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ジャック・ヴァレンティ没

2007/05/17 06:00
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「CODE」「コモンズ」等の著書や「クリエイティブ・コモンズ」などで知られるスタンフォード大学ロースクール教授ローレンス・レッシグ氏のBlogの日本語版。著作権や特許などの知的所有権の問題やオンラインカルチャー関連のトピックスを紹介します。
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ジャック・ヴァレンティが亡くなったことを今朝知り、深い悲しみを憶えた。

最初にヴァレンティと出会ったのは10年ほど前、わたしがハーバードにいたころだ。それからすぐ、かれはわたしについて極めてひどい文章を発表した。数か月後、わたしとの討論にハーバードを訪れたヴァレンティは謝罪から切り出し、例の文章はこれまで書いた中でも「一番まぬけ」だったと語った。

それ以来、かれという人物を知る機会はまた常に驚きでもあった。かれは聡明で、陽気で、そしてきわめて寛大な人物だった。われわれは四回に渡って討論をおこなったが、ヴァレンティはつねに謙虚で、人を楽しませ、そして実に鋭かった――それが助けになれば無知を装い、隙あらば鋭く追求した。最後に会ったのはワシントンで、ゴアの映画のプレミアのときだ。かれはわたしを引き寄せ、15分もかけてわたしの近況について尋ねた。

多くの事柄について、お互いの立場はこれ以上ないほど異なっていたが、われわれはある根本的な価値観を共有していた。クリエイティブ・コモンズの立ち上げの際、かれの賛同を得るには10秒とかからなかった。こちらの動画でいかにもかれらしい――明るく謙虚、そして聡明な――ヴァレンティを見ることができる。(わたしの役割についてまったく誇張している点については容赦していただきたい):


ヴァレンティは多くのことを教えてくれた。だが最良のひとつを挙げるとすれば、それは礼を尽くすことの大切さだ。かれは礼儀正しくかつ力強く、意見を異にする相手を貶めたり見下したりすることは決してなかった。かれとの対話は転向者は生まなかったとしても、大切な意味での理解は生みだした。

かれを失ったことはわれわれ皆にとっての損失であり、多くの者が彼の死を悼むだろう。だがひとりの人間としてのかれの生き方は常に記憶に残り、模範であり続ける。少なくとも、わたしにとって。

[訳注:読者から付けられた「正直になろう。このblogを読むような層が描く著作権にとってヴァレンティは味方ではなかった」というコメントに、レッシグはかなり長く返答している。「ヴァレンティはついにデジタル時代を理解できなかったという者は多いが、かれが受け付けなかったのは(敵か味方かを二分する)バイナリ思考だ」。]

[オリジナルポスト 4月27日午前12時52分]
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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