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The Value of the Public Domain

2006/11/27 05:21
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「CODE」「コモンズ」等の著書や「クリエイティブ・コモンズ」などで知られるスタンフォード大学ロースクール教授ローレンス・レッシグ氏のBlogの日本語版。著作権や特許などの知的所有権の問題やオンラインカルチャー関連のトピックスを紹介します。
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この論文が7月に発表されたときは目を通していなかったが、Rufus PollockによるThe Value of the Public Domain は、パブリックドメインの価値を計る考え方についてのきわめて良い分析となっている。多くの人にとって直感に反すると感じられる点をみごとに解説しており、強くおすすめできる。

Pollockの論文を読んだなら、たとえばすでに存在している作品の著作権を延長できなければ経済的に有害であるといった政策議論がなぜ誤りであるかを理解するのはずっと容易になる。重要なのは社会的価値と私的な価値の区別だ。

例として、毎年無作為に100人が選ばれ、100万ドルが贈られる社会を考えてみよう。費用は社会の成員すべてから税金によって徴収される。ここである意欲的な政治家がこう口にする:この仕組みはリソースの無駄遣いだ。廃止しようじゃないか。この変化が100万ドル組の一員にとって「破滅」であることは明らかだが、社会全体にとっても破滅であると論ずるのは(少なくとも説得力のある形で主張するには)大変な無理が必要だろう。

あるいはまた、Macaulayの言葉(1841年)では(Eric Flintのおかげで参照できる):

著作権の原則とはこうだ。著者に報奨を与えるため読者に課される税である。これは非常に良くない税といえる。人間の喜びのうちもっとも善良かつ有益なものに課される税であるからだ。また、善良な快楽への課税は不道徳な快楽への後押しであることも忘れるべきではない。しかしながら、才能ある者や学ぶ者への報奨が必要であることもわたしは認める。そのような報奨のためであれば、この厳しく重荷になる税であっても進んで受け入れよう。それどころか、この税を増やしてもよい。報奨もそれに見合うだけ増えると示されたならば。

わたしも同意する。まったくそのとおりだ。税とは嫌なものだが、必要なものだ。必要な税は認めよう。だが、必要なものだけだ。では、すでにある著作権の保護期間を延長しない理由は? なぜなら、それが「報奨を増やす」ことはありえないからだ。作品はすでに生みだされている。今日のわれわれが何をしようとも、1957年のエルヴィスがより多くのレコードを製作することはない。よって、これは単に一部のものを利するだけで(当初の取引よりすでに二倍も長い保護期間を得ているものたちだ)、社会にとってはまったく何の利益もない。つまり、非常に悪い税だ。

[オリジナルポスト 11月3日午前6時43分]
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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