こちらの論文で、Michael Hellerは「アンチコモンズ」の概念を発表した。多数の「財産的」権利主張の対象とされたためにかえって十分に利用されなくなってしまうリソースのことだ。ソビエト後のロシアという文脈はわれわれとは関わりの薄い印象を与えたが、アンチコモンズの考え方はその後まもなくScienceに掲載されたHellerとEisenbergの論文によりわれわれにとっても現実の問題であることが示された。さらにこの概念はノーベル賞受賞者(にして保守派の)経済学者James BuchananおよびYong Yoonによる論文Symmetric Tragediesにおいて最も重要な役割を果たすことになった。
こうした理論はどれも非常にすばらしい。しかしこちらで報告されているのは現実のアンチコモンズ問題だ。この他にも多くの実例が存在している。こうした実例を収集してゆくつもりだ――十分な数の実例が集まれば、鈍い政治タイプの人間たちにも、知財改革の問題は財産そのものを認めるか否かではなく、政府がこしらえたある特定の形の財産が効率的に運営されているかどうかだということを理解させられるかもしれない(鈍いの正反対であるBuchananが理解しているように)。
(Thanks for the pointer, Tom!)
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