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ロスト・イン・レギュレーション

2006/03/28 20:00
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「CODE」「コモンズ」等の著書や「クリエイティブ・コモンズ」などで知られるスタンフォード大学ロースクール教授ローレンス・レッシグ氏のBlogの日本語版。著作権や特許などの知的所有権の問題やオンラインカルチャー関連のトピックスを紹介します。
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日本の国立情報学研究所(NII)他が主催した一日カンファレンスを終え、日本を発つところだ。午前中のセッションはクリエイティブ・コモンズ・ジャパンによるもので、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスを使っている、あるいはCC的な自由が欠かせない活動をしている人々から六つのプレゼンテーションがあった。

日本は一番好きな場所のひとつであり、滞在できる口実ならなんでも歓迎だ。だがここでおこなわれていることを聞くにつれ、奇妙な既視感を憶えるようになった。

1990年代の後半、わたしはサイバースペースについて話すため南米の国々を訪れていた。会議に次ぐ会議のたびに耳にしたのは、サイバースペースでのビジネスを始められるよう、政府がルールを決めてくれるのをいかに心待ちにしているかという話だった。そうした反応は、米国人であるわたしには奇妙に思えた。聞こうとする人には説明した通り、米国のビジネスは政府がルールを「明確に」してくれるのを待ちはしなかった。政府の支持などなく、ただサイバースペースでのビジネスを進めただけだ。

だが日本の人々がサイバースペースのコンテンツでおこなっていることを聞くうちに、われわれ(米国)こそ南米になってしまったのだと気づかされた。プレゼンテーションのひとつはNIIが構築した優れたデータベースについてのもので、さまざまなデータベース間の関連性を見つけだしデータベースを横断したトラフィックを生むというものだった。デモには大変感銘を受けたが、米国のわれわれは決してこのようなものを作ることはできまいとも思わされた。少なくとも、Google Book Searchのような訴訟が解決するまでは。

そして――ようやく理解した。いまやわれわれこそ、まるで1990年代の南米諸国のように、政府がルールを明確にしてくれるのを待っている。投資には不確実すぎ、法的責任もあまりに不明瞭だ。だからわれわれは待ち、(著作権のような)IP訴訟が(金の卵としての)IPを窒息させない日本のような国の後塵を拝している。

(ああ、ブロードバンドの話をすれば:NTTは家庭にまで光ファイバーを伸ばそうとしている。一軒あたりのコストは$30-50/月、100メガビット/秒。)

[オリジナルポスト 3月27日午後3時14分]
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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