーザーがすっと使い始められるような工夫が随所に見られる。日本では法人ではなく、コンシューマーから盛り上げていきたい。これは日本のケータイ向けサービスのスタンダードなのかもしれない(続く)。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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