お使いのブラウザは最新版ではありません。最新のブラウザでご覧ください。

CNET Japan ブログ

政治スピーチへの不要な規制をなくす呼びかけ

2007/05/09 06:00
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

プロフィール

lessig

「CODE」「コモンズ」等の著書や「クリエイティブ・コモンズ」などで知られるスタンフォード大学ロースクール教授ローレンス・レッシグ氏のBlogの日本語版。著作権や特許などの知的所有権の問題やオンラインカルチャー関連のトピックスを紹介します。
ブログ管理

最近のエントリー

(更新:新しい署名とblog記事を追加)

著作権をめぐる本当の難問に対する当然の取り組みが数多くある一方、われわれの一部は、まず明らかな問題から解決しようとする戦術を採ってきた。政治討論における著作権もそうした明白な問題のひとつだ。技術の進歩により、人々が政治的な言論を広め意見を付け加える機会は飛躍的に増大した。民主主義とは市民に議論への参加を促すことにかかっている。われらはみな、民主党支持か共和党支持かにかかわらず、議論への参加に対する不要な重荷を取り除くことに努めるべきだ。

しかし残念なことに、著作権という規制の範囲をめぐるあいまいさは、インターネット上の政治言論にとってますます足枷となりつつある。次の政治サイクルでは、市民の手で生みだされた政治的コンテンツが爆発的に増加するはずだ。そうした表現のあるものは、大統領選の討論からとった映像クリップをもとに作られるだろう。その一部は驚くほど価値がある、重要なものとなるはずだ。しかし現在の法のもとでは、一般市民が「フェアユース」の、あるいは著作権法の範囲を理解することはきわめて難しい。YouTubeやBlip.tvといった企業にとっても同様だ。事実、経験を積んだ実務家にとってさえ容易なことではない。この不確実性は、もし放置されるなら、そうした政治的表現の多くに暗い影を落とすことになる。ウェブサイトや大学にはどこまでが許容されるのか分からないからだ。また一部の政治家にとっては、批判的な表現を潰すために著作権法を持ち出す誘惑もあるだろう。

そこで、新旧の友人たちとわたしは、二大政党の双方に対して、この問題をなくすことを呼びかけたい。方法は法律を改正することではなく、また費用と時間のかかる訴訟でもない。そのかわり、(少なくとも)大統領選の討論について、放送するすべてのネットワーク局に対して、最初の放送以降は自由に利用できるライセンスを適用するように求めると約束することによってだ。パブリックドメインでも、著作権者のクレジットを明示する条件でだれでも自由に利用やリミックスを認めるものでもいい。(CC-BY)

この自由によって生みだされるものの大部分は、わたし自身にとっても気に入らないものになるのは確かだ。だがそれが政治的スピーチを規制する正当な理由なってしまうなら、この国はまったく違った世界になるだろう。われわれはみな、政治的立場にかかわらず、われわれの政治的未来について幅広い討論を促すべきだ。そしてまた、意見を異にする人々の声にもっと耳を傾ける必要がある。

わたしはまた、これまで著作権を巡る多くの議論で反対の立場にいた人々も、この提案が著作権を強化するものだと認識してくれることを願っている。著述者やアーティストにとってのインセンティブという著作権の仕組みの正反対にあるのは、本質的に著作権による保護をまったく必要としない種類の言論にまで複雑な「フェアユース」の判定を持ち込むことだ。政治家には討論をするインセンティブがあり、放送局にはそれを放送するだけのインセンティブがある。この組合せに、弁護士が幅をきかせる複雑な言論規制を持ち込む必要はない。

署名をしてくれたみなさんに、また署名を呼びかけてくれた皆さんに感謝する。共和党 / 民主党 全国委員会にあなたの意見を伝えてほしい。手紙はこの下にhttp://www.lessig.org/blog/archives/003755.shtml、プレスリリースはこちらにある

[オリジナルポスト 4月25日午前4時08分]
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
運営事務局に問題を報告

最新ブログエントリー

個人情報保護方針
利用規約
訂正
広告について
運営会社