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特権, そしてStraightforwardについて

2005/06/08 05:58
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「CODE」「コモンズ」等の著書や「クリエイティブ・コモンズ」などで知られるスタンフォード大学ロースクール教授ローレンス・レッシグ氏のBlogの日本語版。著作権や特許などの知的所有権の問題やオンラインカルチャー関連のトピックスを紹介します。
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[Jennifer Gerarda BrownによるゲストBlog]

昨日のポストへの多数のコメントと、そこから始まった議論はとても面白く読むことができました。Ianとわたしが特権という言葉で指すものについて、またそれが異性愛者からの支持を集める上で果たす役割については、わたしが言うべきことのほとんどをすでに誰かが説明してくれています。

はっきりさせておくべき点について。Straightforwardははっきりと、ゲイ・レズビアン・バイセクシャルへの平等という考えをすでに支持している読者を対象に書かれています。性的傾向による差別に反対する議論を整理するためではありません。すでにわたしたちと同意見であることを前提とした上で、信条を行動に移す方法を探している読者が対象です。性的傾向による差別について詳細な議論を求める読者には次のような本が参考になるでしょう:William EskridgeのGaylaw、Andrew KoppelmanによるThe Gay Rights Question in Contemporary American Law 、またAndrew SullivanのVirtually Normal 。もしあなたが同性愛者への平等な権利を支持していないとしても、今週わたしたちがこのBlogで取り上げるアイデアをせめて興味深いと思ってもらえることを望んでいます。

異性愛者の特権といった概念に対する抵抗は理解できるものです。不公正なシステムがわれわれに他人よりも有利な立場を与えているという事実と向き合うことは難しく、不安ですらあります。優位の理由が性別でも、人種、性的傾向、あるいは両親の出身大学(そもそも大学に行っていれば)でもこれは変わりません。自分が不利な側にいるときの方が、反対の場合よりもはるかに不平等に気付きやすいのは単なる事実のようです。わたしは白人女性として、人種が自分の人生に与えている影響については率直にいって実感できないものの、ジェンダーについてははっきりと意識できます(例えば暗い駐車場に車を取りに行くときや、会議で意見を述べても男性の同僚が同じことを繰り返すまでは無視されることなど)。特権をめぐる議論では、誠実な人々に向けて、異性愛者が当然のものとして受け入れている権利や能力に目を向けるとともに、それがLGBT(レズビアン・ゲイ・バイ/トランスセクシュアル)には閉ざされている場合について意識することを呼びかけます。著者として望むのは、読者がこの困難なプロセスを経てさらに読み進んでくれることです。

Jennifer Gerarda Brown

特に参考になる、同意したいコメントをいくつか。
Jensのコメントは:

「特権」とは、すくなくともこの文脈では単なる「権利」ではない。特権とは不平等なアクセスのことだ:「特定の人物や集団だけに与えられる、または行使できる...特別な権利」[New Oxford American Dictionary]。よって、特権をなくすことは権利へのより公平なアクセスを意味する。

「異性愛者の特権」という概念はなかなか分かりづらいかもしれない。頭に浮かんだちょっとした例を二つ。その1:バイの女友達から聞いた、運転中にガールフレンドの手を握るのが不安だという話[アリゾナ州フェニックスで]。トラックがたくさん走っていて、ドライバーが彼女たちの車を覗き込んで口汚い言葉をかけたり、もっと悪いことになりかねないからだそうだ。その2:わたしの父はとてもリベラルな人だが、以前こんなことを言っていた。“ゲイについてはなんとも思わないが、サンフランシスコのゲイはなぜ他人の目につく路上で手をつないだりキスしたりして「いちゃつく」のだ?”

両方ともごくありふれた、目に見えない特権を示していると思う。愛する相手(あるいはただ遊んでいる相手)に対して、他人から罵られたり嫌がらせを受けたり、あるいは殴られたり殺されたりする恐れなしに愛情を示すことができる特権のことだ。

Rob Ricknerの分かりやすい「解説」は:

この記事の「異性愛者の特権」とは、支配的なセクシュアリティであることから異性愛者が得ている利益のことを指してるんだろう。異性愛者は...法的にも社会的にも多くの有利な立場にある。著者たちはそれを特権と呼ぶことで、異性愛者が成人してからほとんどのあいだ多くは意識しないままに受け入れてきた有利な立場を認識させようとしている。これがステップ1:自分の有利な立場を認識する、なのだろう。平等を支持する人にとって、自分がじつはトーテムポールの高い位置にいることを認めさせられるのはなかなか難しいことかもしれない。でもこれが折り合わなきゃいけない現実だ。

Rob Ricknerはボーイスカウトと「曖昧化」の例も挙げていますが、これについてはいずれもっと詳しい記事で書きましょう。

Jennifer Gerarda Brown

[Ayres & BrownによるゲストBlog一覧]

[オリジナルポスト 6月2日午前7時13分]
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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