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月曜にする暇がなかったこと:II:5歳になった「ネット中立性」

2007/11/26 06:00
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「CODE」「コモンズ」等の著書や「クリエイティブ・コモンズ」などで知られるスタンフォード大学ロースクール教授ローレンス・レッシグ氏のBlogの日本語版。著作権や特許などの知的所有権の問題やオンラインカルチャー関連のトピックスを紹介します。
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5年前の月曜、連邦議会(だと思う)は初めて「ネットワーク中立性」という言葉を耳にした。Tim Wuが書いているように、2002年の夏、Wuとわたしは「エンドツーエンドの中立性」のためのキャンペーンをどう拡大してゆけるかについて議論していた。(たとえば"The Policy Implications of End-to-End."(エンドツーエンドの政策的含意)を参照)。その後かれはこの問題を「ネットワーク中立性」(Network Neutrality)という言葉で捉え直し、かれと他の人々のすばらしい仕事のおかけでこの概念は定着することができた。

それから五年のあいだ、ネットワーク中立性を巡っては多くの前進があった。たとえばFree PressSaveTheInternet.orgのようなすばらしい団体はこの問題への強い関心を集めている。5年前、このミームがこれほど早く広まることは誰にも想像できなかっただろう。

だがわたしは、この問題についていまやAT&TとVerizonからの支援を得られたことを特に嬉しく思っている。両社ともあきらかに、ネット中立性関連の有効な法律が議会で制定されることを求めているからだ。

「AT&TとVerizonが?!正気か?」というだろうか。

もちろん、これまでの常識は分かっている。AT&TもVerizonも、ほかのすべての通信キャリアと同様、ネットワーク中立性の立法など望んでいないというものだ。だがそれ以外に、過去数カ月の信じがたいできごとの数々をどう説明できるだろう。AT&TがEddie Vedderを検閲AT&T、NARALを検閲VerizonAT&T、サービス規約に自社への批判を検閲する条項

たしかに、両社とも単にとてつもなく愚かであるという可能性もありえなくはない。単に不手際を重ねているということもないとはいいきれないだろう。市場競争のなかで自分たちの非中立性を示すことによって、消費者がもっと中立的な別のネットワークを選択する機会を提供しているのかもしれない。(取り消し:もはや競争などないことを忘れていた。Wikipediaに載っている非常に分かりやすい図をみれば、現在の米国の通信政策が陥っている縮小傾向の一端が理解できるだろう。

まあたしかに、単なる勘違いということもあり得る。だがわたしはそうは思わない。かれらは毎年数百万ドルをロビー行為に費やしている(実際にはおそらく毎月だろう)。そのかれらがここまでぶざまなやり方をすることなどありえるだろうか。過去数カ月のできごとの解釈としては、AT&TもVerizonも心底ネットのために良いことを、すなわち明確なネット中立性法案を望んでいるのだと考えた方が正しいのではないだろうか。

(もちろん、わたしはそう思っている。)

[オリジナルポスト 10月03日午後05時48分]

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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