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CNET Japan ブログ

ブロゴスフィア (ブログ圏)

2005/07/23 06:26
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lessig

「CODE」「コモンズ」等の著書や「クリエイティブ・コモンズ」などで知られるスタンフォード大学ロースクール教授ローレンス・レッシグ氏のBlogの日本語版。著作権や特許などの知的所有権の問題やオンラインカルチャー関連のトピックスを紹介します。
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[Cass SunsteinによるゲストBlog]

Richard Posner判事は、(Gary Beckerとともに運営する)Blogの最初のエントリをこのように始めている:「ブログは……知識とは人々の間に広く散在しており、それを集積する仕組みを作りだすことが社会の課題であるというFriedrich Hayekの主張に対する鮮烈な実例といえる。ハイエクの著作、あるいは経済学者一般が注目する強力な仕組みは価格システム(市場)だが、もっとも新しい仕組みが「ブログ圏 (blogosphere)」だ。すでに400万のブログが存在している。インターネットは、ブロガーによって生みだされたアイデア、意見、事実や画像、報告や研究の即時的な集積(ゆえに訂正、洗練、増幅)を可能にする」

ブログ圏を価格システムに近いハイエク的仕組みとするPosnerの見方は間違いだとわたしは思う。ブログ圏は価格を決定しない。分散情報を集約する巨大wikiを生みもしない。かわりにブログ圏が提供するのは、主張・観点・ぼやき・洞察・嘘・事実・誤報・道理と無理のおどろくほど多様な広がりだ。Hugh Hewittは近著Blog において、マスメディアのような強力なアクターに説明責任を持たせるブログの力を讃えている。これについてHewittは正しいし、ブログ圏によって散在情報が表に出る確率が高まったことももちろん真実だ。しかし、価格システムとの無理のないアナロジーが成り立つとは思えない。

小著Republic.com はブログが現在のような隆盛を誇る前に書かれたものだが、その議論をブログ圏に当てはめることはたやすい。非常に多くの場合、似たような考えを持つ人々はお互い同士とだけ話し(あるいは聞き)、会話をはじめる以前に抱いていたよりも極端な意見を持つようになりがちだ。わたしはこの見方があまりに悲観的であると信じているが(たとえばこのBlogやVolokh Conspiracyに寄せられる多様なコメントを見よう)、問いは純粋に経験的なものであって、われわれはまだ充分なデータを手にしていない。

ブログ圏は人々を多くの新しい話題、観点、情報にさらしている。だが、Posnerの持ち出すハイエクとの類推には無理がある。

[Cass SunsteinによるゲストBlog一覧]

[オリジナルポスト 7月21日午前8時01分]
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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