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Flash開発者よ、ケータイにコミットを

2005/12/20 13:50
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松村太郎

携帯電話の機能進化が進む中、アーリーアダプター層がどのように携帯電話を使いこなし、生活がどう変わっていっているのかについて、携帯電話と社会のあり方について研究するSFC研究所の松村太郎さんが紹介します。
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Leading Edge Design Exhibition  先日メールを頂いた山中俊治さんに誘われて、2005年12月9日から3日間、東京都港区のスパイラルガーデンで行われた展覧会に行ってきた。山中俊治さん率いるリーディング・エッジ・デザインの展覧会「MOVE」だ。リーディング・エッジ・デザインでは、1人1人がデザイナーでありエンジニアでもあるスタッフが、先端技術を具現化する仕事を続けており、今回の展覧会では10のプロトタイプが実際に動く状態で展示されていた。

 印象に残ったのは「Hallucigenia 01」(ハルキゲニア)という8輪自動車。タイヤ1つ1つが独立して動き、時には駆動輪としてパワフルかつ自由でなめらかな動きを実現する。時にはタイヤが触覚として障害物を関知する機能を果たす。また使っていない車輪を次の動作のために待機させて、真っ直ぐ進んでいた直後に真横に動いたり、よちよちと歩いたりする複雑な動作を実現する。8輪自動車といえば、僕が所属している慶應義塾大学SFCキャンパスには、「Eliica」がある。駆動系のテクノロジやボディも含めたデザインで、コラボレートすると面白そうですね。

Leading Edge Design Exhibition  脱線していましたが、展覧会「MOVE」でケータイに関する収穫を報告しなければなりません。リーディング・エッジ・デザインはウィルコムだけでなくNTTドコモともコラボレーションを行っている。サーバ蓄積型放送を楽しむケータイのコンセプトモデルとして作られた「OnQ」がきっかけだったそうだ。現在はワンセグのデジタル放送を視聴できる端末がリリースされ始めたため影を潜めているサーバ蓄積型放送だが、ディスプレイが回転する形状や、HDDレコーダーでも実現されていないような映像を操るインターフェースは、ワンセグの世界でも生かされて欲しいものだ。

 OnQをきっかけとしたNTTドコモとリーディング・エッジ・デザインのコラボレーションは今も続いている。それはケータイのソフトウエア開発の門戸を広げる活動でもあった。ケータイのソフトウエアは組み込み型であるため、開発への敷居が高かった。iアプリ登場以降、Javaなどのプラットホームが搭載されたことでJavaプログラマーがケータイ向けのソフトウエアを作ることが可能になったが、ユーザーインターフェースや端末固有の機能に踏み込んだ開発は不可能だった。ケータイ端末の開発は限られたメーカーに対する特権のようなものだったが、逆に開発への時間やコストを高くする理由でもある。

Leading Edge Design Exhibition  リーティング・エッジ・デザインがNTTドコモからの依頼で制作したのが、Flashベースのユーザーインターフェース開発キットだ。写真の端末は一見ケータイの試作機に見えるが、実はパソコンに接続されたディスプレイとテンキーのインターフェースをケータイのフレームにはめ込んだものだ。パソコン側の開発キットから端末の入力とディスプレイ表示をコントロールして、あたかもインターフェースがケータイの上で動いているように確認しながら開発を進めることができる。

 写真の端末は、NTTドコモのFOMA 902iから対応した「トルカ」の一覧表示。現状の一覧表示は文字だけのリストになっていて「カード」という感覚が得られない。この開発キットを使えばインターフェースにカードのような感覚を与えると、ユーザビリティがどう変化するかを調べることができる。メーカーが新しいインターフェースを組み込まなくても新たなインターフェースを試すことができるし、テストを受けるユーザーもよりリアルなケータイ端末として扱えるようになる。テストや評価のリアルさを高めることができ、製品化のプロセスの効率が上がるだろう。

 展示していたスタッフは、現在ケータイの開発にあまりコミットしてこなかった、ユーザビリティや表現の上でテクニックとアイデアあふれるFlash開発者に、ケータイ開発の門戸が開かれるという話をしていた。新機種のブラウザのほとんどにFlash Liteが搭載される昨今のケータイ、ブラウザやゲームなどのコンテンツについてはFlashが利用されるようになってきたが、Flash開発者がトータルなユーザビリティを見据えたカタチでケータイに取り組んでいる例は聞いたことがない。

 僕個人として、2006年はビデオ再生やユーザーインターフェースにおいてFlashがさらに熱い注目を集めるのではないかと考えているが、その熱いFlashの表現が現在のケータイ端末に注ぎ込まれると思うと、楽しみですね。

♪Christmas Time Is Here / Charlie Hunter(Merry Christmas, Baby!)

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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