プッシュ・トゥ・トークの疑似体験についてですが、もう少し家族間調整というか、実験を継続してみたくなってきたので、次にプッシュ・トゥ・トークの話題を書くときまで保留にしておきたいと思います。今日はNTTドコモがプッシュトークで定額音声通信の手段を確保しつつある中で、定額通話を売りにしているウィルコムの話題。
9月27日に発表されたウィルコムの新しい音声端末(CNET Japanの記事)には、携帯電話のユーザーも興味津々である。僕はドコモのケータイを持ちつつ、ウィルコムのデータ端末を使っているウィルコムユーザーである。今までウィルコムに音声端末があることは知っていたが、どんなラインアップがあるのか、あまりきちんと調べたことがなかった。しかし今回の新しい端末には惹かれている。
なぜだろうと考えてみると、それは液晶のクオリティが上がっただとか、カメラの画素数がアップしただとか、Javaに対応しただとか、miniSDカードに対応しただとか、端末の機能が向上したことだとかが直接的な理由ではない。やはりウィルコム間の音声通話定額に興味が行っている中でのリリースだったからだ。
ウィルコムへの興味
先週、大学を卒業したばかりの後輩の女の子から、こんなケータイメールをもらった。
「ってか、ウィルコム買うなり笑」
ちょっと話がそれるけれど、ケータイのメールって結構断続的に行われているから、1つのやりとりの中で話題が飛ぶことはよくある。話題の切り替えが「ってか、」で行われたりするんだけれど、その「ってか、」によって、全然関係ない話(直前は、いつ行きつけのラーメン屋に行くか?という話でした)から、いきなりウィルコムの話になったのだ。こういうときに、話題の切り替えをうまくフォローできるようにしてくれるといいですよね。
話を戻すと、彼女はauのケータイを持っていて、それにプラスしてこれからウィルコムを持とうと考えているそうだ。そのきっかけとなったのはやはり音声の定額プランである。僕は彼女に「ボーダフォンではダメ?」という質問をしてみた。ボーダフォンでも11月から家族や特定の1人の相手と音声通話の定額プランを組むことができる。すると、ものすごく感覚的な回答ではあるが、こんな返事が返ってきた。
「ケータイ2台持つのはちょっとね」
少しだけ補足すると、ドコモ・au・ボーダフォンはケータイ、ウィルコムはPHSという前提の上で、ケータイを2台持つのはちょっとね、とのことだ。料金の面が問題なのか、それとも「ケータイを2台持つ」ということに対する何らかのイメージがあるのか。おそらくこれらの複合的な点だと思うけれど、彼女の場合、定額を使いたいからといって、自分が(相手も)キャリアを乗り換えてしまおうとは思っていないようだ。
キャリアを乗り換えるということは、今まで自分が作ってきたケータイでのコミュニケーションのスタイルを変えることになる。番号が変わる、メールアドレスが変わる、慣れているサービスの使い勝手が変わる。そして何より今使っていて気に入っている端末が変わる。そこまではしたくないが、音声定額は使いたい。ならばPHSのウィルコムでしょう--こういうことだ。
今年大学を卒業したくらいの年代だと、PHSを高校生の頃に使っていて大学生でケータイを持った世代に当たるため、「PHS=安い、ケータイ=オトナ」というイメージが残っているのだろう。周りにPHSユーザーがいなくなっていたのでそのイメージがしばらく影を潜めていたが、今度は違った形でウィルコムへのイメージが形成されつつある一端をつかんだ。
誰が持っているかわからない
彼女に特定の相手がいるかどうか、そんな立ち入った話までは知らないけれど、彼女は特定の相手との無料通話を望んでいるわけではなく、むしろウィルコムユーザー同士が通話定額になる点に魅力を感じているそうだ。友達とあまり会えなくなった分、ついつい通話の時間が長くなってくる傾向にあるらしい。メールからの引用を続ける。
「今、誰がウィルコムを持っているかわからないんだよね笑 ウィルコム人口が多そうなのに」
彼女がウィルコムを持つ1歩手前まできているのに、踏み切らない理由がここにある。せっかくウィルコム間の通話定額を手に入れても、自分の周りで誰がウィルコムを持っているかわからないというのだ。今までケータイだけでほとんどの人との連絡をこなしていたため、誰が070の番号を持っているかなんて聞いたこともなかったし、自分が買ったからと言って「ウィルコム持ってますか?」と友達中に聞いて回るのも骨が折れる。
無料通話ができる相手を探す、見つける、もしくは作るのが、今だと口コミしか存在しない点が残念なところだ。誰彼かまわず無料通話をしたいというニーズはないと思うけれど、自分の友人の中で誰と無料通話、つまり長電話できるのかを知っておきたい、というニーズはあるはずだ。どうすればいいか?
そこで、僕がかねてから考えている「電話帳機能の拡張」をウィルコムが進めてみてはくれないだろうか。ソーシャルネットワーキングサービスの要領で、無料通話の相手を各自でリストできる電話帳機能をネットで提供する。認証さえ取れば、PCや他社のケータイからでも参照できるようにしておけばいい。とにかく、誰と無料通話ができるか、新たに誰と無料通話ができるようになったかがわかるようにするのだ。
別にウィルコムがそれをしなくても、他のソーシャルネットワーキングやモバイルのポータルを持っているサービスがやっても同じことですね。誰かやらないかな。
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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