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正気の人間がなぜわざわざ…

2005/06/08 05:53
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「CODE」「コモンズ」等の著書や「クリエイティブ・コモンズ」などで知られるスタンフォード大学ロースクール教授ローレンス・レッシグ氏のBlogの日本語版。著作権や特許などの知的所有権の問題やオンラインカルチャー関連のトピックスを紹介します。
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[Ian AyresによるゲストBlog]

公正雇用ライセンスとクリエイティブ・コモンズ・ライセンスには似たような種類の抵抗がある。公正雇用マークについて良く聞かれるのは、正気の経営者が好きこのんで法的責任を引きうけるはずがないという声だ。この意見は、もしかしたら発生したかもしれない著作権収入の可能性を手放す人間などいないという意見とよく似ている。

しかし、こうしたライセンスが十分に意味を持つ共通の理由はいくつも存在しているのだ。
最初にして最大の理由は、差別をしないと約束することがビジネス上有利となることだ。国民の88%はゲイ・レズビアンへの雇用差別に反対しており、公正雇用マークのライセンスを取得することは優れた求人ツールとなりうる。[ここに見られる類似点は、著作権から得られる諸権利の一部を手放すことが、本やサービスを売ったりアイデアを広めて利益を得る助けとなる場合だ]

また、個人からの訴訟を認めるコストは極めて低い。GAO (Government Accountability Office)はすでに雇用差別を禁じている11の州を調査したが、性的傾向による差別を受けたとして訴訟を起こす被雇用者は平均して年に1%のさらに100分の6人にすぎなかった。そうした訴えによる雇用者の負担を平均で10万ドルと仮定しても、これは従業員ひとりにつき年1.67ドルの追加コストに過ぎない。自発的に非差別を約束した雇用者ならば、訴えを受ける確率はさらに低くなるだろう。すでに独自の雇用差別禁止法を取り入れている15州と数十都市を拠点とする企業にとっては追加の出費はない。[ここでの類似点は、大多数の著作権はいずれにせよ儲けにつながらないことだ――ただで手放しても何も失うものはない]。

なにより重要なのは、差別をしないと約束するのはそれ自体正しいことであるという点だ。公正雇用マークのライセンスを取得したからといって、差別を受けたという訴えに反論できなくなるわけではない。ライセンス取得が意味するのは、法廷で「我々にはゲイやレズビアンを好きなように差別する権利がある」と主張できなくなることだけだ。[ここでの類似点は明白だ。著作権を持つ情報をフリーで提供することは、社会的な善のための強力な道具となりうる]。

Ian Ayres

[Ayres & BrownによるゲストBlog一覧]

[オリジナルポスト 6月2日午前5時23分]
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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