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August

2005/08/19 06:14
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「CODE」「コモンズ」等の著書や「クリエイティブ・コモンズ」などで知られるスタンフォード大学ロースクール教授ローレンス・レッシグ氏のBlogの日本語版。著作権や特許などの知的所有権の問題やオンラインカルチャー関連のトピックスを紹介します。
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[Hilary RosenによるゲストBlog]

じつに興味深いコメントが集まっている。

ウォーホルとキャンベルのスープ缶の例はとても気に入った。今ならキャンベルはウォーホルを訴えたかといわれれば、わたしは疑わしいと思っている。事実、常に驚かされるのはそこだ。パロディやサンプリングといった行為によって現実に訴訟に遭う人間の数は、現におこなわれている利用全体からすれば極めてわずかでしかない。音楽のサンプリング訴訟を例に取れば、成功したアーティスト同士のあいだでしか行われることはない。訴訟を続けるまでの手間に見合わないからだ。ときたま「芸術性」が問われる場合もあるが、ごく稀といってよい。

パブリック・エネミーは天才だった。サンプリングをしなくなったことで魅力は失われただろうか?

コメントに示されたバランスと思索には感銘を受けている。

ラリーとわたしの意見がつねに一致していた点のひとつは、すべての著作権者を対象とした種々の使用許諾制度は往々にして時代遅れであったり、今日の需要に応えられていないということだった。多額の資金が投入される作品の権利者たちが許諾制度について大きな発言力を持ってきた一方で、集合ライセンス制度を利用できない(しない)非常に多くの小規模な権利者たちがいる。わたしが見聞きしてきたところでは、この問題は特に学術や研究の分野で著しい。大学や助成の方針によって、取得不可能であったり権利者の特定すら不可能なライセンスが必要となることが多いからだ。これは重要な実例といえる。

今日これから海にでかける前に、Fox Newsの例と関連するちょっとしたエピソードを。この話はあまり知られていないはずだ。

1988年。午前2:30分、わたしは4、5人の議会スタッフと3、4人ばかりのロビイスト・法律家と共に下院通商委員会の部屋にいた。DMCA(デジタルミレニアム著作権法)の最終的な詰めは翌朝の本委員会に迫っている。法案はすでに司法委員会を通っていたが、下院で議決されるためには通商委員会の合意が必要だ。だが、われわれは行き詰まっていた。コメントで挙げられたまさにその問題を巡って。もし正当なフェアユースの要求がありながら、プロテクトのかかった状態でしかコンテンツが利用できなかったとしたら? われわれはこれが「非現実的」問題ではないこと、また技術は急速に進歩しており、プロテクトされたコンテンツはまもなく現実となることを認識していたが、当時はまだそのような状況ではなかった。われわれの一部、なかでもこれまで法案に反対してきた通商委員会の委員長はこの問題の解決を望んでいた。

そこでわたしは昔ながらの立法戦術を持ち出し、法案に「調査」条項を追加することを提案した。著作権局に対して、この法律がフェアユースやアクセシビリティに及ぼす影響を定期的に調査研究する権限を与える内容だ。技術業界のロビイストと委員会スタッフはこの案について、著作権局は著作権者寄りすぎると指摘し、商務省も調査に関わるべきだと主張した。法案は翌日可決された。

つまりコメント主が提起したような問題は既に想定されており、法そのものに周到な監視が組み込まれている。そのような調査のひとつは既に完了しているが、これまでのところフェアユースへの悪影響は見つかっていない。調査は今後も続けられるだろう。

[オリジナルポスト 8月17日午前8時56分]

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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