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フリーカルチャーと公共図書館の精神

2005/08/04 01:51
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「CODE」「コモンズ」等の著書や「クリエイティブ・コモンズ」などで知られるスタンフォード大学ロースクール教授ローレンス・レッシグ氏のBlogの日本語版。著作権や特許などの知的所有権の問題やオンラインカルチャー関連のトピックスを紹介します。
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[Sid Srivastava (FreeCulture.org)によるゲストBlog]

図書館が好きだ。子供の頃は気ままな土曜の午後のほとんどを図書館システムのどれかで過ごし、どこを見てもほぼあらゆる主題のお話や雑誌や本が自分の興味を捉えようと待っていることに有頂天になっていた。図書館の雰囲気も同じくらい魅惑的だ。空気には寛ぎと学びの精神がはっきりと感じられ、未就学の子供から年輩まであらゆる年齢の人々が、科学的思考と芸術的表現のルネサンス的混合に引き寄せられている。

図書館にはいつでも、気持ち悪い虫に声を上げる子供たち、自分の物語の次の章を進める作家の卵、そして助け合いながら調べものをする学生たちがいる。端的に言って、図書館とは文化と知識の砦であり、創造的閃きの源だ(わたしにとって、また間違いなく多数の人にとって)。

フリーカルチャー運動も、学習と共有と創造という類似の感覚を備えている。おそらくこれが興味を引かれた原因なのだろう。非常に根本的なレベルで、科学者やアーティストや思索家たち(のうちアイデアが共有されることを望む人)の作品は公衆に摂取される場を持つに値する。そしてオンラインコミュニティは、拝借と創造という公共図書館に象徴される(とわたしは思う)概念の自然な拡張に思える。

大学に入ったときいくらか驚かされ失望したのは、多くの図書館が(保安やその他の理由で)一般には閉ざされていたこと、教材のほとんどがそこに籍を置く学生以外の利用を許していないことだった。もちろん学生は教育を受けるために金を払っているのだが、言ってしまえば知識とはやはり知識であり、自由な利用に供される資格がある(単純化しすぎかもしれないが、いずれにしろわたしの考えだ)。だからMITのOpenCourseWareについて知ったときは嬉しかった。うたい文句は「全世界の教員と学生と自習者に向けた、フリーで開かれた教育リソース」だが、わたしはそれよりも、公共図書館のオープンさと大学の学術的高さをひとつにする試みと考えるほうが好きだ。

だから当然のように、学生がOpenCourseWareのような取り組みを始めるよう自分の大学を説得する方法について、あるいは少なくとも、教授陣によって生みだされた知識や図書館に収められた情報を少しでもオープンに利用可能にする小さな変化を起こすにはどうすればよいのかと思案するようになった。乗り越えねばならない障害にはどんなものがあるだろう。教授や理事会に話すだけで十分なのだろうか? 学生として、教室の情報や知識をもっと利用可能にするためには何ができるだろう。

わたしにとってこの課題は、図書館に足を踏み入れて心赴くままに読み、学び、探索するときに感じる興奮と同じく大切なものだ。本当の意味でグローバルな知のリポジトリ――「図書館」のほうがもっといい――に貢献する取り組みは確実にすべての人にとっての利益となるはずだ。

[オリジナルポスト 7月30日午後3時15分]
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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