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伝統主義

2005/07/26 06:06
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「CODE」「コモンズ」等の著書や「クリエイティブ・コモンズ」などで知られるスタンフォード大学ロースクール教授ローレンス・レッシグ氏のBlogの日本語版。著作権や特許などの知的所有権の問題やオンラインカルチャー関連のトピックスを紹介します。
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[Cass SunsteinによるゲストBlog]

まだ扱っていないもうひとつの情報集約の形に伝統主義がある。伝統を好む保守派はよくエドマンド・バーク Edmund Burkeの著作を根拠にするが、バークはわれわれ一人一人の持つ知恵は少量であって、伝統とは大勢の知恵が具現化されたものであると強調した。この観点では、バークとコンドルセのあいだにつながりを見ることができる(バークとハイエクのあいだのそれよりは間接的なものだが)。バークのフランス革命の省察にはこのような一節がある:

統治に関する学問は、それ故に本来極めて実際的であり、そしてこの種の実際的目標を目指す以上、これは経験を必要とする事柄、否、どれほど明敏で注意深い人間でも一代では到底体得できないほどの経験を必要とする事柄である。どのような人間も従来まで何世代にわたって社会公共の使途に見るべき程度に応えてきた建築物を取り壊して、眼前の確実な実益の模型や手本なしにこれを再建しようとする企てには、限りなく慎重であるべきである。(...)
 我々は、人間がめいめい個々人の理性の私的な元手で生活し商売することを恐れる。それは、この個人的な元手が少額であり、従って、彼らとしては国民全体と過ぎし時代の共通な銀行や元手を活用する方が好都合と考えるためである。それ故に、我が国の思想家の多くは、全体的な偏見の破砕とは逆に、彼らの機敏さをこれら偏見に潜む潜在的な叡知の発見に振り向ける。(バーク, 『フランス革命についての省察』中野 好之 訳)

バークの主張には強い説得力がある。しかし問題は、伝統のある部分はカスケードや集団分極化(あるいはもっと悪いもの)の結果かもしれない点だ。

それはそうと、わたしは先日行ったボブ・ディランのコンサートを話題にする勇気が自分にあるかどうか思案しているところだ。

[Cass SunsteinによるゲストBlog一覧]

[オリジナルポスト 7月22日午後12時41分]
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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