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再び私からの“spam”

2005/03/01 05:59
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「CODE」「コモンズ」等の著書や「クリエイティブ・コモンズ」などで知られるスタンフォード大学ロースクール教授ローレンス・レッシグ氏のBlogの日本語版。著作権や特許などの知的所有権の問題やオンラインカルチャー関連のトピックスを紹介します。
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以下の文面を、かつて著作権システムの改革を求める請願に署名してくれた全員に送信した。

突然のメール失礼します。しかし著作権法の進路に良い影響を与えられる重要な機会について、貴方に直接お伝えしたいと思いました。

複数のすばらしい上院議員の働きかけにより、著作権局は現在「孤児作品」(orphaned works)、つまり著作権保護の下にありながら権利者を見つけることができない作品の利用をより容易に、より安価にするための法改正を勧告すべきかどうか検討しています。皆さんの多くが私に教えてくれたように、これは毎年数千人ものイノベーティブな人々が影響を受けている現実的な問題です。しかし著作権局が結論を下すにはさらに多くの実例が必要です。

そのために、わたしたちは貴方の助力を必要としています。この問題を考量する助けとなる話や視点をお持ちで、著作権局にメールで伝えるためにほんの数分を割いていただければ大変ありがたく思います。もっとも有効なのは、既存のシステムが現実に重荷となっている事実を明確にするものです(私が気に入っている例のひとつは、弔辞のために小学校のアルバムにあった60年前の写真を使おうとしたところ、著作権者が不明であるとしてコピー店に引き伸ばしを拒否された話です)。作品を活用したいと望んでいるのに、許諾を求めるための著作権者が見つからなかった経験について、それが新しい作品を創りだす過程にどのように影響を与えたかを教えてください。あるいは、そのような話を知っているかもしれない人にこのメールを伝えてください。

著作権局では充分でない数の職員が既に過大な仕事を抱えており、私がお願いしているのは、「行動の要求」といったメールを殺到させることではありません。著作権局は議会ではなく、FCCでさえないのです。かれらのここでの役割は事実を調査することです。ですから、“just the facts, ma'am.(事実だけをお願いします)” (おっと、この台詞にも許諾が必要かもしれない)。

著作権局にメールを送るために必要なことはすべてhttp://eldred.ccにあります。正確には何が求められているのか、メールはどこに、どのように送信すればよいのか、そして既に寄せられた、孤児作品を利用しようとした創作行為がどのように妨げられたかという参考例が掲載されています。もしご質問があれば、貴方のお手伝いをする人々への連絡先も用意してあります。

私はいつもの悲観主義にもかかわらず、これは著作権法を良い方向に動かすための本当の機会だと考えています。不必要な規制が発展を妨げている実例を著作権局に示し、「科学の発展を促すために」(この文言はパブリック・ドメインです)、どうかわたしたちに力を貸してください。

愚かにも自分で送信しようとしたために、愚かにも(あるいは案の定)署名ボックスをクリックし忘れてしまい、必要な「今後メールを希望しない」リンクを欠いたまま送信してしまった。これは私の過ちであり、謝罪する。だが、「スパム」を送ってくるなと多数の怒りのメールが届いた。

こうした苦情は"spam"という用語が持つ意味の残念な変化を示している。わたしが送信したのは金銭を求めるものでもなければ商取引を目的としたものでもない、非営利のメールだ。よってわたしの見方では、大量送信メール(bulk mail)ではあってもspamではない。だがもっと重要なのは、わたしが愚かにも忘れてしまったこと(オプトアウトの選択肢を含める)は必要だし、またわたしがしなかったこと(リストの濫用。署名してくれた人々にメールを送るのはこれが約二年間で二回目だ)もすべきではないが、しかしわれわれは、政治あるいは政策に関わる目的のために一括送信メールを利用することまでもspamの烙印を押すべきではない。

[オリジナルポスト 2月25日午後5時36分]
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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