最終更新時刻:2009年7月11日(土) 10時00分
55

はじめまして

公開日時:
2008/07/07 03:03
著者:
丸山宏

はじめまして。丸山宏といいます。現在は日本アイ・ビー・エム株式会社の東京基礎研究所の所長です。「外資系エグゼクティブ」などという刺激的なタイトルをつけてみましたが、実は全世界のIBMには5,000名以上の「エグゼクティブ」と呼ばれる人がいます。全体で40万名くらいの会社ですから、80人に一人くらいです。その意味では中間管理職に近いかもしれません。でも、IBMという会社全体の戦略を理解しながら、かなり自立的に自部門の運営を任されていますので、その意味では経営的な仕事であると言えると思います。これから時々、私の仕事の内容についてご紹介して行きたいと思います。

私は研究所の所長が本職ですが、それ以外にもいくつか役割を持っています。そのうちの一つが、日本アイ・ビー・エムにおける大学連携プログラムのリーダーです。大学連携プログラムにはいくつか異なる目的があるのですが、 リクルーティングも重要な目的の一つです。ある時、入社1-2年目の若手社員のグループが自発的に集まって、「学生はIBMがどのような会社であるか良く知らない。よいリクルーティングのためには、会社の内容をもっとアピールするべきである」というプレゼンテーションをしてくれました。その具体的な施策の一つとして、「エグゼクティブがブログを行う」というのがありました。

もともとブログには興味があり、社内のブログ(月に1回程度の更新ですが)では、私の研究に対する思いなどを書き連ねています。また、Mixiでも気の置けない人たちとの会話を楽しんでいます。でも、一般の方々への情報発信というのは少し躊躇するものがありました。先日、日本のベンチャーキャピタルの方々の集まりがあって参加したときに、インフォテリア創業者の平野さんベンチャーキャピタリストの祐川京子さんなどのブログの先輩に背中を押されて、ついにブログをはじめることにしました。どのくらいの頻度で更新できるかわかりませんが、今力を入れていること、考えていること、日々の仕事の様子などを書き綴って行きたいと思います。気長にお付き合いください。

Global Technology Outlook

IBMでは毎年、IBMにとって重要なITの技術動向をまとめて、Global Technology Outlook (GTO)という戦略文書にまとめています。このGTOには、外部の方にお話しできるバージョンもあって、今年は5月のソフトウェア開発環境展での基調講演をはじめ、私も多くのプレゼンテーションを行っています。このGTOはIBMの基礎研究部門が総力を挙げて作るものですが、来年のGTOに向けての作業がもう始まっています。東京基礎研究所でも、多くの研究員が参加して「将来大きなインパクトを与える技術は何か」を議論しました。その結果、ある一つのトピックに絞って提案を上げることになりました。今週の火曜日の夜、その提案をIBM研究所トップの上級副社長にプレゼンテーションすることになっています。

IBMは米国に本社があるので、どうしても電話会議が夜に集中します。世界各国の時差を考えてはくれるのですが、たとえばニューヨークの朝8時がこちらの夜9時、ということになります。したがって、このような電話会議は家からやることになります。私のパソコンは居間にあるので、家族がテレビを見たい時間にぶつかると時々文句を言われますが。。

私のスロットは30分で、その中でアイディアをうまくまとめて話さなければなりません。もちろん、GTOは技術動向ですので、自分たちのアイディアが採用されなくてもよいのですが、できればよい貢献をして全世界のIBM基礎研究所ネットワークの中で、東京基礎研究所の存在感をアピールしたいところです。表情の見えない電話での会話、それも自国語でない英語でのプレゼンテーションというハンディキャップはありますが、是非がんばってみたいと思います。

このGTOの議論は年の終わりまで続きます。最後に12月に会長であるサム・パルミサーノへのプレゼンテーションで内容が確定し、来年の2月に最終パッケージが出来上がると今年のサイクルが終わりです。基礎研究部門が「全力を挙げて」作っているという意味がおわかりでしょう。私にとっても現在もっとも力を入れているものの一つです。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。

前後の記事

このエントリーへのコメント

ブログにコメントするにはCNET_IDにログインしてください。

この記事に対するTrackBackのURL: 

CNET_ID

メンバー限定サービスをご利用いただく場合、このページの上部からログイン、またはCNET_ID登録(無料)をしてください。